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~これまでのあらすじ~
ノリでスィリィ嬢に禁呪まがいの魔法乃直撃を喰らったレム君。戦争の停止とかその辺りの事情を色々と放っておいて、命の危険に……?

シャトゥ・・・ホムンクルスの色々と残念な(?)赤い子。時々“なんちゃって♪”と入れ替わったりするのは極力気にしない方向でお願いします?
o メイドさんとご主人様
46. どれいとようじょ
――見知らぬ場所、ではない。

どちらかと言えば見覚えのある、懐かしい……




◇◆◇



「……、……ぉ?」


「うむ!」


「……無事、か?」


「うむ! うむ!」


「……うん、流石に今のはやばかったなぁ」


「レム、大丈夫ですか?」


「ああ、大丈夫、と言うよりも久しぶり、そして助かったよシャトゥ」


「うむ! 存分に感謝しえ敬愛しなさい、許します」


「……何でそんなに偉そうなんだよ」


「私が偉いから?」


「くっ、……あちらこちらで敬われてるからって最近調子に乗ってるんじゃないのか、シャトゥ」


「うむ? 私は調子に乗るまでもなく偉いので問題ありません」


「……言われてみればそれもそうか」


「うむ! ……それにしてもレムは相変わらず襲われています? 何か悪い事、した?」


「いや、特に悪い事はしてないと思うんだけど、なぁ……? どちらかと言うと、ノリ?」


「ノリで殺されかけるレムに尊敬と連美の念を抱こうと思うの」


「……止めてー。何かそう改めて言われると哀しくなってくるし」


「流石です、レム!」


「……照れるじゃないか」


「照れたレムを見ていると、こう地獄の底に落としたくなってくるので不思議です?」


「しなくて良い。しなくて良いからな」


「……しゅん」


「――、で、シャトゥ。今更ながらにここって、」


「うむ? 私が作り上げた神空間ならぬ不思議世界? です」


「不思議って……」


「私も良く分かりませんが、取り敢えずは外界から干渉不可能な空間……? 以前連れてきた時、母様が仰っておりました」


「あいつが? つかシャトゥ、自分で自分の力を把握してないのかよ」


「うむ。残念なことに私はまだまだ未熟……!」


「まあ、だな」


「だから身体の方もきっとまだまだ未熟な」


「それはない」


「……我、まだまだ成長するの」


「いや、無理じゃね?」


「私たちの戦いはまだまだこれからよ!」


「つか戦いって何?」


「……レムの争奪戦?」


「何その嬉し恥ずかしな戦い。どれ、もっと詳しい事を聞かせてみなさい」


「レム、鼻息荒いの。近づいてきて……私の魅力に撃沈?」


「それはない」


「……うむ」


「それよりもさっきの続きは――」


「何となくレムのその態度が癪に障るので嫌です」


「そ、そんな事言わずに、な?」


「お断りです」


「そこを何とか」


「ヤ!」


「……ちっ」


「取り敢えずレム、ここは私とレムの二人きり……他に何か言う事はありませんか?」


「んー、お、襲っちゃイヤよ?」


「それは私が言いたいセリフです」


「心配するな。襲わないから」


「襲う襲わないどちらかを取れと言われれば襲うを選択してください」


「お前は俺にどうしてほしいんだよ」


「我の操を己の欲望の思うがままに貪るレム……うっとり?」


「待て、お前は今何を想像した?」


「レムと私の輝かしい未来?」


「……ふーん。でも妄想はほどほどにしろよ?」


「妄想違います!!」


「妄想もほどほどにしとかないと何処かの誰かさんみたいになるぞー?」


「レムのように? ……それは嫌なの」


「いや、何でそこで俺!?」


「レムはいつも妄想しています」


「してないしてない」


「でも母様や、他の皆だって……」


「何吹きこんでやがるか!?」


「嘘ではありません、真実です」


「いや嘘だからな?」


「レム、心配しないで? 私はどんなレムでも大好きです。やーい、おバカー」


「……何か色々と突っ込みたくなる台詞なわけだが」


「さあ、ドンと来るのです!!」


「お前はお前で何をそんなに構えてやがりますか?」


「レムのがっつりさん?」


「……、……ふぅぅぅぅぅ、修行の旅に出ても結局、シャトゥのその残念ぶりは変わらなかったか」


「……何かレムに屈辱的な目で見られている気がします」


「やだなぁ、気の所為だよ」


「レムがそう言うのならばそうしておきます。うむ、私は大人ですから!」


「……んで、そろそろ話を本筋に戻したいと思うけど」


「うむ?」


「そろそろここから出たいと思うんだが……ほら、他の奴らだって心配してるだろうし?」


「それは心配いりません。なんと! 外界は一切の時が止まっていると言う素敵空間」


「……うん、何か色々と無駄な事に力注いでるよな、シャトゥって。いや、どこかの“なんちゃって♪”に限らず」


「うむ?」


「いや、なんでもないから。シャトゥは気にしないように」


「??」


「それはそうと。やっぱりそろそろここから出ようぜ?」


「……レム、何かここから出たそう?」


「ああ。……と言うかシャトゥ、一つ聞いていいか?」


「何ですか? 私に分からない事でしたら何なりとお聞きくださいませ」


「いや、分からない事聞いても分からないだけだろ、それじゃ」


「……うむ?」


「いや、そんな事はどうでもいいとして……。何かさー、この空間、いると『シャトゥちゃんサイコー』とかって頭の中に響いてくるんだが?」


「問題ないと思います。きっとそれはレムの心の声」


「違うし」


「……うむ」


「と言う訳でなんだか頭が変になりそうなので、早急にこの空間から出る事を希望する」


「……もう少しすればレムが洗脳――」


「良し戻せ、今戻せ、直ぐ戻せ」


「……」


「――シャトゥ?」


「……う、うむ」


「よし、それじゃあ早急に――いやちょっと待て?」


「うむ? どうかしましたか、レム?」


「んっ、ンンッ……、――よし、こっちの“準備”は良いぞ。いつでも元に戻してくれ、シャトゥ」


「うむ? 良く分かりませんが分かりました。では――必堕、『しゃどぅ・あんこぉ』」


「っっ」




◇◆◇


なんて事があったりして――?


◇◆◇



「うはっ!? ししししし死ぬかと思った!?!?!?!」



「「って言うか何で無事!?」」



「私が守った!!」


「「――……え?」」



「ふはっ♪ ふはははっっ♪♪ ふはははははは、げほげほっ、……うぅ、慣れない事は余りするものではありません」



「うわっ、恰好悪」


「……って、誰?」


「シャトゥちゃま!?」



「うむ……ンンッ、――図が高価たかい! 控え宜しくです! 平伏せ、くみんともっ!!」



「……、うん、取り敢えず色々と間違ってるな。つかその辺りは修行の旅でも治らなかったか」
……色々と、気分が乗りませんでした。残念。


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