第4チェックポイント・ハワイPART2
明日はいよいよロスへ上陸、と言うことからか14人はその夜遅くまで起きていて、最後の挑戦者が寝たのは既に日付が変わった夜中の1時だった。
午前3時を少し回った頃だった。
不意に部屋をノックする音がした。
寝ぼけ眼でドアを開ける快斗。
「…ふん、なんですか?」
「おはよう、これからクイズをやるぞ」
caviarさんが小声で話しかける。
「え…?」
何事か、と同じ部屋にいた稼頭矢さんも顔を出した。
「さあ、早く起きて。1階のロビーで待ってるよ」
*
それから十数分たった頃。
ホテルの1階のロビーには14人が横2列になって揃っていた。
「さて、いよいよロサンゼルスに上陸しますが、皆さん、アメリカについての勉強はしてますか?」
caviarさんが小声で話しかける。
「…これから○×クイズを出します。問題を読み上げますので正解だと思う○か×かの札を顔の前に上げてください。1名の敗者が出るまで問題が出ます。それでは問題。アメリカ合衆国の50州は海に面していない州の方が多い。○か×か?」
5秒後、
「ホールドアップ!」
14人がそれぞれ「○」「×」の札を自分の顔の前に上げる。
「はいそのまま。答えは…」
と、14人の後ろで「○」の旗が揚がった。
「…?」
何が起こったのかわからないままの14人。
「…みなさんには正解がわかりません。それでは次の問題。アメリカで初めて女性知事が誕生したのは第二次大戦後である。○か×か?」
5秒後、
「ホールドアップ!」
14人がそれぞれ「○」「×」の札を自分の顔の前に上げる。
「答えは…」
14人の後ろで「×」の旗が揚がった(戦前の1925年、ワイオミング州で誕生)。
「問題。日本の旅客機が羽田から初めて外国へ飛んだときの行き先はニューヨークだった。○か×か?」
5秒後、
「ホールドアップ!」
14人がそれぞれ「○」「×」の札を自分の顔の前に上げる。
「答えは…」
14人の後ろで「×」の旗が揚がった(サンフランシスコ行きが最初)。
「…はい、おろして下さい。只今敗者が決定いたしました。結果は空港でお教えいたします。それではお休みなさい」
14人は首をかしげながらその場から解散した。
*
朝、ホノルル国際空港。
14人が空港に到着した。
「おはようございます。えー、それでは只今からロサンゼルス行きの航空券を渡します」
そしてcaviarさんが14人に航空券を渡した。
「それでは中に航空券があるかどうか確認してください」
そして14人が中をあらためた所、
「…ねえちょっと!」
園子の声がした。
「どうしたの、園子?」
蘭が聞いた。
「何で私の航空券だけ行き先が『TYO』なの?」
そう、他の13人の航空券は行き先が「LAX」(ロサンゼルスのこと)だったのに、園子の航空券だけは行き先が東京を意味する「TYO」だったのだ。
「そう、鈴木園子さん、あなたが敗者です」
caviarさんが言う。
「え〜っ!」
「あなただけだったんですよ、全問不正解だったのは」
「そんな〜!」
思わずその場にへたり込む園子。
第4チェックポイント 勝者13名決定!
〈罰ゲーム〉
「さて、園子さんへの罰ゲームですけど…。実はあなたの荷物、ひとつ前の便で既に日本に送り返しているんですよね」
「え? 本当」
「ええ。という事であなたにはその荷物を受け取りに行ってもらいましょう」
園子は13人が見送る中、「東京直行」と書かれたマントを羽織り、成田へと向かう飛行機が待つゲートへと向かっていった。
成田空港で待っているであろう、自分の荷物と再会するために。
9月△日 第4チェックポイント失格 鈴木園子 帰国
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