くどいようですが、この作品は全くの創作です。
この作品はフィクションであり、この作品に登場する人物・団体は実際のものとは一切関係ありません。
史上最大! CNRアメリカ横断ウルトラクイズ(加筆修正版)
作:ともゆき



第1チェックポイント・成田→グアム間機内


 飛行機が成田空港を飛び立ちあっという間に日本本土が見えなくなった。
 東京ドームの○×、成田空港のジャンケンを勝ち抜いた53人の挑戦者はようやく一安心したかもしれない。

…しかし、ただですまないのがウルトラクイズ。
 飛行機が水平飛行に入るとともにcaviarさんが立ち上がり、ハンドマイクを取り出した。
「みなさん、これから機内400問ペーパークイズを行ないます。制限時間は40分、途中書き直しは認めません。そして、ここを通過できるのは40名。残り13名の方はグアムの地を一歩も踏むことなく日本へ帰国となります」
 そして53人が座っている座席に衝立が立てられ、問題用紙が配られた。
「それでは第1チェックポイント、機内400問ペーパークイズ、用意!」
 そしてcaviarさんがホイッスルを吹く。
 53人が一斉に問題用紙を広げ解答を書き始めた。

 ペーパークイズについて少しルールを説明すると、問題は3択問題で自分が正解だと思う番号を解答用紙にチェックして行く方式である。
 問題は200問ずつに分かれ、休憩を挟んで前半20分、後半20分の計40分で行なわれる。
    *
「…それでは、現在挑戦者の皆さんが解答をしている問題をお教えしましょう」
 caviarさんが座席の後ろでカメラに向かって小声で言った。

「問題。平家物語の冒頭『祇園精舎の鐘の声』の祇園精舎は何処にある? 1・中国。2・タイ。3・インド」(正解:3・インド)
「問題。忠臣蔵でおなじみの赤穂四十七士。大石姓は何人いた? 1・2人。2・3人。3・4人」(正解:2・3人)
「問題。カニ缶の身は何故紙に包んである? 1・化学変化防止。2・酸化防止。3・身崩れ防止」(正解:1・化学変化防止)
「問題。オリンピックで聖火リレーが初めて実施されたのは? 1・第8回パリ大会。2・第11回ベルリン大会。3・第14回ロンドン大会」
(正解:2・第11回ベルリン大会)
「問題。次のうち、プログラミング言語でないのはどれ? 1・A。2・B。3・C」(正解:1・A)
    *
 そうこうしているうちにあっという間に時間は過ぎて行った。
「…残り時間1分!」
 caviarさんの声がする。
 その声を聞くと、ある挑戦者は「何も書かないよりはマシ」とばかりに解答用紙の同じ番号をマークし始め、ある挑戦者は自分が解答した番号をチェックし始めた。
「残り30秒!」
 そして時間は過ぎていく。
「5秒前! 4…、3…、2…、1…、そこまで!」
 とりあえず40分の戦いは終わり、ホッとする53人。
 解答用紙を回収した後、caviarさんが、
「さあ、お待ちかね。食事と行こうか」
 この一言で緊張がほぐれたのか、機内食が運ばれるとあっという間に機内は和やかなムードになった。
   *
 成田から約4時間半。機内からグアム島が見えてきた。
 そして、飛行機はゆっくりとグアムの地に降り立った。
 そして、到着した飛行機にタラップが横付けされた。

 caviarさんがタラップを降り始めた。
「さあ、グアムへとやってきました。今日のグアムの天気は快晴。すばらしい青空が広がっています」
 そしてタラップを全部降りると、そこにはゲートがあった。
「果たしてこのブーブーゲートを無事に通り抜けてグアムへと上陸できるのは誰なのでありましょうか?」

「…まずは、草野ベリーさんです」
 そう言われて草野ベリーさんがタラップを降りて来た。
「問題どうでした?」
「全然自信ないです」
「まあ、誰もそう言いますからね。それでは行きましょう。せーの!」
 そして草野ベリーさんがゲートに降りる。
「おめでとう! 合格!」
   *
「次は…、白馬探君です」
 そう言われて白馬がタラップを降り始めた。
「自信はどうですか?」
「黒羽快斗が通ってボクが通らないはずがないでしょう!」
「おお、たいした自信だね。それでは行こう。せーの!」
 そして白馬がゲートに降りた。
「おめでとう、合格!」
   *
「次は朧月さんです」
 そう言うと朧月さんがタラップを降りてくる。
「どうでした?」
「だめ、全然わかりません」
「気にしないで、それでは行こう。せーの!」
 しかし朧月さんがゲートに降りると、無情のブザーが鳴った。
 思わず天を仰ぐ朧月さん。
 そしてUターンをすると飛行機に消えていった。
「残念だったね〜」
   *
「…次は工藤新一君です」
 そう言うと新一がタラップに現れた。
「…自信はあるかい?」
「ないとは言えないでしょう。ここまで来ておいて」
「さあ、行くぞ。せーの!」
 そして新一がゲートに降り立った。
「おめでとう、合格だ!」
「よーし!」
 そして新一がグアムの地に降り立った。
「ちなみに、機内トップです!」
 caviarさんが言う。
 そういうと新一は無言でガッツポーズをする。
   *
「さあ、次は白鳥任三郎警視ですね」
 そう言われて白鳥刑事がタラップに降りてきた。
「あなたの部下の目暮警部も高木刑事も既に合格していますからね。上司としては負けられませんね」
「…当たり前のことを聞かないでください」
「それでは行こう、せーの!」
 そしてゲートに乗る。
「おめでとう! 合格!」
 そのときcaviarさんは心なしか白鳥刑事が安堵の表情を浮かべたように思えた。
    *
「次は…、鈴木綾子さんですね」
 そう言われて園子の姉・綾子が降りてくる。
「姉貴、大丈夫だって!」
 既に合格した園子の声が聞こえる。
「ほら、妹さんもああ言ってますから。それでは行こう。せーの!」
 しかし無情にもブザーが鳴った。
「あ…」
 思わず口をアングリさせる園子。
「…妹さんに何か一言」
「園子! 私の分も頑張りなさいよ!」
 そういうと綾子は飛行機に消えていった。
   *
「毛利蘭さんです。さあ、いらっしゃい」
 そして蘭がタラップを降りてくる。
「新一君は既に上陸を決めてるからね。一緒に上陸したいね」
 見ると新一がじっと蘭を見つめている。
「さあ行こう。せーの!」
 そして蘭がゲートに下りる。
「おめでとう、合格!」
   *
「服部平次君です」
 そして服部が飛行機から現れた。
「自信はあるかい?」
「工藤のヤツが合格してオレが合格しないはずがないやろ!」
「ほほお、たいした自信だね。それでは行こう、せーの!」
 そして服部がゲートに降りる。
「おめでとう! 合格!」
 それを聞いた服部はそれが当然と言うように合格者の輪の中に入っていった。
   *
 そして53人の判定が終わり、グアム島に上陸した40人が決まった。
「グアムに上陸した40名が決まりました。それではバンザイ!」
 そして40人が万歳をする。

 その一方で機内には13人のグアムに上陸できずに残された敗者がいた。
 皆それぞれただ呆然とした表情で外を見ていた。
 やがて飛行機が離陸し、日本へと向かって飛び立っていった。

9月○日 第1チェックポイント 失格者13名帰国

(第2チェックポイント・グアムへ続く)


日売テレビスタジオ。
工藤優作「さあ、いよいよグアム上陸40名が決定いたしました。この次はいよいよグアム。どのような戦いが展開されるのでしょうか!」
工藤有希子「…というところなんですが、今日はここまで!」
優「それはないでしょう? 皆さんだって早く次の回が見たいと思ってるのに…。お願いだからちょっとだけ教えてくれません?」
有「じゃちょっとだけ。何でも、今度のグアムのドロンコプールはかなり深く作ってあるとかいう話ですよ」
優「ほほお…、となると、一度はまったら抜け出せない、と言うことですか? 一体誰が泥の海に落ちるんでしょうね?」
有「それは次回のお楽しみ、と言うことで」
優「それでは、勝てば天国!」
有「負ければ地獄!」
優「知力体力」
有「時の運」
優「早く来い来い」
有「次の回」
優「史上最大! CNRアメリカ横断ウルトラクイズで」
有「またお会いしましょう!」





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