事件の真相
俺こと、アスカは犯人が解ったので、皆を集めて推理ショーを始める事にした。
狩屋刑事:「真犯人が解ったって本当か?
本当ならそれは大したもんだよ。」
武雄:「アスカちゃん、犯人は誰なの?」
俺は、これから話す事は番組生命に掛かる事だから覚悟して聞いて欲しいと言った。
総一郎:「番組生命が掛かってるだと?
ばかばかしい。」
アスカ:「監督、ばかばかしいかどうかは聞いてからにして下さい。
さて、狩屋刑事。」
狩屋刑事:「何だ?」
アスカ:「黒田さんの事件について詳しく話して下さい。」
狩屋刑事:「黒田の件?
何でまた?」
アスカ:「それは、黒田さんを殺害した犯人がこの中にいるからです。
それと、桐山 葉子を殺害した犯人もこの中にいる!」
すると、皆が驚いた・・・。
狩屋刑事:「黒田 裕也・・・。
彼は木之本 アスカ・・・あんたが主演の名探偵・里菜の相手役だった子だ。
そんな彼が、つい最近、何者かに首を絞められて殺害された。
現場は偵探高校付近の土手で、そこには犯人の物と思われる物は一つも無かった。
ただ一つ、気になるのはこの手紙だ。」
狩屋刑事は手紙を出した。
手紙にはこう書かれていた。
『黒田 裕也様。
私は貴方が好きです。
偵探高校付近の土手で待っています。
by A.T』
ラブレターか・・・。
証拠としては充分だな。
ん、T.A?
T.Aって言ったら、武山 明美だよな・・・。
あ、あの時に言ってた共犯ってこの事だったのか!
更に、警察の調べで黒田 裕也は武山の事が好きでしつこく言い寄っていたと言う事が解った。
アスカ:「黒田 裕也を手紙で現場に呼び出したのは、明美さん・・・貴方ですね。」
明美:「な、何言ってるのアスカ?
私には青山君って言う彼氏がいるのよ?
彼氏がいるのに何で黒田君に好きって言う訳?」
アスカ:「いや、貴方が黒田 裕也にラブレターを出したのは好きだからじゃない・・・。
貴方が呼び出したのは、黒田 裕也を殺害する為・・・そうなんでしょ?」
明美:「ま、待ってよアスカ。
私は、黒田君なんか殺してないわよ?」
アスカ:「・・・実行したのは貴方じゃないわ。
監督の館山 総一郎・・・貴方です!」
総一郎:「ばかばかしい!
何処にそんな証拠が・・・。」
アスカ:「証拠はありませんが、動機ならあります。
監督、貴方は明美のお爺さんなんじゃないんですか?
先ほど、あなた達の会話・・・聞かせて貰いました。
貴方がアイツと言うのは、黒田 裕也・・・彼だけだった。
だから、貴方は黒田 裕也をアイツって言っていたんです。
その他にも、自首だとか、共犯だとか色々聞こえましたよ。
監督・・・全部話して頂けませんか?」
すると、監督はその場に膝を付いた。
総一郎:「アイツが悪いんだ。
アイツが孫娘の明美にしつこく言い寄るから・・・。
だから、わしは明美と協力して彼を殺害したんだ・・・。」
監督は、そう言ったっきり黙ったままだった・・・。
明美:「お爺ちゃん・・・。」
武山も監督の隣でしゃがんで何も言わなくなってしまった。
狩屋刑事:「これで、黒田の件は解決だな・・・。
次は桐山 葉子殺害の犯人だな。」
その通りだ。
俺は、思った事全てを言う。
アスカ:「桐山さん殺害事件の犯人・・・。
これは恐らく、怨恨・・・。
いや、厳密に言えば明美の為でしょう。
先ほどの事情聴取で、被害者が私の自転車のブレーキコードを切断したと言う話が出てましたが、それが動機で間違いありません。」
狩屋刑事:「ちょっと待て。
武山の為で動機が君の自転車か?
動機が矛盾してないか?」
確かに、一見すると矛盾しているかの様に見えるが、実はそうでは無いのだ。
武山は、アスカとは超が付く仲良し。
そして、武山は青山と交際している。
つまり、青山さんなら武山の為に被害者に毒を盛る事も考えられるのだ。
アスカ:「青山 哲夫さん、犯人は・・・貴方です。」
哲夫:「ま、待ってくれよ。
何で僕が葉子君を殺さなくてはいけないんだい?
もし、仮に僕が犯人なら動機は何だい?」
アスカ:「動機は、二つあります。
一つは、最初に言った私の自転車・・・もう一つは、この瞬間視聴者リストです。」
俺は瞬間視聴者リストを取りだして見せた。
そこには、こうある。
木之本 アスカ 100%
桐山 葉子 100%
武山 明美 50%
どう見たって全体的に低いと思う。
だから、青山は桐山さえ削れば武山が上ってくると考えたんだろう。
哲夫:「そ、それなら毒はどうやって入れたんだい?」
アスカ:「氷ですよ。
貴方は氷に青酸カリを混入させ、こっそり被害者のコップに氷を入れたんです。
勿論、最初に準備されていた水には氷が入っていた。
青酸カリ入りの氷を入れて数が増えても余り目立たないし誰も怪しまない。
貴方はそのやり方で被害者に毒を盛ったんだ!」
すると、青山は膝を付いて全ての罪を認めた・・・。
哲夫:「俺、明美から聞いたんだ・・・。
『桐山 葉子にアスカの自転車のブレーキを壊された』って・・・。
だから俺は、葉子君に毒を盛ったんだ・・・。」
青山さん・・・。
あんた、良い人だよ・・・違った意味で。
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