第3チェックポイント・ハワイ
日付変更線を越え、グアムでの勝者28名はハワイへとやって来た。
ハワイへと付いた翌日、28人はワイキキビーチに立っていた。
「おはようございます!」
例によってcaviarさんの呼びかけで始まった。
「ようやくハワイへとたどり着きました。ここまで来るのに数々の難関を突破してきましたが、中にはね『ここまでたどり着ければ満足だ』って思ってる人もいるんですよね。…そうでしょう? こつぶさん」
いきなり名指しで呼ばれておどろくこつぶさん。
「そ、そんなことないですよ」
笑い声が起こる。
「…ま、でもね。ここに来るまでに数多くの敗者が涙を飲んでいるわけですから、ここらでもう一回気合を入れて頑張ってもらいましょう! さて、ここでのクイズですが…、その前に皆さん」
とcaviarさんがスタッフに箱を持ってこさせた。
「今日の皆さんの運勢をおみくじで占ってみませんか?」
「おみくじ?」
思わず目を丸くする一同。
「それではレディファーストと言うことで…、明子さん、どうぞ」
そして明子さんがくじを引くと「末吉」と書かれてあった。
「次に秋桜さん」
そして秋桜さんが引くと「凶」だった。
「お、ラッキー! 大吉だぜ!」
「何だ、中吉か」
「あ〜ん、凶引いちゃったよ〜」
こんな悲喜こもごもの展開があった後、
「さて皆さん」
caviarさんが口を開いた。
「同じくじを引いたもの同士で組を作ってください」
そして次のような組が出来上がった(敬称略)。
大吉…新一、園子、白馬、さばら、佐山理人、小粒納豆、ジェーン
中吉…白鳥、和葉、青子、HERMES、草野ベリー、ぴいたあ☆ぱん、真っ向くじら
末吉…服部、蘭、快斗、明子、とーや、稼頭矢、山崎佳実
凶…高木、中森、目暮、白夜、秋桜、タナトキシ、珠翠月
「さて、ここで行ないますクイズですが…。アレを持ってきて!」
そしてスタッフが持ってきたのはフックが付いた4本のロープと何やら輪のようなものだった。
「何だかわかるね?」
「綱引き?」
「そう、1問多答綱引きクイズです。まずみなさんが全員で力を合わせて綱引きを行ってください。そして後ろに置いてある早押し機に足がかかったチームに私が問題を出します。全員が答えられたらそのチームは一気に勝ち抜け! 次のチェックポイント、いよいよアメリカ本土、ロサンゼルスへと行きます」
歓声が起こった。
「但し、ここを通過できるのは、2組14名! しかも敗者復活は無し!」
caviarさんの宣言にざわめく28人。
「さあ、それでは行こう!」
*
そしてそれぞれ「大」「中」「末」「凶」のゼッケンを胸にし、7人ずつに分かれた4組が十文字に組まれたロープの上に並んだ。
「それでは行こう、よーい!」
そしてcaviarさんがホイッスルを吹く。
4組がロープを力の限り引っ張る。
「さあ、ロープが引っ張られますが…、ちょっと末吉組のほうに引っ張られてるようですね」
やがて末吉組のアンカーを担当していた服部の足が早押し機に掛かった。
「それでは、末吉組への問題です。ハワイ州にある8つの島を言いなさい」
快斗「オアフ」ピンポーン
山崎佳実「マウイ」ピンポーン
明子「ハワイ」ピンポーン
とーや「カウアイ」ピンポーン
蘭「アレ? 何処だったっけ…?」
「どうした? ど忘れしたか?」
無常にも5秒が過ぎ、制限時間をオーバーしてしまった。
「残念。後の4つはラナイ、モロカイ、ニイハウ、カホオラウェなんですねえ。それでは行こう、よーい!」
そして再び4方向綱引きが始まった。
次は大吉組のアンカー・さばらさんの足が早押し機に掛かった。
「さあ、次は大吉組ですね。それでは問題。2004年開幕時点での日本プロ野球の監督は12名。その名前を言いなさい」
佐山理人「落合」ピンポーン
園子「王さん」ピンポーン
白馬「バレンタイン」ピンポーン
小粒納豆「堀内さん」ピンポーン
新一「伊原春樹」ピンポーン
ジェーン「岡田監督」ピンポーン
さばら「ヒルマン」ピンポンピンポーン
「抜けたー! 1抜けー!」
それを聞いた瞬間、
「やったー!」
大吉組の7人が抱き合った。
(ちなみに他の答えは山本浩二、山下大輔、若松勉、伊東勤、梨田昌孝)
そしてロープが1本外され、早押し機の配置も一部変更となり、3組が残された。
「さあ、大吉組が抜けて3組となりました。それでは行こう、よーい!」
そして、大吉組が見守る中、3組による綱引きが始まった。
やがて、凶組のアンカーの高木刑事の足が早押し機に掛かった。
「おっと、次は凶組ですね。それでは行こう、問題。徳川15代の将軍の名前」
中森「綱吉」ピンポーン
珠翠月「家康」ピンポーン
目暮「家光」ピンポーン
白夜「吉宗」ピンポーン
タナトキシ「秀忠」ピンポーン
秋桜「慶喜」ピンポーン
高木「え…?」
高木刑事は他の6人が思いつくものを全部言ってしまったからか、すぐには思い出せず、無常にも5秒が過ぎた。
「残念。あと一人だったのにねえ。他には家綱、家宣、家継、家重、家治、家斉、家慶、家定、家茂といたんですねえ。それでは行こう」
そして凶組が持ち場に戻り再び綱引きが始まった。
「おっと。ようやく中吉組が回答権を得ました」
中吉組アンカーの白鳥刑事の足が早押し機に掛かった。
「問題。解体前のソビエト連邦を形成していた15の共和国は?」
ぴいたあ☆ぱん「ロシア」ピンポーン
ベリー「ベラルーシ」ピンポーン
くじら「ウクライナ」ピンポーン
HERMES「アルメニア」ピンポーン
青子「リトアニア」ピンポーン
和葉「え? 何やろ…」
無常にも5秒が過ぎた
「残念。他にはカザフスタン、キルギス、ラトビア、エストニア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、グルジア、モルドバなんですねえ。それでは行きましょう!」
そして、今度は快斗がアンカーとなった末吉組が再び回答権を得た。
「さあ、末吉組。今度は決めたいですね。行きましょう、問題。長野県が隣接している8つの県は?」
山崎佳実「群馬」ピンポーン
蘭「岐阜」ピンポーン
服部「埼玉」ピンポーン
稼頭矢「静岡」ピンポーン
明子「愛知」ピンポーン
とーや「富山」ピンポーン
快斗「新潟」ピンポンピンポーン
「おめでとう、勝ち抜け〜!」
「よーし!」
それを聞いた7名が肩を叩き合いながら勝者席に向かった(ちなみに残り一つは山梨県)。
そして残り14名はビーチにへたり込んだ。
「…なあ、和葉」
服部が和葉に話しかけた。
「…なんや、平次?」
「お前と一緒にロスに上陸したかったな」
「しゃーない、こういうこともあるわ。それに、あの問題はあたしが答えられへんかったのが悪かったんやからな」
「和葉ちゃん…」
蘭が和葉に話しかけた。
「そうだ、蘭ちゃんにこれあげるわ」
そう言うと和葉が腕にしていたブレスレットを外した。
「これは…?」
「この間アクセサリー屋で買った幸運のブレスレットとかいうヤツ。もうあたしが持ってたって意味ないしな」
「和葉ちゃん…」
「蘭ちゃん、あたしの分も頑張ってや」
「わかったわ」
そういうと蘭は和葉のブレスレットを左手にはめた。
「平次、蘭ちゃんのこと頼むわ。それから絶対ニューヨーク行くんやで」
「ああ、和葉のためにも行ってやるわ」
*
「やれやれ、ここでお別れか」
快斗が青子に言う。
「ホントはせいせいしてるんじゃないの?」
「バカなこと言うな!」
「それにこっちはお父さんと一緒に帰国だもん。淋しくなんかないわよ。ま、これからもがんばるのよ」
「わかってるって」
*
「さあ、14名が決定いたしました。それではロサンゼルスに向かってバンザーイ!」
その声に合わせて14人がバンザイをする。
第3チェックポイント 勝者14名決定!
〈罰ゲーム〉
ハワイで敗者となった14名がホテルの前に集められた。
「え〜、皆さん、ご苦労様でした。これから皆さんには空港へ向かってもらうわけですが、私からのプレゼントを差し上げたいと思います」
caviarさんはそう言うと何やら地面に置かれてある物のカバーをどけた。
「え?」
思わず目を丸くする14人。
そう、そこにはムカデ競争などに使う長下駄があったのだ。
「もうお分かりですね。これを履いて空港まで歩いて帰ってもらいましょう!」
そして14人が長下駄を履き、おのおのが前にいる人の肩に手を掛ける。
「せーの! 1、2、1、2…」
掛け声を掛けながら一列になって歩いていく14人。
果たして彼らが無事に空港にたどり着けたかどうか定かではない、…なんてね。
9月※日 第3チェックポイント 失格者14名帰国
(第4チェックポイント・ハワイPART2へ続く)
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