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光の道と闇の道
作:akari



第1章〜闇の少女・光の少女〜


桜が舞い散るカフェの中2人はお茶を楽しんでいた。

「もうあれから10年も経つのね、彩華さやか。」
「ええ、でも10年前の聖歌と今の聖歌せいかはまったく違っているわ。」
「それをいわないでくれるかしら?」

彩華は笑って答えた。

「ごめんなさい。」
「でもここまで変われたのもあなたのおかげよ。」
「ありがとう。」

2人はある事件をきっかけに『大親友』とも呼べる仲になっていた。
時は10年前まだ二人が中学生のころだった。


第1章「闇の少女・光の少女」

靴の音がなる。
私は学園の校門を通り過ぎた。
とたんに話をしていた生徒たちが振り向きお辞儀をする。

「おはようございます。聖歌様。」

次々に挨拶が飛び交う。
この瞬間がたまらなく楽しい。この学園の中では私は『女王』だ。
逆らえるものは誰もいない。

「次の遊び道具はないかしら。つまらないわ。」
「・・・・・・!!」

一瞬空気が凍りつく。いい気味!みんながたがた震えて・・・たのしい!!

「 オーホッホオホッホッホッホー」
高らかで不気味な笑みを残して私は教室へとまっすぐに歩いていった。

ああ、つまらない!
楽しかった遊び道具は先週壊れたばかり。次は丈夫な遊び道具を選ばなくちゃいけないわね。

遊び道具・・・それは私にとっては『人』いじめとして遊べる道具にしか過ぎなかった。

誰もが頭を上げないままいるなか一人が話しかけてきた。

「・・あの、聖歌様」
「何かしら?風香?」
「はい、先生の話では今日転入生が来るそうです。それを遊び道具にしてはどうかと・・・?」

クスッ
私は少し笑って答えた。風香は顔色をうかがっている。

「いいアイデアさすが私のお気に入りだわ。その転入生を遊び道具にしましょう!!」

風香はほっとした表情をつくる。
でも使えるわ。私のいつも横にいる風香。
いざいじめのことがばれたら・・・この道具を身代わりにすればいいかもね。

「あなたたち、きいていたわね!
 次の遊び道具は転入生よ。
 思うぞんぶん遊びなさい!!」

「わかりました。聖歌様。」

みんながいっせいにそういう。
・・・さあ、どんな人が来るのかしら?楽しみだわ!!
そう思っていたときだった。

「人を恨んでは・・・」

どこからか頭の中から声が聞こえてきた。
声の主はわかっていた。
昔好きだった人・・・。
このこえが聞こえるたびに私の心は闇へと引きずり込まれていく・・・
・・・いい気味よ・・・私はあなたのようにはならないわ。絶対に。

キーン   カーン    ×4
   コーン    コーン

チャイムが鳴り響く。その声で私はわれにかえる。

さあ、転入生はどんな人かしら?楽しみだわ!

私は不安を振り切るように教室に向かって歩いていった。


 「さあ、今日は新しい仲間が入るぞ。」

先生が叫ぶ。
この言葉とともに一人の生徒が入ってきた。
その生徒を一人見た瞬間、私は衝撃を覚えた。
あの言葉がよみがえる。
大好きで、でもこの私を裏切った人。
二重まぶたに茶色の髪・・・
大好きな人、その人にあまりにも似ている・・・
あの言葉がまたよみがえる。

そう思って私ははっとした。
・・・いけない!私は女王。誰も信じない!
もうあのときから、人を信じないと決めていたのに・・・
唇を噛み黒板を見る。
そこに書かれた名前に私はびっくりした。
平野!?
あの人と同じ名字。
どうして!どうしてなの!?どうしてこんな思いをしなくちゃならないの?
必死で忘れようとしているのに、何で?
私は思わず頭を振る。
あの言葉が頭の中で繰り返される・・・
もういや!!
何で、女王の私がこんないやな思いしなくてはならないの?
この、女王にこんな苦しいことを思い出させた仕返しはきっちりとお返ししなくてはね・・・。


「今日からこのクラスに入る、平野彩華
                    です。
よろしくお願いします。」

自己紹介をする声はまったく聞こえていなかった。
頭の中は憎しみと苦しみでいっぱいだった

「では聖歌さんの隣、窓側の席に座って。」
「はい。」
「よろしく!
 聖歌ちゃん」


満面の笑みで笑う遊び道具はまさにあの人とそっくりだった。
私はすぐ横を向いてしまった。
もうあの笑顔を見るのはつらすぎた。
本当は・・・話しかけたかったのに・・・

いけない!私は女王なのに!
どうしてあいつが出てきただけでこんなに苦しい思いをしなくちゃならないの?
どうして?
それに、大好きだったあの人はこの私を裏切ったのよ!?
私は大きく深呼吸をした。
そうしないと気持ちはおさまらなかった。
でもそれでもおさまらなかったきもちを手紙にぶつけた。

〜今日の帰り旧校舎で会いましょう
話があります〜

手紙を渡して読んだときの遊び道具の笑顔を見ると、なぜか心が痛んだ。
こんなこと今まで一度もなかったのに・・・
どうして遊び道具を見るとここまで心が痛むのだろう。


初めての小説!
うまくできているかは分かりませんが楽しんでいだきましたか?
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