くどいようですが、この作品は全くの創作です。
この作品はフィクションであり、この作品に登場する人物・団体は実際のものとは一切関係ありません。

史上最大! CNRアメリカ横断ウルトラクイズ(加筆修正版)
作:ともゆき



第9チェックポイント・ニューオーリンズ


 アメリカ南部の都市でミシシッピー川河口にある街、ニューオーリンズ。
 ニューオーリンズと言ったらジャズが有名だが、もう一つマーク・トウェインが書いた「ト ム・ソーヤの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」といった小説の舞台でも有名であろう。

 さて、ここまで勝ち残った7人はミシシッピー川河口を下る遊覧船に乗ってしばしの観光を楽しんでいた。
 ここまで残ると何か連帯感のようなものがあるのだろうか、なんとなく和気藹々としたものがある。

 そんな中、遊覧船も間もなく到着しようとしていた時だった。
「…おい、アレなんや?」
 服部が指をさす。
「あ…」
 思わず絶句する7人。
 服部が指差した先には桟橋があったのだが、その桟橋の先にはゲートがあり、さらにCNRウルトラクイズのMC台があったのだ。
「さあみんな、クイズをやるぞ!」
 caviarさんが言う。
「えーっ!」
    *
「…ここで行ないますクイズは、リレー対決クイズです」
 caviarさんが7人を前にして言う。
「まず私が先頭の人に問題を出します。そして先頭の人が不正解の場合は、次の人に解答権が移ります。次の人が不正解の場合はその次の人…、という風に順番に解答権が後ろの人に移っていきます。そして、先頭の人が正解したらそのまま勝ち抜けですが、二番手以降の人が正解したら先頭の人と1対1の対決クイズを行ない、正解したほうが勝ち抜けとなり、敗れた方はそのまま先頭となり次の勝負を待つことになります。ここで落っこちるのは1名。勝ち抜くと次はアトランタへと行きます」
 その声に小さく歓声が上がった。
「さあ、まずはダラスでの勝ち抜けの順に並んでください」
 そして先頭に新一が立ち、その後快斗、服部、蘭、稼頭矢さん、さばらさんと並び、最後尾がとーやさんだった。

「それでは行きましょう、問題。日本人ひとりが年間に食べる量のエビをエビフライにすると何本になる?」
新一「30本」「残念、次」
快斗「80本」「残念、次」
服部「100本」「残念、次」
蘭「50本」「残念、次」
稼頭矢さん「70本」「正解! さあ、対決だ!」
そして稼頭矢さんが前に出て新一と並んだ。
「それではお二人への問題です。♪汽笛一斉新橋を〜♪で始まる『鉄道唱歌』の終点は何処? 工藤君から」
「大阪」
「残念、稼頭矢さん」
「神戸」
「正解。抜けた〜!」
「やったー!」
 それを聞いた稼頭矢さんが勝利者席に向かった。

 そして6人で再びクイズが始まった。
「それでは問題。ジャガイモの芋はどの分が肥大化したもの?」
新一「茎」
「正解、抜けた〜!」
 その声に思わずあ然とする5人。
そして二人が抜けて残りが5人となった。

「それでは問題。アメリカ独立宣言発布後100年目に州に昇格した全米38番目の州といえば何処?」
快斗「アイオワ」「残念、次」
服部「アリゾナ」「残念、次」
蘭「ネバダ州」「残念、次」
さばらさん「オレゴン州」「残念、次」
とーやさん「コロラド」「正解! さあ、快斗君と対決だよ」
そしてとーやさんと快斗が並ぶ。
「問題。『弱冠18歳』などと使う『弱冠』とは本来何歳の時に使う? 快斗君」
「15歳」
「残念。とーやさん」
「20歳」
「正解、抜けた〜!」
 それを聞いたとーやさんがガッツポーズをし、勝者席に向かった。

「さあ、3人が抜けた。残る席は後3つ。それでは問題。オリンピックのボクシング、唯一の金メダリストである桜井孝雄選手の階級はなんだった?」
快斗「フェザー級」「残念、次」
服部「ライト級」「残念、次」
蘭「フライ級」「残念、次」
さばらさん「バンタム級」「正解! さあ、対決だ!」
 そしてさばらさんが前に来た。
「問題。『デッドヒート』の語源となったスポーツは? 快斗君」
「カーレース」
「残念。さばらさん」
「競馬」
「正解! 抜けた〜!」
 そしてさばらさんが勝利者席に向かう。

「では行こう、問題。NHK日曜夜8時のドラマを『大河ドラマ』と呼ぶようになったのは実はある民放の編成局次長でした。さて、その局は現在の何処?」
快斗「日本テレビ」「残念、次」
服部「フジテレビ」「残念、次」
蘭「テレビ朝日」正解! さあ、対決だ!」
そして蘭が前に出た。
「問題。太陽系の惑星で最も比重が軽く、水に浮くことが出来る、と言われているのは? 快斗君」
「木星」
「残念。蘭さん」
「土星」
「正解! 抜けた〜!」
思わずあ然とする快斗と服部。

「さあ、残る席は後一つ。あなた方のうちどちらかが落ちることになります。それでは行こう、問題。フランスのルーブル美術館は作者の死後ある一定の年数が経たないと作品を展示しない決まりがありますが、それは何年後? 快斗君」
「50年後」
「残念。服部君」
「60年後」
「正解! さあ、最後の対決だ!」
 そして服部と快斗が並んだ。
「問題。『人の噂も75日』。西洋のことわざでは何日? 快斗君」
「1週間」
「残念。服部君」
「5日間」
「残念。もう一回、快斗君」
「10日間」
「残念。服部君」
「9日間」
「正解。抜けた〜!」
 それを聞いた瞬間、服部が安堵の表情を浮かべ、快斗が天を仰いだ。
「あー、しんどかったわ…」
 そう言いながら服部は5人が待つ勝者席に向かっていった。

「服部君、大変だったようだね」
「いや〜、なかなか正解にならへんし、初めて負けるんじゃないか、思いましたわ」
「ははは、そうかい。それではアトランタに向かってバンザイ!」
 そして6人がバンザイをした。

 アトランタ行き6名決定!
    *
「快斗君。残念だったね」
「どうも今日は勘が冴えなくて…」
「今回の旅はどうだった?」
「ほんとのことを言うともう少し先までいけると思ったんですけどね」
「まあそうだろうね。でも今回のたびは必ず君にとって将来的にプラスになるはずだから、これからも頑張って下さいね」
「はい」
 快斗が力強く頷いた。
 そこには自分が敗者となったなどは感じられなかった。

〈罰ゲーム〉

 船内からTシャツに短パンを穿き、裸足の快斗が出てきた。
「あなたへの罰ゲームは…、もうお解かりですね?」
「デッキの掃除ですか?」
「その通り。さあ、早速始めようか」
 そしてcaviarさんが快斗にデッキブラシを渡した。

 そして快斗は蒸気船のデッキの掃除を始めた。
「どうだい、快斗君?」
「ええ、しっかりとやっておきますよ!」
「それじゃ、それが終わるまでしっかりやっといてくれよ!」
「はい!」

 そして快斗は黙々とデッキを掃除し続けるのだった。

9月#日 第9チェックポイント失格 黒羽快斗 帰国

(第10チェックポイント・アトランタへ続く)


日売テレビスタジオ。
工藤優作「さあ、次のアトランタといえば映画『風と共に去りぬ』の舞台」
工藤有希子「私は高校生の頃にあの映画を見てものすごく感動した覚えがありますよ」
優「そういえばあの作品、上映時間が3時間48分もあるそうですね」
有「ええ。ですのであの作品は2部に分かれていて、途中に休憩が入ってるんですよね」
優「じゃあ我々も休憩と行きますか」
有「ということで」
二人「今日はここまで!」
優「次はアメリカ南部の大都市、アトランタ」
有「南北戦争の舞台となった地で21世紀にクイズ戦争が行なわれます」
優「果たして激戦を勝ち抜くのは誰か?」
有「そしてクイズ王の称号を手に入れるのは誰か?」
優「勝てば天国!」
有「負ければ地獄!」
優「知力体力」
有「時の運」
優「早く来い来い」
有「次の回」
優「史上最大! CNRアメリカ横断ウルトラクイズで」
有「またお会いしましょう!」





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