勇者へのほうび(200字小説)
「勇者よ、よくぞ魔物を倒した」
王は目の前にひざまずく勇者をねぎらった。
「ほうびをやろう。遠慮なく欲しいものを言え」
「では、最高の剣を」
「それでよいのか? 我が側近にしてやってもよいぞ」
「いい剣があればまた戦えます」
「本当に、剣でよいのか」
王は何度も確かめたが、勇者の気持ちは変わらなかった。
勇者が退室すると、王は涙ぐみ、深いため息をついた。
「どれだけ待てば、彼は私を嫁に欲しいと言ってくれるのだろうか」
「勇者よ、よくぞ魔物を倒した」
王は目の前にひざまずく勇者をねぎらった。
「ほうびをやろう。遠慮なく欲しいものを言え」
「では、最高の剣を」
「それでよいのか? 我が側近にしてやってもよいぞ」
「いい剣があればまた戦えます」
「本当に、剣でよいのか」
王は何度も確かめたが、勇者の気持ちは変わらなかった。
勇者が退室すると、王は涙ぐみ、深いため息をついた。
「どれだけ待てば、彼は私を嫁に欲しいと言ってくれるのだろうか」
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