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君だけが信じていてくれるなら、それでいい。
作者:丘澄絵梨奈
このお話は、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」をつなぐサイドストーリーです。

お題配布サイト「ひと、ひら」さんのお題をもとにつくりました。
 夜、シリウスから手紙をもらったハリーは指定された場所へと向かった。
 シリウスが無実の罪で逃亡しているため、2人が会う機会は夜しかない。
 ハリーが指定された場所へ向かうと、そこには黒い犬が待っていた。
「シリウス…」
 ハリーが名前を呼ぶと、犬は変身をとき 人間の姿に戻った。
「やあ、ハリー。元気そうだね」
「シリウスも無事でよかった…。それから、この間はごめんなさい。あなたを攻撃しようとして」
「この間?」
 シリウスが聞き返す。
「叫びの屋敷で、初めてあなたに会ったとき」
「ああ、そのことか。それなら、気にする必要はないよ。ハリー。 君の両親は私が殺してしまったようなものだからね。あのとき、秘密の守人を変えたために… 2人は…!」
「シリウス! お願い…そんなに自分を責めないでよ。無実の罪でアズカバンに収監されて あなたのほうがずっと辛かったのに!!」
「ハリー…」
「シリウスは悪くないよ。僕、一緒に暮らそうって言ってくれた時、とてもうれしかった。 だから、あなたの無実が証明されるまで待つよ」
「君が私の無実を信じてくれるだけで十分だよ。だがハリー、私の無実が証明されるには何年かかるかわからない。それでも、待っていてくれるのかい?」
 そのシリウスの言葉に、ハリーはしっかりうなずいた。
「きっと、父さんと母さんが僕とシリウスをひきあわせてくれたんじゃないかと思うんだ。 僕はひとりじゃないってことを教えてくれたような気がする。だから僕はどんなことがあっても、あなたと暮らしたい! ダーズリーの家にいるより、あなたと暮らしたほうがましだよ」
「ハリー」
 シリウスは優しく微笑んで、ハリーの両肩に手を置いた。
「無実が証明されたら、必ず君を迎えに行く。一緒に暮らそう。 だから、それまで待っていてくれ」
「うん」


END
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