主人公は植物人間(18/18)縦書き表示RDF


それから月日は楽しく過ぎて。
主人公は植物人間
作:坂月和闇



#18.エピローグ



「…………どう? 楽しかった?」

「2人分どころか、3人分は楽しめたよ。悔いはない。」

「それなんだけどさ……実は羽遊君、3人分楽しんでたんだよね……、人生。」

「――え?」

「No149って天使の人から聞いたんだけど……あの天使が、羽遊君を助けてたみたいなの。」

「どうしてまた……意味分かんね。で? そいつは?」

「死んだらしいの。羽遊君を助けた直後に。なんだか、助けたことが罪だったみたいで……。」

「……そうだったのか…………。あいつも俺の肩に、乗っかっていてくれたってことなんだな……」

 少し、あの天使に思いをはせる。
 ありがとう、と呟いた。

「さて、と……じゃあ、このあとどうしようか?」

「そうだな……じゃあまず、できなかったことをしようぜ。」

「あ、そうだね!」


 二人で、どうでもいい話でもしながら。

 どこまでも、歩いていこうか。

 ゆっくり、さ。

 手を取って、二人は歩き出した。

 ……これなら、絶対転ばねぇだろ?


「「……出発!」」





  END?

 (終わり?)

  Not,not.

 (違う、ちがう)

 ……This is 「start」.

 (これは…始まりだよ)

 終わりは、始まり。
 続きのない、始まり。
 始まりは、唐突に。
 終わりは、始まりに。

 2人はゆっくり歩いていった。

『主人公は植物人間』


fin


完結です。読んで頂いて、本当にありがとうございました!!













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