スィリィ嬢&アルーシアさん
レムを探して彷徨い中。
o メイドさん+女の子とご主人様
ど-579. 迷子が二人
「……迷ったわ」
「……(こくん)」
「困ったわね」
「……(こくん)」
「レム、何処に行ったのかしら?」
「……(こくん)」
「ねえ、あなた、レムの場所が分かる……はずないわよねぇ」
「……(ふるふる)」
「え、分かるの?」
「……(こくこく)」
「……本当に?」
「……?」
「どっちなのよっ!?」
「……(こくこく)」
「……ねえ、会話にならないからちゃんと喋ってくれない?」
「……?」
「あぁ、もうっ。何か埒があかないわねっ」
「……(こくこく)」
「だーかーらーっ、あなたの事を言ってるのよ?」
「……?」
「……はぁ、もう良いわ。それよりもアルア……だったわよね?」
「……(こくん)」
「ホントの所、レムの居場所を知ってる? それとも知らないの?」
「……レムはあっちにいる」
「本当に? と言うより、嘘とかあてずっぽう……とかじゃないわよね?」
「……(ふるふるふる)」
「なら、どうしてレムがあっちにいるって分かるのよ?」
「……女神様が、呼んでます」
「……女神様? 何の事?」
「……シャトゥルヌーメ様」
「シャトゥ……? 何処かで聞いた事がある名前ね、それ」
「……シャトゥルヌーメ様は世界一の女神様です」
「――ああ、何処かで聞いた事があると思えば、シャトゥルヌーメって、あの創世の女神シャトゥルヌーメの事?」
「……(こくん)」
「? でもおかしいわね。創世の女神って言ったら、確か遥か太古に滅ぼされたって……いや、そうじゃなくて? 何か別の所でシャトゥルヌーメって名前を聞いた事がある気がするわ」
「……紅の龍騎士」
「あ、ああ! それよ、それ。『紅の龍騎士』シャトゥルヌーメ。何か最近名を上げてきた、凄腕の傭へ、……あれ、教祖? 騎士? 愛奴? ……なんだったかしら?」
「……愛奴」
「ああ、そう。愛奴ね、愛奴……愛奴ぉぉ!?」
「……(こくこく)」
「ああああ、愛奴って、あの愛奴よね!? 愛の奴隷、略して愛奴――って!」
「……愛の奴隷」
「――、……まさか、レムの愛の奴隷、とか言わないわよね?」
「……?」
「どっちなの!? 今の重要な所なんだから!!」
「……女神様はレムの愛奴で満足してる」
「……レム、絶対、見つけ出して――私しか見れないようにしてあげるんだから」
「――……あの『冰頂』があんなに嬉しそうにして。ふふっ、良い事ですね♪」
「――? アルア?」
「……?」
「アルア、あなた今……」
「……」
「……いえ、何でもないわ。ごめんなさい」
「……(こくん)」
「……、それより、レムは本当にあっち――なのよね?」
「……(こくん)」
「じゃ、あなたの言葉を信じるわ。――待ってなさいよ、レム。今度も、どれだけかかっても絶対に見つけ出して見せるんだから」
「……(こくん)」
むにゅ~党。……無乳党。
本日のメイドさん
「……あ、雨ですか。……、……邪魔です、あの雨雲」
――チュドッッ!!!!
「……このような奴辺りをしても気はまぎれず、ですか。しかしながらこのような事に八つ当たりしなければいけないとは……自分が情けないです。そして旦那様成分が足りません、ええ、圧倒的に足りていません。……旦那様、何処に居られるのでしょうね?」
恋煩い……は、ちょっと違うか。
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