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他遺児(アノ子ダレノ子)

作者:リープ
  1

「さぁ、和哉君。召し上がれ」
 机の前には質素ながらも手作り料理が並んでいる。
 「今日の夜、両親がいないよ」なんて言われて、訪れた彼女の自宅。
 平均的な高校生なら誰だって興奮する状況だ。
 俺は生唾を飲み込んだ。
 ――このどこかにアレがあるかもしれない。

 俺は知ってる。
 この料理には肉が入っている。
 ……たぶん彼女の指だ。
 目の前の彼女は俺の正面に座り、柔和な表情を俺に向けている。
 彼女は佐々ささきまゆって言う俺と同じ高校に通う女の子。
 そして俺、稲垣和哉いながきかずやの彼女でもある。

「ねぇ、どうしたの?」
「ん? いや……」
 彼女は不思議そうな表情で俺を見てる。
 首を傾げると、肩まで伸びているブラウンがかった彼女の髪が少し揺れた。
 その反面、ノースリーブの黒いワンピースは不吉な予感さえ感じる。
 だけど、俺は机の上からは見えない、おそらくは太ももの上に置かれている彼女の手に意識が向く。
「あーっ、もしかして私の料理を信用してないとか?」
「えっ!? んなこと無いけど」
「けど?」
 彼女は少し身を乗り出して俺へ顔を近づける。
 薄着の胸元から下着が覗く。
 さらに湿り気を帯びた唇へ視線が向いてしまう。
 ――下唇を俺の唇で挟んであげたい。
 という感情が一瞬よぎって下半身が少し熱を帯びる。
 だけど、すぐに頭を振って顔をずらす。
「和哉君、どうしたの?」
「……いや、まずは料理を食べてからね」
「ふうん……」
 彼女は少し不満げな表情を浮かべ、元の席に戻っていった。

 なんとか誤魔化すことができたが、気まずい雰囲気が漂った。
 かと言って、料理に手を付ける気分にはなれない。
 ……ここは少しカマをかけてみるか。
 俺はあえて核心に触れることにした。
「それよりも最近さ、手袋なんかしてどうしたの?」
「……今、関係ないじゃん」
 わずかに眉間へ力が篭り、彼女は俺から視線を反らす。
 こちらには見えないにもかかわらず、彼女は手を後ろに回した。
「気になるだろ、学校で先生にも取るように言われただろ」
「そうだっけ?」
 一週間ほど前から彼女は黒い色の手袋をしている。
 理由はわからない。
 だが、わかっている事が一つある。



 一週間前。
 学校から一緒に帰ろうとした時、彼女と手を繋ごうとして俺は手をのばした。
 彼女は不意を付かれたのか、左手を俺につかまれる。
 刹那――歪む彼女の口元。
「嫌っ!!」
 慌てて彼女は手を引いて、胸元に持っていく。
 彼女があまりにも力強く手を引っ込めたことで、あっけに取られる俺。
「あっ……」
 ――今の。
 人差し指の感触がなかった。
 俺はそれまで黒い手袋をするなんて事は気にしていなかった。
 髪の毛をいきなり切ってきたり、変なアクセサリを付けてくるなんてことは今までもあった事だし、いつもの気まぐれだろうと思っていたのだ。
「……ごめんね、和哉君。今ちょっとそんな気分じゃないから」
 彼女が左手を隠すようにして、すまなそうな表情を見せる。
「あっ……そうなんだ」
 何事もなかった様に俺は右手で頭をかくような仕草をした。
 そうなのだ。
 あの日から彼女の見方が変わったのだ。



「ねぇ――和哉君」
「……あっ」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
 この事実だけでは、普通指が入っているなんて想像はしないだろう。
 彼女は手を胸元に持っていくと、愛おしそうに手を撫でた。
「じゃあ、後で手袋は取るね。それでいいでしょ?」
「……いいの?」
「うん。そういう日にしようと思っていたから」
 今日、何か起きる。
 それだけは確実だ。
 ――殺される?
 なんで俺はどうしてここに来てしまったのだろうか?
 きっと――
 俺も結論を出さなくてはと思ったのだろう。
 彼女の様子がおかしくなったのは丁度あの日から、そう思っていた。

  2

 手袋の話から遡ること二週間ほど前。
「和哉君。あのさ……」
 日曜日に色々遊んで後は休憩するところを探して、やることやろうという段階なんだけど……
 まゆが自宅近くの公園へ行きたいというので、舌打ち混じりに向かう。
 その辺りのベンチに座ったが、まゆはため息をついて中々話そうとしない。
「まゆさぁ、さっきからなんで黙ってんの?」
「うん……」
 すると彼女は俯き加減に俺とは別の方向に向けて呟いた。
「……来ないんだけど」
「なにが?」
「わかるでしょ?」
「……もしかして」
 俺の言葉に彼女は頷いた。

 マジか!?
 付けてなかったの確かだけど、んな簡単に妊娠なんてするわけねぇだろ!
 ちゃんとギリギリで出してたぜ……確かに時々間に合わなかったけどさ。
 やべぇ……なんか下っ腹に力が入らねぇ。
 しかも、手が震えてやがる。手汗が酷いぞ……
「……でどうする?」
「へっ!? ど、どうするって……」
 くそっ、上手く喋れない。唇まで震えてきやがった。
 簡単に「どうする」なんて言うんじゃねぇよ!
 とまどう俺を見越してか、彼女は相変らずこちらを見ずに呟く。
「私はあの別に――」
「あ、あのさ!」
 俺は怖くなって彼女の言葉を遮ってしまう。
 きっと客観的に見た俺は卑屈な顔をしていただろう。
「一応確認していいかな?」
「何?」
「それ本当に俺の……」
 卑怯者だな俺。
 いいのか!? 逃げていいのか?
 俺の中で葛藤が生まれている。
 責任取るって言った方がカッコいいかもしれんが、現実問題この歳で言えるかよ。
 俺の将来だって関わって来るんだぞ!!

 すると予想通り、沈黙が訪れた。
 お互いに次の言葉を捜しているが、絶対に正解は導き出せない。
 嘘だよな。
 嘘って言ってくれよ。
 頼むーーーーーっ!!
「あのね……」
 ついに彼女の口が開く。
 きっと俺に決断を迫るんだろう。
 最悪だ。最悪過ぎる!

「うっそ〜ん」
「え!?」
「汗かいちゃってウケる〜」
「……」
 あっけに取られる俺。
 プププなんてわざとらしく笑う彼女。
 俺は全身の力が一気に抜けた気がした。
「あ、もう行かなきゃ。じゃあね〜」
 よくわからないまま彼女はベンチから席を立って、そのまま帰ってしまった。
 彼女が俺の顔を最後まで見なかったのが気になったが……

 その夜、俺の自宅へ意外な人物が現れた。
 まゆの両親だった。
 最初は俺の家に怒鳴り込んできたのかと思って内心あせったが、どうも違うらしい。
 彼女の両親は意外に冷静で俺を近くの公園へと誘う。
 夕方、まゆから妊娠の可能性があるという報告を受けた公園だ。
 淡々と告げられる事実。
 再び震えだす俺。

 そんな……
 やっぱり嘘じゃなかったんだ。
 責任……俺が取らなきゃいけないのか?


 次の日、まゆへ再び問いかける。
「あのさ、昨日のことなんだけど……」
「昨日? あぁ、あれね。結局来たんだ」
「え?」
「だから生理来たんだよ」
 いいのか? それで。
 だったら俺は何も言わなくていいよな。
 あぁ、そうだ。
 俺は逃げたんだ。

  3

 そして今日。
 目の前には愛情がこもっているはずの料理を目の前にしている。
「ねぇ、どうして食べないの?」
「……うん」
 机の上には大きな皿に盛られたサラダや肉団子の甘酢がけ、スパゲティミートソース等が並んでいる。
 統一感ないな……いや、それはいつものことか。
 この中に指が入っている可能性が……
 どれだ? サラダか? 肉団子か? スパゲティか?
 迷っている俺に呆れたのか彼女が声をかける。
「う〜ん。じゃあ、私先に食べるね」
「え?」
 彼女は少し口を尖らせて自らフォークを手にとって、大きな皿から自分の分だけ小分けする。
「それじゃあ、私から食べるね」
 彼女は肉団子をフォークで刺すと「わぁ〜」なんて感嘆の声を上げて口元へ持っていく。
 俺は目が離せない。
「いただきま〜す」
 彼女は躊躇なく口の中へ入れモグモグと咀嚼している。
 よくそんなもの食えるなぁ……

 俺は垣間見てしまったのだ。
 シンクの三角コーナーの中に入ったもの。
 あれは確かに何かの骨だった。
 スペアリブ? 鳥の骨?
 そういう類の形ではなかった。
 スペアリブに形は似ているものの二周り程小さい。
 長方形とやや三角がかかった白い塊。
 あれは明らかに指の骨だ。(実際に見たことはないけど)

「うん、美味しい!」
 頬に手を当てて、自分の作った料理を自画自賛する。
 彼女は口の周りをミートソースで赤くしながら、嬉しそうに俺に微笑んだ。
「早く、食べなよ」
「あ……うん」
 今日ここへ俺を呼んだのはきっと復讐する為に違いない。
 なくなった指。三角コーナーの骨。
 そして彼女の気持。
 どんな嫌がらせを思いついてもおかしくない。
 もしかしたら毒を盛られているかもしれない。
 ――じゃあ、何で俺はわざわざここへ来たんだよ。

 俺は彼女が食べた料理のみ手をつけることにした。
 まずは肉団子。
 フォークを手に取り口へ運ぶと、ゆっくり歯を肉団子へ入り込ませていく。
 まず、やや酸味がかったどろりとした甘酢の味が口の中に広がる。
 さらに肉団子を歯で噛み砕く。
 肉団子は柔らかく、易々と形は崩れて肉汁らしき旨味を感じた。
「お、おいしい……」
「でしょ!?」
 俺がポツリと呟くと彼女は声を上げて立ち上がる。
 満面の笑みを俺に向ける。
 純粋そうなその表情が自分の良心に突き刺さる。
 考えすぎだったのかな……
「他のも食べてよ!」
「う、うん」
 続いてサラダやミートソースのスパゲティに手をつける。
 サラダはごま油が効いている中華風ドレッシングが食欲をそそる。
 スパゲィだってミートソースが市販のもの以上に味が濃厚でミートソースだけで十分成り立つように思えた。

 心の篭った料理に、いつの間にか俺の疑う心は解けていく。
 シンクで食器を洗っている彼女の背中を眺めながら俺はすっかり上機嫌になっていた。
「本当に美味しかったよ!」
「え〜、それしか言えないの? ボキャ貧だね」
「うるせぇな。美味しい時は素直に気持を表すんだよ」
「……よかった。なんだか和哉君今日はノリが悪かったし」
「悪かったよ」
 彼女は少し黙り込んでいたが、やがてくすくすと笑い出す。
「なんだよ急に笑い出して」
「今日は勝利の日だから、楽しんでもらわないと……ね」
「勝利の日? なにそれ?」
「それは後でね……」

 彼女のノースリーブの黒いワンピース姿が最初は忌みなものに見えていたが、いつのまにか色気を漂わせるアクセントに変わりつつあった。
 後ろから抱きしめてもいいかな?
 丁度ワンピースだからスカートもたくし上げれば簡単だし……
 俺はすっかり次の楽しみに興味が移っていた。
「ねぇ、和哉君。これ食べたらどうする?」
 彼女は本当に俺の気持をわかっているかのようだ。
 俺はイスから立ち上がり彼女の背後に近づいて、背中に寄り添う。
 彼女のうなじがほんのり汗がかかって鈍く光っている。
 ほんのり香水の香りがした。
「じゃあ、俺とお風呂一緒に入ろっか?」
「……いいよ。じゃあ、お風呂の湯を入れてきて」
「了解!」
「浴室はどこ?」
「キッチンをでて家の奥へ進んだ突き当り」
 俺は喜び急ぎ、浴室へ向かう。
 完全に当初の目的を見失っていた。

  4

 まゆの言うとおり突き当たりに進むと脱衣所が見えてきた。
 数人が入って大丈夫なほど広い脱衣所の奥に浴室のドアを見つける。
 浴室のドアを開け。
 むっとするような湯気が俺へ向かって吹き出してくる。
「なんだ、用意周到じゃん」
 浴槽を見ると蓋がしてある。
 蓋がしてあるのに湯気があるってことは少し前に湯を入れたってことか。
 俺は湯加減をみようと浴槽の蓋を持ち上げる。
「さぁて、湯加減はっと……」
 ――瞬間。


   違和感   違和感。
       なんだ この臭い。
 酸っぱい   臭い。
     吐き気が  する。


 俺は浴槽へ視線を移す。
 浴槽にはすでに湯がはってあった。
 赤い色の湯船。
 先客もいた。


  浮かぶ毛髪  眼球   耳
 腕   足 頭 指、指、指
    切り取った   陰茎   乳房
 足、脚、肢  
    裂かれた腹  溢れる腸。 


 ――――人が。
 ――人が。
 人が。
 切り刻まれている。
「うわあああああああぁぁぁぁあぁっ!!」
 膝から俺は崩れる。
 腰が抜けて立ち上がれない。
 でも逃げる。
 這って逃げる。
 浴槽のタイルに頭をぶつける。
 流れる血。
 でも、逃げる。
 逃げる!
 にげ――

「ねぇ? 指だと思った?」
「っ!?」
 俺の目の前には見覚えのある足元が。
 ゆっくり顔を上げる。
 いつのまにか、まゆが俺の前に立っていた。
「……な、なにが?」
 すると彼女は口元へ右手を添えて、ふふふと笑う。
「今日の料理はどこかに私の指が混ざってると思ったでしょ?」
「……」
 見抜かれてた!? 何も答えられない。
「残念でした。今日の料理の材料は……」
 まゆはゆっくりと腕をあげて浴槽を指さした。
「私の両親でした」
「――うっ!!」

 俺は人を食ってしまった!!
 ゴボゴボと音を立てて俺の口から吹き出す吐しゃ物。
 浴室のタイルに吐き出したものが広がる。
 何度も射精するかの様に断続的に噴出した。
「ほら、風呂場で正解って言ったでしょ?」
 くっ……誰と話してやがる。
 涙目になりながら見上げた。
 汚いものかのように俺を見下す彼女。
「あの肉団子の中にはね、目玉とか、舌とか、睾丸も入れたよ。あとね卵巣も……」
「や、やめ……」
「サラダだって何の油使ったと思う? ふふふ……搾り出すの大変だったんだから」
「――っ!!」
「ミートソースには隠し味に脳をミキサーにかけ――」
「やめろっ!! それ以上は言うな」
 やっとの思いで俺は叫ぶことができた。
 おっさんの睾丸? ばばあの卵巣だって!?
 脳みそのミートソースってなんだよ……
「――んぐっ!!」
 考えただけで、嘔吐。
 嘔吐、嘔吐、嘔吐。
 やがて何も口からでなくなり、空嘔吐を繰り返す。
 口元から黄色い胃液が零れ落ちる。
「大丈夫だって、私も一緒に食べたでしょ?」
 コイツ、知ってて食べてたのか……
「うぅぅぅううううぅぅ……」
「さっき言ったよね? 勝利の日だって。あれは両親に勝利した日だっていうことだよ」
 ――直感。
 体を支えていた両手が震えだす。
 力を入れようにも、震えが止まらない。
「でも両親は前菜だよ」
 殺される。
 次は俺が殺される。
「さぁメインディッシュを召し上がれ」
 彼女は右手の手袋をゆっくりと外した。

  5

 彼女が手袋を外すと透き通るような白い手が視界に入る。
 指は……全てある。
 これから何をしようっていうんだ。
 逃げないと。
 なんとかして逃げないと。
 殺される。
 俺は目を瞑り震える体を抑え、身を固くした。
 でも、一向に何もする気配がない。
 そっと目を開けると、彼女が屈んで俺へ顔を近づけていた。
「わあああぁっ!!」
 彼女はまるで小さい子供かのように口を尖らせていた。
 拗ねているのか?
「だって、あいつ等さ、無理やり私を病院に連れて行って……堕胎したんだよ」
 なに言ってんだよ。
 それはお前が……
「その日から私に『あいつ等食べちゃえば』って言うんだよ!」
 意地悪さの微塵も無いような純粋な瞳で俺を見つめてくる。
 少し潤んだ瞳が俺の返答を待っているようだった。
 応えるべく、恐る恐る話しかける。
「……だ、誰が言うの?」
「棄てられた私の赤ちゃん達」
「っ!!」
「この手袋したらね、見えるんだよ」
 料理を褒めた時と同じ、満面の笑みを俺に見せる。
 狂ってる。
 この女、ヤバイ。
「『私たちの敵をとってくれ』って囁いてくるの」
 堕胎がそこまでお前を狂わせてしまってうのか!?
「ほら……」
「?」

『――和哉君の足元にもいるよ』

「なっ――――ぐああぁっ!!」
 俺が足元に視線を奪われた瞬間、大きな影が顔をかすめる。
 間をおかず、激痛を足に感じた。
「命中……だね」
 ぼやけたピントがあうと脹脛ふくらはぎに刺さっている包丁が見えてくる。
「あっ……あ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 さっきまで調理に使っていた包丁が俺に脹脛に刺さってる!!
 横をかすめた影はまゆの腕だったのか!?
「うあああぁぁっ、痛つっっっっっ!!」
 ジワジワと目の奥から再び涙がにじみ出てくる。
 なんだよ! なんなんだよ!
 なんで俺の足に包丁が刺さってんだ!!
 さっきまで平気だった脹脛が何度も痙攣し、異物が突き刺さり、どろりと血が足を伝って床のタイルへ流れる。
 痛い、痛い、痛い、痛い!!
「和哉君、こっち見てよ」
「――っ!!」
「ほら♪」
 彼女の掛け声につられて俺が振り返る。
 と同時にまゆは足を振り上げ、俺の足めがけて振りぬいた。
 まゆが蹴り上げた包丁は弾け飛び、金属音を立てて浴槽の中に飛び込んでいく。
「があああぁぁっ!!」
 無理やり引き抜かれた傷跡からは見たことも無いような量の血液が吐き出される。
 慌てて手で押さえるが、足と手の隙間や指の間がじわじわと赤に染まった。
 何度も何度も押さえつける。
 …………止まらねぇ。
 ――止まらねぇ。
 止まらねえよ!!!

「はあっ、はぁっ、ヤバイ……あああああぁぁっ!!」
「それぐらい何?」
 痛みに耐えながら片目をつむり、なんとかまゆへと顔を向ける。
 まゆは表情を変えず、冷静に俺の姿を楽しんでるようだった。
「あの子達はもっと大量の血を流して死んでいったんだよ」
 何言ってやがる!!
 お前だけが被害者だって言うのか!!
 余裕ぶりやがって!!
 痛みとわけの分からない悔しさだけが俺を支配していく。
 やがて感情の高ぶりと共に一気に吐き出された。
「くそったれっ!! それはお前だって同じだろっ!!」
「……」

 俺の声でまゆは黙り込んでしまった。
 予想外の沈黙に俺はどんどん恐怖を感じていく。
 彼女の表情がどんどん曇っていく。
 感情的にならないでくれ。
「そうだね。私も同じ」
「――!?」
「堕胎した私は……もうお母さんになれない」
 彼女は綺麗な右手を左手の手袋に添える。
 手袋の中指部分を摘むと引っ張っていく。
「だから、お母さん指はいらない……」
「なっ……」
 徐々に、姿見せる左手。
 手の甲が見え。
 指の根元が視界に入り。
 人差し指だけが第二関節から姿を消した。
「左手のお母さん指は切断したんだけど、右手のお母さん指は上手く斬れなくて……」
「お……お前……なんでこんなことを……」
「だからお願いがあるの。和哉君に私の指を……」
 抗えないかもしれない。
 まゆの想いに抗えないかもしれない。
 彼女の願いがアレならば……
 俺は震えが止まらなかった。
「お母さん指を噛み切って欲しいの」

  6

 やはり、噛み切れと言うことか。
 お前の両親が前菜で指がメインディッシュ。
 良く出来た献立じゃないか。
 これがお前のケジメなのか?
 俺は恐怖もあったが、勇気を振り絞ることにした。
「……もし、嫌だといったら?」
 すると彼女は残念そうにため息をつく。
「はぁ……。だったら殺すしかないね」
「うっ……」
「死にたい? 生きたい?」
 きっと本気だ。
 彼女が俺を捕らえて離さない。
 瞬きもせず、瞳孔もきっと開きっぱなしだろう。
 獲物をねちっこく観察するような視線だ。
「……わかったよ。じゃあ指を出してくれ」
「良かった。物分りがよくて」
 蟲刺され一つない彼女の綺麗な指が俺の前に差し出される。
 真っ直ぐに伸ばされたお母さん指は血行も良く、生命を感じられた。
 俺は指へと口を近づけて……唇で挟んだ。
「何のつもり?」
 俺が舐め上げたまゆの指は浴室の柔らかな光に照らされて鈍く光る。
 彼女の唇は挟めなかったけど、指にはそれをすることができた。

「せめてこっちのお母さん指は残しておこうぜ」
「はぁ!?」
「お前が大切なんだよ」
 俺の言葉に彼女は何度目かの沈黙。
 許しを得たと確信し、更に指を口の奥に招き入れる。
「また、二人で作ろ……新しい命」
「和哉……」
 俺は間髪入れずに指を再びしゃぶり始めた。
 舌を全面的に肌に密着させゆっくりと舐め上げる。
 軟体動物が綺麗な肌を這うように。
 指は汗ばんでいるのか、少し塩味がした。
 指から腕へと舌を移動させる、
 時には舌先でチロチロと刺激しながらゆっくりと……
 さらには脇へとたどり着く。
 ノースリーブから覗く下着に少し興奮した。

「くう……」
 こいつは全身を舐められるのが大好きだったはず。
 奉仕をするんだ。
 誤魔化して、誤魔化して――
 なにが何でもこの場を切り抜けなければ。
 馬鹿げた方法かもしれない。
 でも、今はこれぐらいか思いつかないだよっ!!
 ゆっくりと全身を彼女へと近づかせる。
 同時に胸元へノースリーブの隙間から舌先を這わせる。
「ううんっ……はぁ、はぁ、はぁ……」
 そしてゆっくりと手を下へとすり込ませ、スカートたくし上げる。
 白く透きとおった太股があらわになっていく。
 なんどこの脚に欲情したことか。
 内股をゆっくりと撫で上げながら少し湿っている肌を掌でなぞる。
「んんんっ……」
 下半身へ向かった俺の手に敏感に反応する。
 やがて深い吐息の後、彼女は身を俺に委ね――
「ねぇ……和哉君」
「え?」
「じゃ〜〜」
 彼女の声を共に背中全体に激痛が走る。

「ぎぎぎぎぎぎっ!!」
 俺は彼女から飛びのき、浴槽のタイルに背中を打ちつけた。
 その場にへたり込む俺。
 背中がタイルに当たり、ひんやりして気持がいい。
「あはははっ、気持ちい?」
「痛てぇえええ……」
 なにが起こったのかわからず、彼女を再び見上げる。
 すると彼女はシャワーヘッドを手に持ち、濛々と湯気が噴出すような熱湯が勢い良く流れていた。
「熱過ぎて痛いの? ねぇ? 皮がめくれちゃうぐらいの熱湯をかけてあげようか?」
 俺は背中をタイルにつけて冷やすのが精一杯で何も応えることができない。
 舌なめずりをして彼女はこちらへ近づく。
「馬鹿じゃないの? 私はアナタに指を噛み切って欲しいの」
 眉間にしわを寄せ、歯を食いしばるように顔中に力を入れる彼女。
 吐き捨てるように俺へと言葉を投げつける。
「気持ち良さなんてもういらない。あんな代償を払うなら」
「ああ……」
 まったくの逆効果だった。
 俺は逃げるすべを一つ失った。
 重要な一手だったのにも関わらず。
「やっぱり殺そうか? 殺されたい?」
 まゆは浴槽を指差す。
 浴槽には切断された死体が湯船に浮かんでいる。
「和哉君が死んだら、私があの人達と同じように食べてあげるよ」
 俺は観念することにした。
 ここで逃げても殺されるだけだ。

  7

 差し出された指に今度こそ口を入れ、歯を立てる。
 第二関節まで人差し指を入れたことを確認した彼女は、わずかに声を震わせながら俺へ話しかける。
「関節に歯をあわせれば噛み切れると思うの」
 やや彼女の呼吸が荒くなっているのを見ると興奮しているのかもしれない。
 まゆの口が歪み、勝ち誇ったように呟く。
「よかったね……お父さんに切ってもらえて」
「――っ!!」
 俺の中でゆっくりと蠢く黒くて粘着質な感情が、ごぼごぼ音を立てて沸き立ってくる。
 ……お父さんだと!?
 冗談じゃねぇ!!
 何かのスイッチが入る。
 そうだ。
 俺がなぜこの家に来たのか忘れるところだった!

 じわじわと俺の心へとめどない感情が支配していく。
 ――喰ってやる。
 俺は一気に顎に力を力を入れた。
「あ゛あ゛あ゛あああぁぁぁぁっ……」
 彼女は体をやや反らせて、感嘆とも取れる奇妙な声を上げている。
 なぜかその声に俺は興奮を覚え、顎にも力が入る。
 すぐに体勢を斜めに変え、犬歯を中心に噛む歯を切り替える。
 ピクピクと彼女の指先が反応して口内を弄った。
 俺は指の生命感に逆らうように引きちぎろうと何度も首を振る。
 狂ったように顔を振ると頭にプツッという音を響かせて指の皮が破かれた。
「あががががががっっっ!!!」
 さらに肉は歯によって裂かれていく。
 ぐにゃりとした感触から弾力質のある感覚に変わる。
 肉団子の柔らかな感触とはわけが違う。
 口の中で溢れた唾液と血が混ざりながら端から糸を引いて流れていく。
「はあああっ、あああああっ、んぐぐぐぐぐぐっっっ………」
 第二関節の間へ上手く歯をあわせると更に力を込める。
 首筋が張り、強烈な圧力が彼女の指へとかかった。
 その頃にはすでに指先は動くことが無く、手にこびりつく異物のようだ。

「ぎいいいぃぃぃぃいぃっっっ!!!」
 彼女が狂ったように頭を掻き毟る。
 喰ってやる。
 喰ってやる!!
 お前の指を喰ってやる!!
 脳内にいつの間にかそんな叫び声が木霊する。
「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 
 何かが引きちぎれるようなブチッと言う音が頭に響くと同時に俺は後ろへ倒れた。
 ようやく、まゆから離れる。
 彼女も体を反らせた反動で後方へ倒れこんだ。
 俺の口の中には異物が入り込んでいる。
 もちろん、まゆの指。
 お母さん指。

  8

 俺は放心状態で浴槽の天井を眺めていた。
 さっき引きちぎった影響で、天井に赤いシミが出来上がっている。
 やがて赤いシミは湯気によって雫となり、床へ落下を始めた。
 俺はぼんやりとそれを眺めながら口内で噛み切ったお母さん指を弄ぶ。
 つながりを失った指はゴムのように無機質でくちゃくちゃ音を立てていた。

 やがて、指を吐き出すとゆっくり半身を持ち上げる。
 少し離れたまゆへと視線を移す。
「ひうっ、ひうっ、ひうっ……」
 まゆは不規則に震えながら切断された指を抑て倒れている。
 気絶しているのか?

 俺はゆっくりと立ち上がり、足を引きずりながら浴槽を出る。
 浴室を出る時には気絶している彼女が脱ぎ捨てた手袋を取り、手にはめた。
 周りを見渡し、練習に使ったのかウッドのゴルフクラブが置いてあるのを見つける。
 ゴルフクラブを握ると彼女の前に立つ。
 沸き立つ思い。
「本当に俺の子なのかよ?」
 彼女の満足そうな表情を見て俺は一気に感情を高ぶらせた。
 瞬間。
 俺はゴルフクラブをまゆのわき腹へ振り下ろした。
「んぐううううぅぅっ!!!」
 彼女は唸り声を上げて体を弾ませる。
 すぐに体を丸くさせ全身を大袈裟に見えるぐらい震わせた。

「な……な……」
 涙と汗が混ざったような瞳を俺へ向ける。
 まるで『なぜこんなことするかわからない』と言いたげに。
 俺はさらにゴルフクラブを振り下ろした。
 ウッド部分に重い衝撃を感じる。
 さらに振りぬくように彼女の体へねじ込む。
「うぐっ、うぐっ……和……く……酷いよぉ……」
 汗だくになった顔にそれとは違う涙が伝っていくのが見える。
 いまさら涙ですか?
「俺だって信じたかったんだよ……」
 ゴルフクラブをゆっくり振り上げる。
 クラブの影が浴室の壁に映し出された。
 まゆは口元を歪ませて怯えた表情を見せる。
「でもね、お前が子供が出来たと話してくれた夜、お前の親が俺に言ったんだよ」
「……ううっ」
「『親の私が言うのもなんだが、あの子は夜遊びが酷くて、君の子かどうかも怪しい』ってな!!」

 肩口へ強烈な一撃を食らわせる。
 彼女の肩が不自然に前に飛び出し、腕がだらりと垂れた。
「ぎいいいいぃぃぃああああああぁぁっっっ!!」
「クソがっ!! このクソがっ!!」
 何度も背中へゴルフクラブを彼女へ打ちつける。
 体を揺らせながら、まゆは精一杯の声をあげた。
「和哉君、信じて――ぐっ!! ……たのに――あがっ!!」
「信じてた? それは俺のセリフだっ!! お前、堕胎するたびに金を脅し取ってたらしいな」
「――!!」
「お前の両親は『娘の誘いには乗らないでくれ』って言ってたぞ」
 ゴルフクラブを振り上げたまま、まゆの返答を待つ。
 俺の耳には自分の荒げた呼吸しか聞こえない。
「嘘だよぉ……私、和哉君だけだ――あぐうっ!!」
「うるせえ」
 殴る。
 何度も殴る。
 不規則に何度も殴る。
「今度はぁ……」
「死ね」

 殴る。 殴殴る。   殴るる。殴殴るる。
  殴る。  殺す。
    ナグル。 殴る。
   なぐる。 殴殴るるるる。

「幸せにぃぃなれると……」
 跳ね上がる体。
 鈍く骨が折れる音がして首があらぬ方向へ曲がった。
「……ゴぉメンね」 

  9

 俺は浴室を掃除した。
 これで痕跡はほとんどないはずだ。
 自分は彼女の手料理を食べて帰っただけ。
 娘に親が惨殺されたって……なるはずだ。
 手袋をしてて良かったぜ。
 ……まぁ、誤魔化せないかもしれないが、時間は稼げるだろう。

 脱衣所で体を入念に拭く。
 足の傷だけはどうにもならない。
 明日、病院に行くか。
 俺は足を引き釣りながら玄関へ向かう。

 死んでしまえばこいつ等はただのモノにしかみえなかった。
 まゆが死体を材料にした理由もわかる気がした。
 『モノを粗末にしちゃあいけません』ってか。
 生きてる人間もこれから生まれる人間もな。

 玄関に辿り着き、ドアノブへ手を掛け、少し開いて辺りを見渡す。
 よし、誰もいないようだ。
 俺は外への一歩を踏み出そうとした。
 『――もし』
 不意に浮かぶ「もし」
 霞がかった思考はやがてハッキリとした形になっていく。
 本当にまゆは俺のこと……
 そういえば、まゆの親は堕胎するたびに金を脅してたって言ってたな。
 でも俺には……
『うっそ〜ん』
『昨日? あぁ、あれね。結局来たんだ』
 なんで俺にはあんなことを?
『信じてたのに……』
『今度は幸せになれると……ごめんね』

 ――まさか。
 覚醒する俺。
 なんてことだ。
 信じてなかったのは俺だった!!
「まゆっ!!」
 まだ間に合うかもしれない、でも!!
 俺は引き返そうと踵を返――

 ――なっ!?
 足が動かない。
 わずかな感覚に背筋が凍る。
 なにかに足首を捉れているような気がする。
 恐る恐る下を向くとそこには……
「なっ!!」

『手袋をはめると……見えるの』
『「私たちの敵をとってくれ」って囁いてくるの』


 俺は必死に足をばたつかせる。
 逃げなきゃ。
 体をねじ込もうと玄関のドアへ顔を向ける。
 わずかに開いたドアの隙間から覗く……
 ――胎児。
 そして声とは呼べない咆哮。

「ああ   ああ  あ   ああ
  あ あ  あああ  あああ ああ
 ああ  あ   ああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 人の形を成していない、異形の生き物。
 目も見えていないのだろう。
 口もあらぬところへ出来ている。
 手足もまともに作られいない。
 でも、笑っているのはわかる。
 性別も判断できない人間になり損ねたモノ達。

 ――そういうことか。
 すべてお前らの仕業か。
 俺は玄関からニヤリと覗く胎児へ話しかける。
「お前……誰の子だ」
「……」
「オ マ エ ノ 子 ダ」


この度は「他遺児」をお読みいただきありがとうございました。
ほんの少し作者の愚痴にお付き合いください。


今回、夏ホラーに参加させていただきましたリープといいます。
普段は連載を放置してボチボチと短編を投稿しています。
ホラーを書くのは二作目ですが、こんな感じです。(よくわからない説明)
刺しつ刺されつみたいなのが好きなんです。
あと、ちょいグロも。


血がでた〜、人肉喰った〜、殴った〜
みたいなスプラッタホラー的にキャッキャッと楽しんでいただければなぁと思います。


ちなみに人気投票には参加してません。
まぁ、どうせ参加したところで誰も投票しませんがね!(変なところで卑屈)


それでは最後にもう一度、ありがとうございました!



******************************************************



以下はいつもの人用に言い訳あとがき。


あのね、急に夏ホラーに参加しようと思い立ったわけですよ。
だから参加者予定にも名を連ねていない。
ちょっと色々と触発されてホラーやるぜ!
丁度、プロットあるし、やるか! 見たいなノリです。


お話のプロットはすでに2年以上前にありました。
仮タイトルは「指かじ」(そのまんま)
テーマはずばり「家族計画は綿密に」ですよ!


……といきこんだものの。
先週はずっと仕事が9:00〜0:00過ぎまでという強行スケジュールで何も手が付けられず。
んでね、完成したのが8/12の5:28分ですよ。
よかった〜三日目で。(それ以前になにかが駄目な気がする)
夏休みの宿題は9月入ってからが本番ですよ?


え? なんでこんなこと書いてるかって?(誰も聞いていない)
言い訳ですよ! 面白くなかった時の。
でも、僕は楽しかったからいいのさ〜(まさに自慰行為だな)


今回は。
読みやすいぜぇ〜って顔して凄く重い話みたいな。
濃いカルピス作戦ですよ!
ゴクゴク飲み干した後にメチャメチャ後に残るぞ!みたいな。


ホラーっていうと、
きっと普段より地の分多めで、長文、しかも難しい言葉を使って書く人がきっと多いと思うんですよ。(凄い偏見)
でも、僕はそんな器用なこと出来ませんから。(開き直り)
だからスピーディーにでもインパクトは与えられたらいいなぁ、みたいな、結局いつものノリですよね。


文字で遊んだりね。(浴槽での死体シーンとか)
マンガとかでよくあるじゃないですか。
登場人物が不安に駆られたりすると不安定な構図のコマを入れるやつ。
それがやりたかったんですよ。
まぁ、よくある手ですが。


んで、これ基本的にコントですから。
エロいことしようとして熱湯かけられるなんてコントですよ。
しかも、ベタなやつ。
さらに、よくよく主人公の独白読むと変な事言ってるとか。
笑いは忘れちゃ駄目だよ。


スプラッタ〜でキャッキャッ楽しむのが、こういうホラーの楽しみ方。
さらに笑えるみたいな。
ゾンビ映画とか笑えるのは僕だけですか?
ゾンビの世界にもイジメがあって、いじめられっこのゾンビがいる映画とか好きですよ!

怖いぜぇ〜
切なくなるぜぇ〜
でも、
笑えるぜ〜
が理想ですが?(欲張り)


んで最後は怪談とかでよくある『それは……お前だああああああぁぁっ!!』って驚かすノリですね。


ホラーって前に一回しか書いたことないからよくわかんねw(いつもの逃げ)
んじゃね。
読んでくださってありがとうございます!

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