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切願
作:さきと





あれから…どれ程の季節が流れただろう…

目を伏せればいつも…あの日々の景色が…

数え切れないくらいに…独りで流した涙…

孤独に歩み続けた明日は…もう見えない…


繰り返し見た筈の夢も思い出せなくて…

忘れたい筈の痛みもまだ胸に残されて…


いつも…いつまでも…ここで…


待っている…待っている…待っている…

もう…帰る事の無い貴方を…

待っている…


いつからだろう…
狂い始めた…何かを…

今も見つけられないままで…

ただ…哀しみの涙を流すだけだった…

早く…この悪い夢が覚めて欲しいと願った…

でも現実は残酷で…

変える事の出来ない事実だけが…胸を裂いた…


どうして…?


もしこれが運命と言うなら…

なんて意地悪だろう…

ただ幸せになりたかっただけなのに…

ただ笑っていたかっただけなのに…

ただ温もりを感じていたかっただけなのに…


それなのに…


どうして……


今では声も枯れ…心すら無くしてしまった…

そこに在るのは…

私という抜け殻だけ…


ああ……


この願いが叶うなら…

何もいらない…

身体もいらない…

だから…どうか神様…

もう一度…





祈り続けた…

遥か遠くへ逝ってしまった…


大切な…

とても大切な…


貴方に…


もう一度…



逢いたい………












「さよなら…」
















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