ここまで来ても言いますが、この作品は全くの創作です。
この作品はフィクションであり、この作品に登場する人物・団体は実際のものとは一切関係ありません。

史上最大! CNRアメリカ横断ウルトラクイズ(加筆修正版)
作:ともゆき



エピローグ・戦い終わって


 日売テレビスタジオ。
「さあ、それでは、優勝者の入場です!」
 工藤有希子の声に優勝旗を手にした新一とcaviarさんが拍手に迎えられ、スタジオに入ってきた。
「まずはcaviarさん、お疲れ様でした」
 有希子が言う。
「いえいえ、こちらこそ」
 caviarさんが言う。
「いや〜、しかし息子がご迷惑を掛けっぱなしで…、本当に失礼しました」
 工藤優作が言う。
「いえいえ、そんなことありませんよ。まあ、それにしても終わってみれば、彼の強さが際立った内容でしたね」
「ところで皆さん。気になりませんか?」
 有希子が言うと、
「あ、優勝賞品のロッキー山脈の家、でしょう?」
 優作が言う。
「はい。さあ、果たしてどんな優勝商品だったのか? 御覧戴きましょう」
     *
 ニューヨーク決戦が終わり、日本へと帰国する服部たちとホテルの前で別れた新一はcaviarさんと共にコロラド州デンバーへと飛んだ。
 そこからさらに車を飛ばし、山の麓にある村に新一は来ていた。
 そこには一人の男性が新一を待っていた。
「Nice to meet you.…工藤君、この方がここの地主さんです。…さて、工藤君。これを覚えていますね?」
 そういうとcaviarさんは新一がダラスで見た権利書を取り出した。
「これにあなたのサインを入れたら、その時点で家はあなたのものになるわけです。サインしていただけますね」
「はい」
 そして新一は万年筆を受け取るとcaviarさんが指差した箇所に「Shinichi Kudoh」とサインを入れた。
「…おめでとう、これで家はあなたのものになったわけです」
 そして新一と地主が握手を交わした。
「さあ、それでは家を見に行こうか」
 そして二人は歩き出した。
    *
 どのくらい歩いただろう。
「ほら、工藤君。あれが君の家だよ」
 caviarさんが指差す。
 そこには家、と言うよりは小屋、と言ったほうがいいような建物が建っていた。
「あれ…、ですか?」
「そうだよ。あ、そうだ、これが合鍵だよ」
 そしてcaviarさんが鍵を渡した。
 よく見ると扉に鍵が掛かっている。
「さあ、入ってみようか」
 そして新一は鍵を開け、中に入った。

「…あ?」
 中に入った瞬間、新一は呆然としてしまった。
 室内には家具らしい家具は一つもなく、荒れ放題に荒れていたのだ。
「あ、そうだ、工藤君。一つ言い忘れてたんだけどね。この家は建ってから何十年も経っているそうだからあちこちがぼろくなっててねえ。リフォーム代に日本円で数百万掛かる、って聞いたんだよね」
 それを聞いた瞬間、
「ははは…」
 新一が苦笑した。
「どうしたんだい?」
「そんなことだろうと思いましたよ。ウルトラクイズの賞品だから、なんかオチがあるな、と思ってたんですけどね」
「じゃあどうするんだい?」
「何年掛かっても、いくらお金が掛かってもリフォームしますよ」
「そうかい」
    *
「…さて、そろそろ番組も終わりに近付いてきたわけですが、もし第2回があるとして、参加者に一言アドバイスがあるとしたら?」
 優作が新一に聞く。
「そうですね。まずは勝とうと思わないでクイズを楽しむくらいの余裕を持つこと。そうすれば結果はちゃんと付いてくるはず。それから、自分を信じて、たとえ負けたとしても悔いが残らないようにすること。以上かな」
「いや〜、綺麗に決まりましたねえ。…それでは、勝てば天国!」
「負ければ地獄!」
「知力体力」
「時の運」
「早く来い来い」
「あるかどうかわからないけど、次の回」
「史上最大! CNRアメリカ横断ウルトラクイズで」
「またいつか、お会いしましょう!」

(おわり)


〜作者より〜

 こんにちは、ともゆきです。
 ということで全18話に及ぶ「CNRアメリカ横断ウルトラクイズ」これで完結です。
 木曜日のクイズ番組、と言ったら今は「ファイナルアンサー?」ですけど、10年ちょっと前まではこんなスケールの大きく、そして面白いクイズ番組があったんですよね。
小学生〜中学生の時に夢中になって番組を見ていた私はこれでアメリカの地名を覚えましたし。
今回はその「ウルトラクイズ」の興奮を私自身の手で再現してみたのですが、いかがだったでしょうか?
(実際には1998年に復活したんですけど、あれはちょっとねえ…。私が見たかったのはああいうウルトラじゃなかったんですが…)

 尚、今回問題の作成に当たって、以下の文献を参考ならびに引用しました。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」日本テレビ
「アメリカ横断ウルトラクイズ〜虎の巻〜」日本テレビ
福留功男「アメリカ横断ウルトラクイズ伝説」日本テレビ
「トリビアの泉」講談社
杉村喜光「知泉 元祖『へェ〜』716連発」二見書房
杉村喜光「知泉PART2 元祖『へェ〜』939連発」二見書房
「トリビア博物館 366の『へぇ〜』」コスミック
「ときめきの放課後 ねっ★クイズしよ パーフェクトガイド」新紀元社
エンサイクロネット「トリビアの王様 究極の無用雑学700」光文社・知恵の森文庫

それではまた次回作でお会いしましょう。

〜加筆修正版について〜

実はこの話を2004年に「コナン小説リング」にて発表した時、ビデオ等を見ないで私の記憶を元に書いていたんですよね。
後でビデオを見直してみたところ記憶とだいぶ違っていた部分が目に付いたのでいつか書き直したいとは思っていたんですが、なかなかその機会に恵まれなくて…。
今回、caviarさんのご好意でCNR掲載分を削除していただいたのでこれを機に話の構成をTV放送時のそれと同じように組み替えました。

また、本来でしたらCNRから「名探偵コナンノベルズ」に移るに当たりタイトルも「DCNアメリカ横断ウルトラクイズ」とでも改め、DCNになってから参加した皆さんも話の中に出すべきなのでしょうが、それをやってしまうと際限がつかないし、場合によってはストーリーそのものを全面的に書き直さざるを得なくなってしまうため、泣く泣く若干の加筆と修正にとどめた事をご理解ください。m(_)m
とは言えいつかはDCNの作家の皆さんも出した話はやってみたいですね。





この作品に対する感想等は「名探偵コナンノベルズ」の掲示板の方にお願いいたします。





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