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……ふえた。
o メイドさん+女の子とご主人様
 ど-548. りたーんず、そしておバカは増えた

「うむ!」


「……はい」


「うむ!」


「……はい」


「うむ!!」


「……はいっ」





「――何をしているのですか、二人とも?」





「あ、母様ですっ」


「……母様?」


「うむ! アルア、ご紹介に預かります、こちらが我の母様です」


「……母様」





「違います。……少なくともアルーシア様にその様に呼ばれては困り果ててしまいますので、どうかその呼び方だけはお止め下さるよう懇願いたします。ソレ以外でしたら旦那様の愛奴、旦那様の肉奴隷、旦那様の雌畜生等、どのようにお呼びいただいても宜しいので」





「こらアルアっ、母様の困る事をしちゃダメなのです!」


「……ごめんなさい」


「うむ、分かればよいのです。アルアはレムと違ってとてもよい子ですね~」


「……(ぽっ)」





「――この光景、旦那さまがご覧になれば間違いなく憤慨モノでしょうね。それともアルーシア様の照れ顔を見て悶絶する方が先でしょうか?」





「良い子良い子、なのです」


「……(てれてれ)」


「ふふふのふ。――我は新しい舎弟を手に入れた! なのです」


「……子分です」


「そして私が悪の総大将!」


「……わー、ぱちぱち」


「ふっ、止して下さい、アルア。照れるじゃないですか」


「……わー」


「イエスッッ、むしろカモンッ!!」


「……(こくこく)」





「所でアルーシア様にシャトゥ、一体何をしているのですか?」





「うむ、アルアを調教してました!」


「……調教されてた」


「私は二の轍は踏まないのですっ、今度こそ、下僕一号様みたいな反抗的な下僕様ではなくて、従順な子を育てて見せるのですっ」


「……(こくこく)」


「と、言う感じに良い感じに調教出来てます。流石、私!」


「……流石!」





「……アルーシア様、良い感じにシャトゥに感化されて……旦那様が見たら先ず嘆きますね、これは」





「アルア、ちょうど良いので母様に初お披露目なのです」


「……お披露目?」


「そうです。アレをやるのです!」


「……はい」


「ゴー、アルアッ」


「……(こくん)」





「――? アルーシア様、如何なさいましたか?」








「――?」








「――どうですか母様っ、アルアの私の次に華麗で美麗な美貌を使った籠絡術ッ、その名も“おにいちゃ、ほしぃの……!”はっ!!」





「正直、教えたシャトゥよりも良く出来ていますね。旦那様などまず一撃で撃沈かと」





「な、なんですとぉ!? む、むむっ、むむむむ……わ、私はもしかするとても無敵なライバルを作ってしまったのかもしれませんっ」


「……?」


「アルア、一つ聞きますがレムの事は好きですか?」


「……、(こくん)」


「では愛していますか?」


「……、(こくん)」


「私とレム、どっちが好き?」


「シャトゥルヌーメ様」


「流石アルアなのですっ、分かってるっ!!」


「……(こくん)」


「ふっ、これでもうわたしに教えられることは何もないのです、アルア」


「……シャトゥルヌーメ様」


「水臭いのです、アルア。私の事はもっと素敵に“師匠”と呼んでくれて良いのですよ?」


「……師匠」


「おお、弟子よ!」


「……師匠!」


「弟子よ!」





「……正直、旦那様以外で初めて、見ていて頭痛のする光景ですね、これは」





「むっ、母様がお困りなのっ」


「……お困り」


「アルア、母様を困らせちゃダメなのですッッ、――母様、何かお困りですかっ」


「……困ってる?」





「……、まあこれもアルーシア様にとっての社会勉強、と言う事にしておきましょうか。シャトゥ、しっかりと、アルーシア様の事を頼みましたよ?」





「うむっ、当然ですっ、弟子を守るは師匠の務め!」


「……(てれてれ)」


「さあ、アルアっ、あの夕陽に向かって走るのですっ」


「……はい」


「まあその前に夕陽がないので――必堕、『とぅうぃんくりんくる』!! ……の、一歩手前。さあ、アルア、走るのですっ!!」


「……(ダッ)」





「……――見なかった事にしましょう」


基本、アルーシア(燎原)はシャトゥに対して従順。


『とぅうぃんくりんくる』
シャトゥ、108の必堕(ひつだ)技の一つ。必ずオチる技、と書いて必堕技。
真っ赤に燃える夕陽を相手の頭上に落とす技。当然の如く肉体的ダメージは0.ただ、喰らった相手の心に情熱と言う名の炎の灯火をつける事が時々あるらしい。そして熱血バカが一人生まれる。



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