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フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~ 作者:埴輪星人

ダール編後日談・こぼれ話

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番外編・ある事件の関係者達のその後

警告:この話は人によっては非常に不快感を覚える内容となっております。
この話は本編には一切影響を与えませんので、気になる方は読まずに引き返してください。
1.某府立高校三年・松島由香里(元クラスメイト女子)の場合

 私はおそらく、一生この後悔を抱えて生きていくのだろう。

「由香里、帰ろ」

「ちょう待って。日誌書かなあかんから」

「了解」

 私を呼びに来た、自分と同じあの中学出身の友人・河野志保を待たせて、日直日誌を書きあげる。学力は低めだが綱紀の乱れも特にない、これといった特色のないこの学校。新学年が始まってすぐという事もあって、日誌に書く必要があるような出来事などそうは起こらない。

「それにしてもなんか、相変わらずやわあ」

「しゃあないって。二つ下の子らはともかく、私らは何言われてもいい訳できひん世代やし」

「せやけど、ええ加減一人二人はあたしらを中学でくくらん人間おってもええ、思うんやけど」

「その台詞、それこそ当時の東君が言いたかったやろうなあ」

 あの事件からもう丸三年。世間ではいい加減事件そのものは風化してきているが、私たちの世代はまだまだ罰を受け終わっていない。三年に進級して間もないが、元々の人間関係が絶望的すぎて正直環境が変わった印象はない。何しろ、この学校に進学したころはまだまだこのあたりでは例の事件の影響が色濃く、私達あの中学出身の女子は完全に孤立して、同じ中学同士で固まって行動するしかできなかった。同じ中学でも止めに入ったという事実がある分男子はまだマシだが、それでも余りいい目では見られていない。

 あの後も不祥事がいくつも表に出たため、元の少子化による生徒数の減少の問題もあって、既に私達の出身中学は廃校になることが決まっている。諸般の事情で今年あの中学に進学せざるを得なかった十数人が、最後の生徒になるらしい。だが、私達の一つ下はまだしも、今年新入生として入って来る子たちや来年の卒業生は完全なとばっちりもいいところで、それだけでも自分達が起こした事件がどれほど救いようがないものかが身にしみてしまう。ただでさえ内申点がゼロ同然にされてしまうというのに、更にペナルティを負わされてしまう今年の後輩達には、正直申し訳ないことこの上ない。

「あたし、これでもクラスメイトとか止めとったんやで?」

「うん。せやから志保はある程度言う資格はあるかもしれへんけど、私とか沙希は口が裂けても言えへんわ」

「沙希はともかく、由香里はそろそろ許されてもええ、思うんやけど……」

「人一人、あそこまで壊したんやから、許されたらあかんねん」

 そう。私は男の子を一人、致命的なまでに壊した。主犯ではないどころか積極的な共犯ですらないが、それでも止められる立場にいながら、何一つアクションを起こさなかった。いつもの事だと軽く流し、度が過ぎているとすら感じていなかった。まともな神経をしていれば、あの時の行動は度が過ぎているどころかただの暴力でしかないことなど、下手をすれば幼児ですら普通に分かるというのに、だ。

 しかも、私の救いようのないところは、その後女子が結託して流した東君の悪いうわさを否定しなかったくせに、ようやく保健室登校が出来るようになった東君に、見舞いと表面上の謝罪という口実で自己満足のために顔を見に行こうとした事だ。本当に救いようがない事に、その瞬間まで、自分がそこまでひどい事をした、という意識がかけらもなかった。あの時の東くんの表情は、おそらく生涯忘れる事が出来ないだろう。

「私ら、東君があんな顔するまで攻撃しとってんで。しかも、あの顔見るまで、私自分がどんだけ取りかえしつかん事したか、全然実感してへんかってん」

「それ、何べんも聞いた」

「せやったら、私が許されたらあかんっちゅうん、分かるやろ?」

「由香里一人が許されたらあかん訳でも、由香里一人が背負わなあかん訳でもあらへんやん。それに、由香里は頑張ってる」

「私がやってんのは、単なる自己満足や。同じ後悔だけは絶対したないだけやで」

 あれ以来、私はちょっとしたいじわるも見逃せなくなった。明らかにじゃれ合っている事にまで口出しするほどではないが、一人を笑いものにするようなやり方は、それがどんな些細な事でも我慢できない。だから、テレビのお笑い番組は、不愉快なので絶対に見ない。

 そんな事をしていれば、当然周囲からは煙たがられる。出来るだけ柔らかく、相手の神経を逆なでしないように説得してはいるが、所詮頭の悪い自分では上手く行くはずもなく、余計な敵をたくさん作っている。身の危険を感じたことも一度や二度ではない。だが、それでも、誰かが必要のない我慢を強いられているのを見ると、あの時の東君の顔がちらついて、黙って見ている事は出来ない。

 原因が何であれ、いじめは許してはいけない。

「由香里。気持ちはようわかるけど、今年は受験やねんし、大人しいしときや」

「今更やし。もう、先生にもすごい睨まれてるから、内申なんか死んでるしな」

「そういう問題やない」

 心配してくれる志保には悪いが、これだけは譲る訳にはいかない。

「由香里、こんな地方の頭の悪い公立高校で敵いっぱい作りながら、地べた這いまわるだけが罪滅ぼしやないで。そんだけ後悔してるんやったら、ちゃんとした大人になって、もっとおっきい活動せなあかんで」

「頭ではそれぐらい分かってんねんけど、目先の事ほっぽり出しておっきい話しようとしても、上手い事行く訳ないやん。それにな、私みたいなんがのうのうとまともな暮らしして、ええわけない」

「主犯が反省してへんのに、共犯ですらないあんたが叩かれ続けなあかん方がおかしい」

 志保の言葉は分からなくもないが、人一人壊したのだ。一生背負わなければおかしいだろう。

「その顔、絶対納得してへんやろ……」

「この後悔を忘れたら、人として終わりやと思う」

「あんまり極端なんは、逆効果やと思うけどなあ……」

 その言葉に、自身の不器用さと頭の悪さが情けなくなる。いや、そもそも、志保のようなバランス感覚があれば、いくら主犯ではないといっても、あんな事件は起こさなかったかもしれない。

「先生、ごめんなさい。あたしやと由香里をよう説得しません……」

「先生?」

「校長先生と学年主任の青葉先生と担任の立浪先生。皆、過ぎたるは及ばざるがごとしやっちゅうて心配してるんよ」

「そっか……」

 ますます自分が情けない。周囲にそこまで心配をかけていた、という事が、泣きたくなるほど情けない。だが、それでも

「私頭悪くて不器用やから、多分この生き方をよう変えへん……」

「由香里……」

「一番迷惑かけた東君には、正直何の償いも出来へん。出来るとしたら、金輪際一切かかわりを持たん事だけや。せやから、それ以外でちょっとでも頑張らんとあかんねん」

 そう。私は被害者に対しては、何一つ出来ない。せいぜい、恋が出来るぐらい立ち直ってくれたら、と願うしかない。そこまで壊れた東君を立ち直らせてくれるような、そんな素敵な女性と出会ってくれたら、と毎日祈っている。少なくとも、私なんぞが彼にこれ以上何かするのは絶対駄目だ。私の自己満足のための贖罪に巻き込むような真似は、言語道断である。

「由香里、あんたなあ……」

「まあええやん。帰ろ」

 だって、私は一生、この後悔を抱えて生きていくのだから。







2.某私立高校三年・横山秀臣(元クラスメイト男子)のケース

「なんや横山、えらい機嫌悪そうやな」

「大森か。相変わらずチャラチャラしとんな」

「いや、してへんやん」

「聞いたで。五人目やってな?」

 クラス一の伊達男に思わず白い目を向けながら、聞いた噂が本当かどうかを確認する。実際のところ、大森が何人とっかえひっかえしようが、俺に被害が来なければ何の問題も無い。が、こいつが女を変えるたびに、何故か俺にとばっちりが来る。別に普段から大森とつるんでいる訳でもなく、ダチの端っこに引っかかる程度の付き合いを、それもこっちとしては嫌々しているだけだというのに、だ。

「なあ、大森」

「なんや?」

「ええ加減にせんと、冗談抜きで生肉入りのチョコとか食わされんで」

「いやいやいや、よっぽどサイコな女でない限り、んな真似する訳あらへんやん」

「別にサイコな女でなくても、やるときゃあやりおんで」

 言いたくはないが、東をとことんまで壊したのは、クラスにいるとき以外は、もっと正確に言うなら東と接している時以外は、本当にいいところも悪いところもこれといって目立つ訳でもない、ごく普通の女だった。尻馬に乗った連中も、そいつらに同調して病院送りになった東を徹底的に叩いた女共も、みんなどこにでも居る、ごく普通という振れ幅からは外れない奴らばかりだった。

 おかげで、俺をはじめとしたあの中学出身の男は皆、女という生き物をまるで信用できない。

「まあ、女嫌いの横山の主張はともかくとして、や。何でそんなに機嫌悪いねん」

「お前のとばっちりや。何でお前が振った女、毎度毎度俺に八つ当たりにくんねん……」

「そうなん?」

「せやで。他の連中に聞いてみ?」

 俺の言葉を聞いて、周囲を見回す大森。その視線を受けたクラスメイトの男達が、俺に気の毒そうな目を向けた後、ややきつめの視線で大森を見据えて頷く。

「マジかい……」

「何ぞ、俺がお前にあることない事吹き込んで別れさせた、っちゅう言いがかりでな。そもそも、俺は大森が誰と付き合うとるとかまったく知らんし興味もあらへん、っちゅうねん」

「あ~……、それはすまん事したなあ……」

「そう思うんやったら、女の手綱ぐらいきっちり握るか、逆に俺に一切関わんなや」

 いい加減腹が立っていたので、この際だからとはっきりと言ってやる。俺は東の事件以来、女が嫌いなのだ。女をとっかえひっかえするような奴とは、はっきり言って関わり合いになりたくないのだ。

「もしかしてお前、俺のこと嫌いか?」

「好きでも嫌いでもない。挨拶されたら挨拶ぐらいは返す。せやけど、はっきり言ってそれ以上の関わりは絶対持ちたあないし、お前がどんな人間性とかかけらも興味あらへんな」

「それ、嫌いっちゅうよりきついで……」

 顔をしかめる大森だが、俺の知ったことではない。

 こいつが、俺を含むあの中学出身の男子が極端に女嫌いだってことを気にしているのは知っている。が、アホなのでやり方が最悪だし、仮にそうでなくても大きなお世話としか言いようがない。愛嬌は無駄にある男なので嫌いというわけではないが、別に仲良くしたいとも思わないし、仲良くするメリットも感じない。

「俺のほうに問題がないとは言わん。お前が多分善意で話しかけてきとる、っちゅうんもまあ、分からんでもない。せやけど、それは振った女の後始末押しつけてええ理由にはならんで」

「押し付けたつもりはあらへんけど……」

 押し付けたつもりがないのも当然だろう。振った女の動向を把握してないのだから、押し付けている意識がある方がおかしい。

「っちゅうか、何であいつらが横山に文句言いに行くねん」

「そら、俺が女嫌いなんは有名みたいやからな。お前にあることない事吹き込んだせいで振られた、みたいな言いがかりつけて来おんねん」

「俺、お前から女の評価なんか聞いたことあらへんけど……」

「当たり前や。欠片たりとも関わりたあないんやから、個別の女の性格とか知る訳あらへんやろ」

 そう。個別の女の性格なぞ、クラスメイトですら何一つ把握していない。何が地雷になるか分からないからクラスメイトの顔と名前位は一致させているが、せいぜい人としての礼儀の問題で挨拶と事務的な受け答えをする以外は、全く関わりを持とうとしていない。

 正直、興味を一切持てないか嫌悪の対象かのどちらかでしかない生き物の顔と名前を一致させるだけでも苦痛なのに、わざわざ好き好んで喧嘩をふっかけるほどマゾではない。大森をはじめとした何人かは女は怖くないというし、女子の側も噛みついたりしないからと言ってくるが、教室で聞こえないように陰口をたたいていたり、結託して一人をはぶろうとしたりする連中の事を信用しろ、という方が無理だろう。

 第一、女は怖くない、と言ってくる女の言動は、東をいじめ倒して精神病棟に送り込み、さらに殺人未遂を犯した奴と大差がない事が多い。せいぜい、ダサい男に生存権を認めているかどうかぐらいの違いしかない。本人は善意で忠告しているつもりだろうが、その内容は大抵人格や趣味の全否定だ。

 そもそも、清潔感のあるだらしなく見えない服装をしろ、といいながら、なんとなくダサいだけで不潔な印象もだらしない印象もない東の存在そのものを全否定しているのだから、ダブルスタンダードもいいところである。

「なあ、横山……」

「こういう考え、俺だけやないで。単に俺がわざと極端に態度に出しとるだけで、俺と同じ中学の男は、多かれ少なかれ似たようなもんや。四、五人で無理やり男押さえてチョコ食わせて、吐き出そうとしたら飲み込むまで口ふさいで、挙句に手ぇ汚れたっちゅうて集団暴行して、止めようとした俺らを妨害したり笑って傍観したりしとったん見たんやから、女と関わり合いになりとう無くてもしゃあないやろ?」

「いや、そんな女ばっかやないって……」

「それでも、俺の中学の人口比率で言うたら、低い割合やないで。四クラスしかないうち一クラス丸々それやったっちゅうたら、その時点で一学年の女子の四分の一や。他のクラスの女子も普通に似たような事そいつにしたり言うたりしとったんやから、割合で言うたらもっとやろうな」

 畳みかけるように言うと、クラス全員が完全に黙ってしまった。無論、あの学校の状況がおかしかった事ぐらいは分かっている。だが、逆に言えば、そのおかしい状況に置かれてしまえば、女子の四分の一以上は非道な事を平気で行い、それをいつもの事だと流してしまう、ということだ。男子も同じかもしれない、というより同じなのだろうが、中学生男子など基本的には陰謀には向かない脳筋なのだから、本気になった時の陰湿さでは女子にはかなうまい。

「そいつ、どうにか社会復帰できたけどな。まあ、保健室登校しとった奴に対してあれこれ聞こえよがしに言いおった女も多かったし、あれ見てきた俺らには正直、女に幻想持つんは無理や」

「……」

「まあ、そいつが恋愛できた所を見て、しかもその女がほんまにええ奴やったら、俺らも多分もうちょい女を信用できると思うけどな」

「……なあ、横山……」

「こんだけ聞いても女の良さを主張したいんやったら、俺とおまえの関係もこれまでや。話しかけられても二度と返事せん」

「……分かった。もう言わん」

 大森のような人間には、この嫌悪感は永久に分かるまい。互いに歩み寄らねばいつまでも敵は敵のまま、そんな事は分かっているが、そう割り切れはしない。

 恐らく、俺達が女という生き物と信頼関係を結べる日は、そう簡単には来ないだろう。







3.無職・樋口真奈美(元クラスメイト)のケース

 また、バイトを首になった。

「何が悪い、っちゅうねん……!」

 苛立ちに負けて、手元にあったティッシュボックスを力任せに壁にぶつける

「明らかに客が悪いやろうが!」

 なれなれしいチンピラ風の客に絡まれ、最初は我慢していたものの、胸を揉まれたあたりで限界を超えて、思わず痴漢してきた手を叩き落としたのだ。そうしたら、問答無用で首だ。

「東のアホが入院してからこっち、何もええ事あらへん!」

 たかがチョコ食ったぐらいで入院した軟弱もののせいで、あたしの人生はめちゃくちゃだ。

 あの事件、あたしがやったことなど、止めようとした裏切り者をちょっと妨害した程度だ。それも、向こうがその気になれば簡単に抜けられる程度の軽い妨害でしかない。それなのに、共犯者扱いで何処の高校も受け入れてくれなかった。おかげで、全国模試で五千番台だったこのあたしが、中卒で通信教育のお世話にならざるを得なくなった。

 しかも、事件後しばらくはこっちに同調して東のアホを叩いていた女子も、自分達もあのアホのせいで内申が悪くなって進学できる高校のランクを大幅に落とさざるを得なくなった事で、掌を返してあたし達を攻撃しはじめた。

 悪いのはあくまであのアホだというのに、世間的にはこちらが凄い悪事を働いたように言われている。本当に気に食わない。

「あのアホ、退院した後も謝りにもけえへんかったし」

 東のくせに、あたしの人生をめちゃくちゃにしておいて、謝罪もしなければ反省もしていない。そんなゴミ屑以下の男が、世間を味方につけてのうのうと平和に暮らしているとか、許しがたい話だ。しかも、治療費や引っ越し費用は、全てあたしたちの親が負担している。本当に、許せる話ではない。

「松島とか石田とか、反省したふりして普通に高校通ってるんも腹立つわ……」

 東が抑えつけられているのを見て笑っていた松島と、あたしと一緒に妨害した石田は普通に高校に通っている。明らかに理不尽だ。特に石田。あたしが犯罪者だというのであれば、同じように妨害した石田も犯罪者だ。なのにあたしと違って、向こうは下から数えた方が早いランクとはいえ、ちゃんと高校に合格している。

「松島は悲劇のヒロインぶっとるだけやし、石田に至っては口に出したかどうかだけで、中身はあたしとまったく同じやっちゅうに」

 その程度の演技に騙されて同類の女を合格にするくせに、正直に生きているあたしが不合格なのは本当に腑に落ちない。なのに、こういう時は味方しないといけないはずの親まであたしが悪い、あたしが反省しない限り一生まともな生活は出来ない、などと言い出すのだ。

 それだけならまだいい。いっそ、少年院に入って矯正教育を受けさせればよかった、とか、完全に犯罪者扱いだ。本当に犯罪を犯した連中はちゃんと少年院送りにされたのだから、あの事件は終わりのはずだ。

 大体、事件と呼べるのは主犯の一人がやらかした殺人未遂ぐらいで、しかもそいつは完全に狂って精神病棟に隔離されている。後はちょっとじゃれて悪ふざけした程度で、東のアホがひ弱にも食中毒を起こして入院しなければ、事件になどなる事はあり得なかった程度の事でしかない。

 第一、本当にやってはいけない事なら、担任や生活指導の教師が注意するはずだが、それすらなかったのだから、あたしが悪いとかあり得ないだろうに。

「……確か、汐見市、やったな……」

 親が小遣いをくれなくなってから大分経つ。バイトも長続きしないのでいつも金は足りないが、次のバイトを見つけてどうにか給料日まで首にならずにしのげば、交通費ぐらいは何とか捻出できるだろう。

「あのアホに報復せんと気が収まらん」

 諸悪の根源である東のアホに、軽く報復してこよう。正直人生を狂わされた報復には足りないが、地べたに這いつくばって土下座すれば許してやってもいい。

「あのアホの住んでるところまでの経路と必要な金を調べんとな」

 こうして頑張って実行したあたしの報復計画は、向こうについた瞬間に警察に発見・補導されて書類送検され、理不尽にも前科が更に一つつけられてしまうのだった。

 あのアホ、本気で人生をめちゃめちゃにしてやらないと、気が収まらない。
正直、これ以上書くのは作者の精神的に無理でした。
というか、ラストの一人とあまり変わらない思考の人間をもう一人書くのは……。
なお、一人称なのに地の文が標準語もどきなのは、そっちまで関西弁にするとかなり読みづらかったからです。
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