表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/207

信念と覚悟

 翌朝少し早めに起きたジンは朝の洗顔等を済ませた後、朝食前に唯一チェックしていなかった〔戦闘システム〕を確認する事にした。

 何故なら、昨日の夜の時点で〔地図〕でパムの花を検索して表示させたところ、一番近いところで少し離れた森の中にしか反応がなかったのだ。

 街道と同じく結界で魔獣が寄り付きにくい街周辺とは違い、恐らく魔獣との戦闘もありえるだろう。

 結局この2日間で戦闘は経験していないが、変更はいつでも出来るのだから確認だけは先にしておこうというのがジンの判断だった。


・ダメージ再現率

・ドロップアイテム設定

・HP表示

・MP表示

・状態異常表示

・エフェクト

・アラート機能


 まずこの〔ダメージ再現率〕に関しては、チュートリアルでクリスが言っていた安全設定のやつだろう。説明は受けたのでスルーして次にいく。

 ドロップシステムに関しては初めてなので確認すると、ドロップアイテムの出現方法を設定できるというものだった。

 一番最低設定の場合で倒した魔獣を剥ぎ取るつもりで触ると素材が分解されて出現し、一番最高の場合で倒すと自動的に道具袋に収納されるというものだった。

 剥ぎ取り関係の知識がまったくないジンにとっては、とても必要としていたスキルだ。現在はOFFになっていたので、剥ぎ取るつもりで触ると自動的に道具袋に収納されるという中設定の状態でONにした。


 次の〔HP表示〕〔MP表示〕〔状態異常表示〕の3つは、それぞれの情報を数値やバーで表示するか否かの設定だった。これは自分の分を表示させるだけでなく、魔獣などに表示させる事も可能だ。

 確かに便利な機能だが、とりあえずOFFのままにしておく。

 これまでの経験から必要となれば思考で切り替えできるというのが分かっている為、切り替えるのは必要なときだけで良いだろうという判断だ。


 そして〔エフェクト〕と〔アラート機能〕も以前の〔音楽〕と同様に、ジンにとってはお遊びスキルだ。

 〔エフェクト〕は攻撃や魔法などに効果エフェクトを付ける事が出来るという物だ。

 例えば剣を振るとその軌跡にそって光の線が浮かび上がるとか、回復魔法をかけると光のシャワーが頭上から降って来るといった具合だ。お気に入りのアーツにそうした〔エフェクト〕を入れて必殺技的なお遊びをする為のものだろうとジンは思う。

 こういうお馬鹿な機能は嫌いじゃないが、今は当然スルーだ。


 一方〔アラート機能〕は比べると少し真面目で、HPが危険領域レッドゾーンなどの特定の条件になると、DANGERの文字等で視覚的な効果で注意を促したり、それに合わせた効果音や音声等で知らせてくるようになるものだった。

 しかし〔音楽〕で設定できるレベルアップやスキル習得時のシステムアラート等の少し実用的な機能でさえOFFのままにしているジンにとっては、同様にOFFのままスルーする以外の選択肢はなかった。


 こうしてジンは最後に残っていた〔戦闘システム〕について一通りの確認を終わらせると、1階の食堂で食事をとりそのままギルドへと向かった。

 そしてギルドに到着したジンはそのまま運動場へと向かおうとしたが、その前に入り口から入ってすぐの所でアリアに呼び止められた。


「お待ちしておりました、ジンさん」


 良く考えれば受付の外にいるアリアに会うのは初めてだ。ジンは何か新鮮な気分になる。


「おはようございます、アリアさん。随分早いんですね」


「はい。ジンさんが『パムの花』の採集依頼を受けてくださるとの事で、少し早めに参りました」


「それは…」


「謝っていただく必要はありません」


 アリアに早朝出勤をさせてしまったと謝罪の言葉を発しようとするジンだったが、その言葉を遮ってアリアは言った。


「毎年ハシカナ病に多くの子供達がかかります。もし大流行となった場合に薬の数が少ないとなれば、子供達の命にかかわります。ジンさんなら安心してお任せできますので、こちらがお礼を言う事はあってもジンさんに謝っていただく必要はないのです」


 アリアのその子供達の事を真剣に心配する姿を見て、ジンは感動さえ覚えた。


「アリアさんは優しいんですね。任せてください。今日中に必ず集めてきますから」


 だから自分も出来る限りの力で取り組もうと、ジンも真剣に請け負う。

 ジンの優しいという言葉と、いつにないその真剣な表情にアリアは目線をそらしてモゴモゴと否定の言葉を紡ぐが、その言葉はジンの耳に入る前に消えた。


「それではカードをお貸しいただけますか。時間前ではありますが特別に依頼受付をしてきますので、しばらくここでお待ちください。」


 気を取り直していつもの表情に戻ったアリアに、ジンは言われたとおりカードを渡す。

 さすがに時間外と言う事もあり、こっそりと手続きをしてくれるのだろう。ジンはそのままアリアが来るのを待った。


「お待たせしました。ジンさんなら問題ないとは思いますが、魔獣にはくれぐれも気をつけてくださいね」


 そう言ってアリアはジンにカードを返す。ジンはなんとなくだが、アリアが心配してくれている雰囲気を感じて嬉しくなる。


「心配してくださってありがとうございます。それではアリアさん、行って来ます」


 だから笑顔でアリアに言葉を返す。そしてそのいつもの別れの言葉に。


「行ってらっしゃい」


 そう初めてアリアが返した。


 ジンは人の為になる仕事をしているという自信と誇りを、そして初めてアリアからもらった「行ってらっしゃい」という応援の言葉を胸に、これまで以上に張り切って採取へと向かった。


 そしてギルドを出て少ししたところで、ジンは運動場で準備運動をするのを忘れていた事に気付いた。

 ジンは浮かれていた自分が可笑しくてちょっと笑ったが、悪い気分ではなかった。



 街を出て目立たないように準備運動を一通り済ませたジンは、〔地図〕で『パムの花』を検索して表示させた。目的の森までは途中まで街道を使い、そこから少し入ったところになる。

 ジンは今回は体力温存という事で特にダッシュやステップ等の訓練をする事無く、普通に目的地に向かう事にする。

 とは言えその道中は、密集地で無いために見逃されやすい薬草がたくさん生えているのだ。

 せっかくの機会なので、ジンは『メル草』や『チリル草』も積極的に拾っていくつもりだ。


 天気は快晴で気温もぽかぽかと丁度いい暖かさだ。街道では朝早く出て他の街へと向かう馬車等が遠くに見える。いつか自分も他の街に行ってみるのもいいかもなと、ジンはまだ見ぬ場所へと夢を広げる。


 ほどなくして街道から離れて森へと向かう為のポイントに到着した。ここからは街道を外れる為、いつもより注意が必要だ。

 ジンは気合を入れると、森へと向かう。


 今のところ〔地図〕には一番の目的である『パムの花』と、常時依頼の『メル草』や『チリル草』だけを表示している。

 これはこのあたりには強い魔獣は出ないとの事前情報があった為、〔気配察知〕や〔直感〕、〔索敵〕等の体力を使わないスキルを習得する為の訓練のつもりなのだ。


 そもそもジンは自分のステータスが異常に高い事を知らないし、所持しているスキルの数々が規格外過ぎる事にも気付いていない。自分の事をスキル的に少し優遇されているだけの、普通よりちょっと運動が得意な人間程度にしか捉えていないのだ。

 だからジンは自分の強みを生かすべく、基本的にいつもスキルの習得を意識しておくべきだという判断をしているのだ。


 それはジンの勘違いからの行動指針ではあったが、結果的に間違いではなかった。 


 周囲の気配を探りながら、ジンは目的の場所へと向かう。〔地図〕で確認したその場所は森に入って少しのところで、ある程度密集している所だ。

 そもそもこの花は何か生育条件があるのか、『チリル草』や『メル草』等と比べると、極端にその分布は限られている。事が事でもあるし、ジンも今回はさすがに密集地でも採取するつもりだ。


 周囲の気配を探りながら歩くジンであったが、見事に何も感じない。一朝一夕に身につくはずもないと、悲しくなる自分を慰めつつジンは歩き続ける。


 今回の依頼で求められている『パムの花』の数は5つで、これまでに集まった分と合わせると最低限の数の薬は作成できるそうだ。ただ今回ジンは最低10輪以上は花を集めるつもりだった。

 というのも〔地図〕で表示される光点の数が、昨日の夜に検索した時より少し減っているのだ。夜の間に採取された可能性は低いので、これは動物か何かに食べられたのだろう。この時期だけの花と言う事もあるので、食べられてしまわないうちに確保しておこうというのがジンの考えだ。

 そしていつもどおり〔地図〕で見つけた点在している花や薬草を採取しつつ、密集した反応を示す場所に向けて歩く。そして『パムの花」を3輪に『チリル草』や『メル草』をそれぞれ3セット分近く確保したところで、ジンは無事目的の場所に到着した。


 そこは少し開けた空間になっており、密集地とは言ってもそこまで多くの花が咲いているわけではなかったが、それでもこの辺りでこれだけの数がまとまって咲いているところは他にない。

 逆によくここまで残ってくれたと感謝しながら、ジンは早速採取に取り掛かろうとした。


 しかし、そうしてしゃがもうとした所でジンは何か不穏な気配を感じ、急いでその方向を振り向く。

 すると10mほど先には大型犬ほどの大きさはあろうかという蟻のような生物が2匹いた。 


 黒い外骨格で覆われたその姿は、蟻にヤドカリの鋏をつけたような姿をしている。

 勢いよく振り向いたジンに反応し、その蟻モドキは鋭い鋏や大顎をギチギチと鳴らして威嚇し始めた。


「まずい!」


 ジンは鋼鉄の片手半剣バスタードソードを抜くと、急いでその場を離れて『パムの花』の密集地を背後にかばうように蟻との間に入り込む。

 そのジンの動きに刺激されたのか、蟻モドキがジンに向かって突っ込んできた。


 ジンは〔マナバレット〕の呪文を唱えようと一瞬思ったが、詠唱が間に合わないと判断してその場で迎え撃つ。そして接敵する直前に右に回り込むようにステップして敵の攻撃をかわし、とりあえず1対1の状況を作り出した。


 この機会に1匹を仕留めなければ、2対1の状況に逆戻りで不利になる。

 ジンは鉄の剣を大きく振りかぶり、必殺の意志で一撃を叩き込む。しかし蟻モドキの硬い外骨格に阻まれ、その体を両断する事は出来ない。

 だがジンはその手ごたえから、大きなダメージを与えた事は間違いないと確信し、蟻モドキが怯んだ隙にすくい上げる様に剣を振って追撃を加える。

 そしてその一撃でその一体は沈んだ。しかし、今度は逆にジンが追撃を与えた隙を狙って、もう1匹の蟻モドキがジンに攻撃を加えてくる。

 丁度攻撃直後タイミングで攻撃を受け、ジンは必死に体をひねってかわそうとするが、先程の追撃で伸びきった体では完全には避けきれない。


 そしてその鋏がジンの左腕からわき腹までを抉るべく叩きつけられた。

 襲い来る痛みに体を固くしたジンだったが、そこに痛みはなく、ただゲームの時と同じ衝撃があるだけだった。


 ジンは一瞬戸惑いと激しい怒りを感じたが、すぐに体勢を立て直して蟻モドキと応対する。そして今度は2度目の攻撃を受ける事無く、危なげなくもう一匹の蟻モドキも仕留めた。


 戦闘が終わったその場所で、2匹の蟻モドキの死体を見ながらジンはただ立っていた。剥ぎ取りもせずに見つめるその目には、どこか怒りの感情が感じられた。 


 その怒りは、自分へと向けられたものだった。


 ジンは思う。この世界は現実だ、ゲームなんかじゃない。

 この生物は自らの命をかけて俺の命を奪おうと挑み、そして破れて死んだ。

 それは、この生物が生きていく上で必要な事だったのだろう。


 自らの命を守る為に、自らの糧を得る為に、自らの生活を潤いあるものにする為に、戦い、殺すのは生きている物全ての業だ。少なくとも生きる為に、直接間接を問わず命を犠牲にしていない生物など存在しないのだ。


 ジンは冒険者として、直接生命を狩る事で生きていく事を選択した。

 自らが生命を狩り、そして自らが狩られる可能性も覚悟した。いや、そのつもりだったが甘かったと、ジンは悔いる。

 ゲームと同じ〔ダメージ再現率〕があった事に、疑問を持つべきだった。

 


 ジンは先程攻撃を受けた箇所を見る。攻撃が当たった箇所の服は破れ、防具には擦った様な後がはっきり残っている。しかし鋏が抉ったはずの自分の腕には、傷どころかあざすらもない。

 このこと自体は確かにありがたい事だろう。人として異端である事は置いといても、体に傷がつかないという事であれば出血死の可能性は消えるし、体の欠損を防げるのもありがたい。

 しかし、痛みを感じないと言うのはどうなのだ。


 ジンは、甥姪やその子供達が幼い頃を思い出す。

 子供は少し動けるようになると、転んだり物にぶつかったりして痛みを覚え、それを繰り返さないように学習する。小さい子供同士が集まると叩いたり叩かれたりで痛みを覚え、やってはいけない事、やられたらいやな事を知りコミュニケーションを学ぶ。そして同時に思いやりや気遣い等の優しさも覚えるのだ。


「人の嫌がる事をしてはいけません」

「人の痛みを思いやれる人間になりなさい」


 だからジンはずっとそう子供達に話してきたのだ。その自分が痛みを感じないという状況を、便利だからと受け入れられるのか?


 先程の攻撃で受けたのは肉を裂く痛みではなく、ただの衝撃だった。

 ジンはさらに深く思考する。


 俺は敵に痛み(ダメージ)を与えて殺した。だが相手の攻撃は俺のHPを減らしこそすれ、それが痛みを与える事はない。

 これがゲームならそれもいいだろう。ちゃんとした理由があってそうしているのだし、フィクションなのだから。

 しかし、ここは現実なのだ。痛みを感じるのが当たり前なのだ。

 そんなゲームの仕様など、この素晴らしい世界で、老人の経験を持つこの俺には認める事などできない。


 ここで一旦、ジンのこれまでの人生について語る。

 ジンは老人となるまで順風満帆な人生を送ってきた訳ではないし、当たり前の話だが最初から現在のような考え方だったわけでもない。


 ジンは大学までは何とかストレートに行けたが、結局大学で2年留年した。

 最初に入った会社では営業や企画など様々な部署を経験し、それなりに成果は上げ昇進もしたが、どこか与えられた環境に満足せず手を抜いていた。そしてその結果、十数年働いた会社を辞めるはめになった。 

 退職した後は退職金を使って数年遊び暮らし、そしてその途中で病気になった。大学生の頃に発症した糖尿病が体を蝕み、両目の網膜から出血したのだ。 


 そしてその治療に伴う合併症で、目にメスを入れる手術も行なった。その結果もともと重度の近眼ではあったが、さらに片目の視力が落ちるという障害が残った。

 折れた心と鈍った体をなんとか立て直し、ジンが再就職する事が出来たのは6年後だった。その後は、それまでの反省を踏まえて一生懸命働いた。

 この頃になってようやく現在のような考え方をするジンが確立していった。


 手を抜いていたから信頼を失って最初の会社を辞めた。糖尿病を甘く見ていたから酷くなって手術までするはめになり、障害も残った。 

 そして一生懸命になったからこそ2度目の会社は定年まで勤め上げる事が出来、色々苦労もしたし結婚も出来なかったが、幸せな人生だと胸を張って言える老人になった。


 理由があるから結果がある。

 善かれ悪しかれ、行いには必ず報いがある。

 自分の行動には責任が伴う。

 これらの考え方はそうした人生を通してジンが得た、信念に近いものだった。


 ここで時間を現在に戻そう。

 ジンはこの世界に来て、あえて他者の生命を奪う事もある冒険者という仕事を選択した。

 その根底にある想いが「誰かの役に立つ事がしたい」というものであっても、冒険者と言う仕事は何かに痛みを与え、しいてはその生命を奪う仕事でもある。


 命を奪うから奪われる覚悟をする。誰かに痛みを与えるのなら、此方も痛みを与えられる覚悟をしなければならない。

 それはジンにとっての信念であり、自らが命を奪うものに対する最低限の礼儀だった。


 だからこそ、ゲームの仕様の延長で痛みを感じないと言うこの状況が、ジンには受け入れられなかった。


 ジンは〔メニュー〕から〔ダメージ再現率〕を呼び出しジッと見つめる。

 これを最大値にしたところで大した痛みは感じない事はわかっている。ならばどうするか、この設定自体を消すしかない。


 ジンは〔ダメージ再現率〕の項目を見つめながら、その存在を消すべく必死でイメージする。


 自分が贅沢な事を言っているのは分かっている。また傲慢である事も。

 与えられた恩恵を、厚意を無にするような行為だという事も分かっている。

 だがそれでもこの存在は許容する事が出来ないのだ。

 誰かほかの人がこの能力を持っていたとしても、別に何も思わない。しかし、その能力を持つのが自分であれば駄目なのだ。


 ジンは、どうしても自分が痛みを感じない事が許容できなかった。 


「(申し訳ありません神様。しかし、この我侭だけはお許しください!)」 


「(消えろ! 消えろ! 消えろ! 消えろ! 消えてくれ!)」


 ジンは必死でイメージするが、逆に〔ダメージ再現率〕の項目の横に(設定消去不可)が浮かび上がった。


 だがジンは諦めずイメージし続ける。

 これでは新しくこの世界で生きるようになった者として、あまりにも世界に対して不誠実すぎる。

 ここだけはどうしても譲れなかった。 


「(OFF! OFF! OFF! OFF! OFF! OFF! 頼む! 消えろ! 消えてくれ!)」



 そして長いようで短い数分間の後、〔ダメージ再現率〕の項目の横にあった(設定無効不可)は、スッとかすれるように消えた。

 そしてそこには代わりに(OFF)の文字が浮かび上がり、〔ダメージ再現率〕の項目自体が灰色になって作用していない状態を表した。


 本来変更できるはずのない項目を変更してしまうという奇跡の代償か、ジンは体の芯にどっしりと重い疲れを感じていた。だが同時に目的を達成できた喜びと、きっとその奇跡を後押ししてくれたであろう存在への感謝で、ジンの気持ちは晴れやかだった。


 そして気付く。周囲の此方を窺うような、いくつもの気配を。


「待たせてしまったようだな」


 そう言ってジンは剣を構え、自らを奮い立たせるようにニヤリと笑う。


 ジンと『パムの花』を囲むようにして、周囲には多数の蟻モドキが群がっていた。

次は18日以降になると思います。 今回の話が引いたところで終わっているので、出来次第投稿するようにします。


ちょっとだけ毛色が違って来たかも知れないので、皆さんの反応が怖くもあり楽しみでもあります。


よろしければ励みになりますので、ご感想や評価にお気に入り登録をお願いします。


ご意見をいただき、少し修正しました。 6/17 23時55分頃

大きい変化は〔ダメージ再現率〕の消去から設定OFFへの変更です。


よろしければ感想をお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ