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これは新哀です
ご了承のうえでご覧ください
全てを吐き出す
作:shuugo


「さすが工藤!」
…また言われた
新一に戻ってからというもの
事件をといたり
問題を解いたりするたびに言われるこの台詞
ときには
「お前は別世界に生きてるよな」
とも言われる
前の俺は、それを誇りに思っていた
でも今は違う
……コナンを体験したから
完璧な人間なんていないんだと学んだ
…それなのにどうして?
どうしてみんな俺を特別扱いするんだ?
俺だって人間だ…高校生だ
コナンのころはよかった
頭がよくてもそれを個性として扱ってくれた
………あのころに戻りたい


コナンのころの感覚が残っているのか気づけば俺は公園にいた
中にはたくさんの子どもがいた
…俺もあそこにいたんだよな
あふれそうな涙を堪え俺はベンチでその様子を見ていた
ぽつぽつ
しばらくしていると雨が降ってきた
子どもが公園から離れていく
俺は雨にぬれたい気分になりベンチから離れなかった


しばらくすると俺の頭に雨が当たらなくなった
上を見上げると赤い傘……そして
「はい………ば…ら…?」
「なにしてるの?こんなところで…」
彼女が目の前に立っていた
……この前まで同じくらいの身長だったのに…
俺は今の体には小さすぎる彼女の胸に顔を埋めた
「っちょ!///工藤君!?」
「灰原…戻りてーよ…コナンに…あのころに戻りてーよ」
「工藤………君?」



俺は灰原に全てを話した
高校で特別扱いされて孤独感を味わっていることなどいろいろ
全てを話し終えたとき頭に水滴が落ちた
灰原が傘を持っていたはずなのに……
そう思って顔を上げた…するとそこには
「灰原?……何でお前」
灰原が……泣いていた
いつものポーかフェイスの彼女じゃなかった
「いいの…いいから全てを吐き出して」
「え?」
「辛かったことや、苦しかったこと、きつかったこと
……全てを吐き出して
私が…………私が全て受け止めるから
嫌だったことを分かち合ってあげるから」
彼女の優しさに俺は甘えることしか出来なかった
「う…うう……うわああああああああああああ!!」
彼女の小さな体を強く抱きしめ…泣いた



俺は今前をむいて歩いている
俺がなにを言っても
全てを受け止めてくれる
とてもやさしい彼女といっしょに……














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