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この辺から変な設定が追加されだします。
第ニ幕 氷と結界 〜Trifling thing〜
 
 
 
 
 
 湖の上を飛ぶのも気持ちがいいものだ。
 
 私、博麗霊夢は空を飛ぶのが好きである。
 例えそれが異変解決の為の道中だとしても、気にしなければいい。
 
 異変は異変、楽しみは楽しみ。
 何事も割りきると言うのはストレスを貯めないコツだ。
 
 
 ただ気掛かりが若干ある、こういった規模の大きな異変、特に今回のような自然に関わるような異変の場合、その異変と一緒に自然の具現である妖精達が活発に動き出す。
 そして小生意気にも弾幕を向けてくるのだ。
 
 どうせ、たいした弾幕じゃなし寸単位で避けるだって難しくもない。
 面倒臭い事に代わりはないが、今回は妖精がまったく出てこない。
 
 そう……文字どおりまったく出てこない。
 
 異変がなくても外に出て妖精を見掛けない事はない、本当にいないのだ。
 ここまでいないと逆に気持ち悪い。
 
 でも、面倒臭いのがいないんだし、いいわよね、何事も発想の展開が大切、ものは考えようだ。
 
 
 
 
「良く来たな! 霊夢! 今日こそ最強のあたいがお前を倒してやる!」
 
 
 
「………………」
 
 前言撤回、面倒臭いのがいた……。
 
 そこには幼稚な台詞を吐く、幼稚な容姿の、幼稚な妖精がいた。
 
「ふっふっふー! この湖はあたいの場所、湖もビッグになって、あたいもビッグよね!」
 
 湖がビッグなのは分かるが、このバカがビッグになった気配はない。
 
「いくよ! アイシクルフォーーール!」
 
 相変わらずの弾幕、代わりばえもせず、飽きもせず毎回アイシクルフォールを撃ってくる、私のスペルカードでもないのに名前も覚えてしまった。
 
 左右から鋭角に飛んでくる氷弾を最小限の動きで避ける、そして懐から御札を取り出し一気に加速、距離を詰める。
 
「あたいの弾幕を避けるとは、やるな霊夢!」
 
 バカが次のスペルカードを構える。
 
だが、させない。
 
「パーーーフェクト…」
 
 一息で間合いを詰め、スペルを発動させる為に構えた手を掴み、懐に入り込む。
 そして御札を目の前に突き付ける。
 
「あ……う……う……」
 
勝負あり。
 
 流石のバカでも今の状況は理解出来るようで、スペル詠唱の途中のまま、バカっぽく口を開けたまま固まっている。
 
「私の質問に答えなさい、あんたはこの湖にいつもいるんでしょ? この異変について何か知らない?」
 
 そしてバカはハッとした顔をしこちらを見上げる。
 
「異変が起きたって本当なのか!?」
 
 
 
 
 
 
 このバカが何を言ってるのか、しばらく理解出来なかった
文字どおり目を丸くしている私に向かって、 このバカはまくし立てる。
 
「何があったんだ霊夢、最強のあたいが異変なんてパッパッと解決してやる」
 
 このバカがここまでバカだったとは知らなかった、それともこのバカに聞いた私がバカだったのか、まさか異変そのものに気が付いていないなんて……、そもそもこのバカはさっき私に負けた事をもう忘れているのだろうか、自信がどこから湧いてくるのか甚だ疑問だ。
 
 全身の力が抜けていくのを感じる……、このまま湖に落ちてしまいたい気分だ……、落ちないけど……。
 
「……迷いの竹林で妖怪兎が暴れまくってるのよ……、だからさ、懲らしめてきて……」
 
「よし! あたいに任せな! さっそく懲らしめてやるわ」
  
 そう言うとバカはヒューと飛んで行った。
 言うまでもなく嘘だ、そもそも妖怪兎がどんなに暴れても異変とは言わない。
 あのバカの事だきっと竹林で迷うから、しばらく戻ってこないだろう。
 
これでしばらく静かになる、さっそく調査を続行しよう。
 
 高度下げ水面に着地する、微かな風が髪を揺らす、穏やかな湖はサイズさえ目をつぶればいつもどおりだ。
 
 
 
 水面をよく見ると見慣れない鮮やかな色の魚が泳いでいる、霊夢は水面にしゃがみこむ。
 
「美味しそうね……、夕御飯に一匹持っていこうかしら……」
 
 袖をまくり丸いどんくさそうな魚に狙いを付け、集中する。
 
 神経を研ぎ澄まし、そして水中の魚に素早く手を伸ばす。
 
「よし! ゲット! 意外と上手くいくものね」
 
 丸くて不細工な顔だが、どこと無く愛嬌があるような気がする魚だった。
 たが……。
 
「ひゃっ! 何これ!?」
 
 その魚が突然膨れ出した、びっしりし魚を放してしまう、霊夢の手を逃れた魚はもう手の届かない湖の奥底へと姿を消していった。
 
「あ~あ……残念……何なのよ、あの魚」
 
 自分の失態は全部魚のせいよ、と言うように、その視線を湖の底に投げ掛ける。
 
 そんな霊夢の背後の空間に突然二つリボンが現れる、それは上下に伸び、ずるりと空間が裂けた。
 
 そのスキマの中は底の見えない赤黒い空間に手が漂い、無数の不気味な目がこちら側を覗いている。
 
 霊夢はその気配に反応する、半回転、体を転身、そして後方に跳躍、離れ様にさっきまでバカに突き付けていた御札をスキマへ向かって放つ。
 
 御札は霊夢の霊力により加速度を得て、高速で飛びスキマに入ると同時に爆発。
 
 するはずだった。
 
 スキマから霊夢が放った御札を指に挟み一人の女が現れる。
 
「巫女って随分珍しい挨拶をするのね。
それと異変が起これば、見掛けた妖怪を片っ端から退治する癖、そろそろ治した方がいいと思うわ」
 
 日の光を受け輝くブロンドにヘッドドレスをのせ、ボリュームのある白いドレスに紫色の八卦模様の入ったドレスを重ねる、紫色の瞳を怪しく光らせ、その女は大きな日傘を差し佇んでいた。
 
 美しいというより妖しいという表現がぴったりくる、笑っているのに笑っていない、不思議で不気味な雰囲気を持っていた。
 
 それは幻想郷に住まうものなら誰もが知る存在、境目に潜む妖怪、妖怪の賢者、それは大妖怪八雲紫だった。
 
 
 
 
 
チルノ登場チルノ退散
そして紫登場です。
ジョジョならゴゴゴゴゴと音が鳴るシーンです。
今回は話が長めになったので、途中で切ったのでショートサイズです。
出来るだけ暇な時にサラッと読める流さで書きたいので
そんな感じです。
東方っぽさって難しいですね。
正直諦め気味です。

ちなみに
霊夢が捕まえた魚は皆さんがよく知る魚です。
魚の正体がわかれば、異変の正体が見えてきたりします。


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