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夏×友人=思い出

作者:新咲美羽
これはよくある話かもしれない。俺達は大学の夏休みを利用して旅行に出掛けていたのだ。
男3人女3人の全部で6人で行くことになった。
一応、旅行という名目で出かけてきている俺たちだが実際は肝試しの方がメインなのである。

「じゃ〜みんな行くぞ。」

っとリーダー格の斎藤卓さいとうすぐるが大きな声で出発の声をあげた。
身長180を超える大柄で筋肉質。髪は黒の短髪でツンツンである。

「本当に行くの?何かあったらどうするの?」

「怖いのか東華。ぷっ。」

「だって、なんかあったら嫌だし。怖いに決まってるじゃない。」

怖がっていたのは城崎東華しろさきとうかである。
東華は髪はボブカットでウェーブの茶髪で背は145センチの小柄である。

それ、軽くおちょくった風なのが鈴代英嗣すずしろえいじである。
英嗣は身長165センチの男にしては背が低いが髪は茶髪。眼鏡をかけていて。俺ら男の3人の中じゃ1番モテる。

「東華。大丈夫だっていざとなったら私の合気道で吹っ飛ばしてあげるから。」

「伊織って馬鹿ね。霊とか幽霊とかに合気道の物理攻撃なんて聞くわけなんてないじゃない。」

「ま、どうせ幽霊なんて出てこないでしょうけどね。私は信じてないし。」

合気道を習っているのは月本伊織つきもといおり
伊織は身長155でちょっとポッチャリしている。髪は茶髪でロング。親しみやすい男のような性格をしている。

幽霊など超常現象的な物は一切信じていない青葉桔梗あおばききょうである。
身長170センチ。髪は黒のロングの細見。今はまとめているがほどくとめちゃめちゃ長い。

「ね?アウラ。」

そして、この俺、美崎アウラ(みさきあうら)。
俺は身長175センチで細見。髪は黒で軽くパーマがかかっている。そして、このメンバー唯一の左利きだ。

今回、この6人で旅行に行くことになった。

「そんなことよりとっとと行かないのか?早くしないと着くのが明日になっちまう。」

そう、俺が言うと、すかさず、卓が反応する。

「だから、さっきから俺がいくぞって言ってるじゃねえか。」

卓に謝り、卓の出発に賛成の伊織が答える。

「ごめんごめん。卓。東華が怖がったりするから〜。んじゃ、行きましょうか。」

「だって、怖いものは怖いじゃない。伊織は合気道とかできるかもしんないけどさ。」

「私は一般人だもん。」

「だから、とっとと車に乗れって。」

最後に卓が怒ったような声でしゃべった。



そして、車を走らすこと2時間、田舎のとある旅館までやってきた6人。

あたりは森で囲まれていて山の方には鳥居のようなものも見える。近くには家という家は見当たらない。人が誰も住んでいないんじゃないかと思わせる場所であるのは確かだ。

そして、他の5人もあたりを見渡している。

すると、英嗣えいじが「これはもしかしたらじゃなくても出るかもしれないな。」

「今日の夜中の肝試しを楽しみになってきた〜〜。」

英嗣は夜の肝試しが楽しみらしい。そして、みんなに問いかけた。

「なぁ?みんな?」

「だから、この世に幽霊なんて存在しないんだってば。」

っと桔梗ききょうは呆れたようにいった。

「ま、いたらいたで面白くなるからいいんじゃないのか?」

どうやら、すぐるは英嗣と同じで幽霊はいる派らしい。

ま、俺はというと幽霊にも人間にも興味がないのでどちらでもいいと思っている感じの種類の人間だ。今日だって、みんなに無理やりつれられてきた感じだった。

「まだ、夜まで時間もあるしみんなでこのあたり一帯を探検でもしてみない?」

そう、提案したのは行動派の伊織いおりである。

「みんなで行けば怖くないし。大丈夫よねアウラ君?」

「そうだな。東華とうか。まだ、時間もあるし、す〜っとまわってくるか。」



みんなで旅館の周りを探検すること1時間。時計の針はもう、17時をまわっていた。周りも結構、薄暗くなってきた。

夏の割にはここは暗くなるのは早いらしいから気をつけた方がいい。そう、若女将がいっていたのを思い出した。

(そろそろ腹が減ってきたな。旅館に戻って夕食にでも食いたくなった。)

「ね〜。みんな、そろそろ旅館に戻って夕食にでもしない?」

そう。伊織はみんなに聞いた。

(ナイス伊織いおり。俺もちょうど、そう思っていたところだ。)

「そうだな。俺も腹が減ってきたし。行こうぜ。卓?」

っと英嗣えいじが言った。

「・・・。」

「・・・。」

「あれ。すぐる君は?」

東華とうかのその声でみんながあたりを見回してみる。
俺も見渡してみたが、卓のやつがどこにもいない。

「まさか、卓のやつ迷子になったんじゃないでしょうね。」

桔梗がうんざりしたようにそう言った。

「確かに桔梗ききょうの言うとおりかもしれないな。ここは結構入り組んでいたからそれでか。」

英嗣は迷った理由を述べ。卓が迷ったことへのフォローをした。

「でも、英嗣えいじ君。卓君って私たちの前をあるいてなかった?」

震えた声で東華が言った。

(そうだよな。卓のやつは俺らの前を歩いていたし迷ったってことは考えづらいな。)

「そうだよね?アウラ君?」

「まさかとは思うが卓のやつ・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「いつまでも、ここに居てもしょうがないじゃない。とりあえず、手分けして探しましょう。」

そう、桔梗が提案した。

「んじゃ、2人組と3人組でいいわよね。せ〜の。」

「グーっとパ」

「これで決まりだな。」

A班・・・英嗣・桔梗の2人。
B班・・・俺・東華・伊織の3人。

「ここは山の中だから携帯電話はつながらない。1時間後にここにまた集まるってことでいいね?」

「OK。桔梗。あんた達しっかり戻ってきなさいよ。」

「伊織こそ合気道をむやみに使ってアウラを気絶させるなよ。」

「わかってるって。大丈夫だよ。ね、アウラ?英嗣こそ桔梗を守んなよ。」

「俺も味方には警戒しないから後ろから攻撃したりするなよ。」

っと俺は伊織をちゃかした。
このあと、伊織の攻撃が俺に直撃したのは言うまでもない。俺らは笑いながら卓をさがすため山の中に消えて行った。

この別れこそが一生の別れになるのは誰も予測できなかったのである。





とりあえず、1時間、探し終えた俺たちは元の場所に戻ることにした。

「あれ〜?もう、戻ってきてるじゃない。」

伊織はそうしゃべり、東華が不安そうに伊織に聞いた。

「でも、伊織ちゃん。あれ、何か様子がおかしくない?」

「確かに。なんでうつ伏せで寝てんの?ね〜アウラ?」

「とりあえず、近くによって確かめてみよう。」

そう。俺が言うと、俺たちは近くに寄り。目にしてはいけないものを目にするのであった。

そこにうつぶせになっていたのは俺らが探していた卓だったのである。そして、卓の身体は完全に冷たくなっていた。息もしていない。


そう。もう死んでいたのだ。

「キャーー。」

東華は完全にパニック状態に陥っていた。それもそのはずである。
つい、さっきまで元気だった卓が死んでいるのであるのだから。そして、東華は倒れてしまった。

伊織はうずくまって何もしゃべれそうにない。普段、元気で明るい伊織からは想像できない光景だ。

俺は卓の顔に持ってきていたタオルをかぶせ、今後について考えていた。

「ね〜。アウラ。英嗣と桔梗は?」

かすれた声で伊織がしゃべった。

(確かに遅い。かれこれ1時間は集合時間から遅れてる。あの桔梗が時間に遅れるなんて考えられない。これは何かの事故にあったとしか考えられない。)

「じゃ〜伊織。東華のことよろしくな。ちょっと俺は2人のこと探してくる。」

「待ってよ。私も連れてってよ。怖くて・・・。」

「そしたら、東華は1人になっちゃうだろ。少しの間だけだから待ってろ。」

「うん。」

伊織は消えそうな声でそう返事した。

そして、俺は2人を探しに行った。




山の中に入って30分たったところで俺は何かを発見した。
ん〜あれは・・・。

桔梗か?

「お〜い。桔梗〜。」

(あれ、なんで1人なんだ。英嗣のやつはどこにいるんだ。とりあえず、桔梗に追いつこう。)


「待てよ。桔梗。やっと追いついた。」

「アウラ。どうしたの?」

「どうしたの?じゃねえよ。集合時間はとっくに過ぎてるんだぞ。」

「でも、英嗣のこと探してたら迷っちゃって。」

「英嗣はどこにいたったんだよ。」

「私が急にトイレに行きたくなってそれで草陰に行っている間に英嗣が消えちゃって。」

「そういうことか。こっちはこっちで大変で。」

「とりあえず、桔梗連れて、集合場所に戻るからさ。」

「わかったわ。」



集合場所近くで草むらに隠れてる何かを発見した。

(あれ?なんだ。まさか・・・。)

そう、そのまさかだったのである。英嗣が頭や口から血を流して倒れている。すぐさま、おれは英嗣に近づいた。

「おい。英嗣。しっかりしろ。どうしたんだよ。」

「ちょっとアウラ〜。急に走らないでよ。見失うかと思ったじゃない。」

「えっ。それって英嗣じゃない。しかも、息してないわよ。」

「ん?あれは。」

そういって桔梗は集合場所に走って行った。俺もとりあえず、英嗣の遺体を草むらに戻し桔梗の後を追った。

「桔梗。今度はお前が走っていくなよ。」

俺は走った桔梗を追うため走った。

「ハッ。ハッ。ハッ。ハッ。す〜。は〜。」

息切れをしてしまった。呼吸を整えるために深呼吸をした。

「さっき、アウラが言っていた大変なことってこれね。」

「ああ。そうだ。」

俺はそういうと愕然とした。いつの間にか東華と伊織まで倒れている。

「私も1つわかったことがあるわ。この一連のことは全部あんたの仕業だということがね。」

「いきなり、なんだ。どういうことだ。」

「みんなを殺害したのはあんただって言ってんのよ。」

「なんで、俺なんだよ。」

「どう考えても、他に答えが見つからないのよ。」


「まず、アンタは最初、集合場所につくと同時に卓を木陰に呼び出し。首などを絞め殺害。」

「遺体である卓を近くの場所に隠した。そして、誰かが帰ろう言い出すのを待った。」

「そして、誰かに卓がいないのを気付かせた。自分の他に4人もいるわけだから1人くらい卓がいないのに気付く。」

「もし、誰も気付かなくてもあんたが言うつもりだったんでしょうけどね。」

「そして、2組のグループに分かれて探している間に卓を集合場所に戻しておく。」

「そして、何気ない顔で1時間後に戻ってくればいい。」

「どう?間違ってるところがあるかしら。」

「間違ってるも何も話がメチャクチャだ。」

「桔梗たちが早く戻ってきたらどうするつもりだったんだよ。」

「そんなのは簡単よ。私の飲み物にでも、薬でも入れてトイレを近くしておいて私と英嗣が離れた時に英嗣を私から遠ざけて殺したのよ。」

「そうすれば、私は英嗣をさがすためにここに戻るのにも時間がかかる。」

「そういうことでしょう?」

「でも、私はみんなのようにうまくやらせないわよ。」

「最初からアウラが犯人だとわかってんだから。殺されるくらいなら殺してやるわ。」


そういうと、桔梗はポケットから刃物を取り出した。

「桔梗。やめてくれ。俺は本当にやってないんだ。」

(桔梗のやつ本気か?本当に俺のことを殺そうしてるのか?いや、待てよ。今の桔梗の話は桔梗自身でもあてはまるんじゃないのか。)

(っていうことはまさか・・・。)

俺はお腹に何かのあたる感触が。

「うっ。桔梗お前・・・。」




「ってあれ?俺の腹なんもなってない。」

「アウラ〜最高だぜ〜。」

笑い声と一緒にその英嗣の言葉が聞こえてきた。

「アウラの怯えた顔は最高だったよ。」

っと桔梗のにやにや顔が。

「ってか桔梗、お前最後にアドリブの推理なんて入れるなよ。」

本来、そこにうつむいてるはずの卓が大きな声で言ってきた。

「でも、桔梗ちゃんの推理凄かったよね伊織ちゃん?」

「確かに。あれなかったらアウラのこと騙せなかったかもしれないしな。」

「って東華と伊織。お前らなんで生きてんだよ。」

「ごめんね。アウラ君。面白そうだったからつい。」

「お前ら〜。みんな俺のこと騙してたのかよ。みんなのこと本気で心配したんだぞ。」

「これで許して。」

「チュッ」「チュ〜」「ちゅ。」

東華・伊織・桔梗の3人からほほにキスをされた。

「俺らは後でおごるからさ。」「それで頼むよ。」

っと卓と英嗣は言った。

「ってことはあそこの鳥居にいた白い着物の人もお前たちの誰かだろ。」

「正直、あれが1番ビビったわ。」

「えっ。」「ん?」「なんのことだ?」「それって。」「まさか・・・。」

「やめろ〜。何もいうな〜〜〜〜〜〜〜。」



こうして、俺の夏休みのびっくりホラーは幕を閉じることとなった。
この計画はいつも俺が人間味のないことばかり、言うため計画のされたらしい。

最初から俺、1人を狙ったものだったのだ。みんなもこのことをよ〜く肝に銘じておいてほしい。

夏にはいろいろな思い出がまっているのだから。

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