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公園の月

作者: 阿山利泰

夜の公園、月夜の月を眺める。


手にとどきそうな大きな月が見える。


私はブランコに腰を下ろし空を見上げる。


今日の月は赤かった。



「おっ、これは先客がいたとは」

無精ヒゲを生やしたおじさんだった。

ちらっとそのおじさんを見てまた上を見上げた。

「ありゃ、嫌われてしまったかな」

うっとうしい、どこか行かないものか。

無駄にかまってくるな。

おじさんは隣のブランコに腰をかける。

「俺はこんななりだが月を見るのが好きだ」

なら私の知らないところで黙ってみてればいいのに。

酔ってるのだろうか、またちらっと見る、

月明かりながら確認するが顔は赤らんでない。

「明日から当分月なんて気にかけるような暇は無いだろうな」

グチをこぼすなら本格的に他をあたってもらいたい。

私は静かに月が見たいのに。

かすかにタバコのニオイがした。

不快ではない、どちらかと言うと懐かしい。

「ま、こんな話をしてもしょうがないな」

そうだ、分ったならどこかに行ってくれ。

涼しい風が流れる。

「君としゃべったら結構楽になったよ」

一方的に言っただけだ、コッチの迷惑考えずに。

おじさんは立ち上がる、ブランコが揺れ少し音がする。

「じゃ、これでシッケイするよ」

そういって手を振りながら消えていった。

何がしたかったのだろうか。


猫の私に話しかけて・・・


うっとうしいのがいなくなって、

やっと静かに月が見られる。

おじさんが消えてしばらくした後、

タバコのニオイが思い出された。

やっぱり、懐かしかった。



夜の公園、月夜の月を眺める。


手にとどきそうな大きな月が見える。


私はブランコに腰を下ろし空を見上げる。


今日の月は赤かった。

はい。


作品に統一性があまり無い阿山利泰です。


特にこれが気に入って他の作品を読もうとする方は

しない方がよいと思いますよ。w

自分で言うのも変ですが。www


最後になりましたが読んでくださりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『私』が猫だったのには少し驚きました。 煙草に関するどんな思い出がこの猫さんにあるのか気になる所ですね。 お月さまと猫という組み合わせもありがちですが、綺麗にまとまってて読みやすかったです。…
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