一章
第一章~Chapter 1~知らなかった事実 after梓side
梓は『crunch』を出て家へ向かっていた。
正直混乱していた。兄が行方不明になった理由が、よくわからない宗教の教主になったからというのが、納得できなかった。
よく宗教にハマる人がいると聞くが、どうやらそれではないらしい。佐々神になぜ翔がEARTHに入ったのか尋ねると、
「今は話せないが少なくとも自分の為でなくお前の為だ。あいつはそういうやつだ。妹を常に大切にしているシスコンだ」と言ってた。
嬉しかったけど、なぜ自分の為に宗教に入らなければいけなかったのか。さっぱりわからない。
でも、梓は兄が生きていることに喜びを覚えた。
「よかった生きてるんだ」
三年も行方不明だった兄が生きていたのだ。嬉しいはずがなかった。
「亮平君何を隠してるのかな? それにしてもなんで警察が辿りつけなかった情報を持ってるんだろ?」
疑問は次々と浮かんできた。佐々神は一体何者なのか疑問を感じ始めた。
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