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*この物語はツンデレではありません。
デレ8割、デレ2割、らぶ200%のデレデレです、あしからず。
o メイドさんとご主人様
 ど-5. 天気
「今日はいい天気だな」


「はい、このような陽気の日は洗濯物が良く乾くので助かります。…ですが旦那様?」


「…何だ?」


「分かっているとは思われますが敢えて言わせて頂きます。この館に曇りの日と言うのはないのでは?」


「まあ、確かに…この場所自体が空に浮いているわけだからな」


「はい。雲は遥か眼下に御座います」


「それでも偶にはこういう台詞を言ってみたいと思う時もあるじゃないか」


「……つまり、もうじき旦那様が気紛れを起こされる時期と言う事で御座いますか?」


「それを言われると…まあそうだな。幼女が少女になって…確かにそろそろ奴隷達を買い漁りに向かってもいい頃かもしれないな。いい掘り出し者が見つかるといいんだけど…何だよ?」


「いえ、“隷属の刻印”を刻まれた方々の所存について今更旦那様に私から言うべき事は御座いません。ですがご自愛なさりますよう、それだけはお願いいたします」


「なんだ、いつになく殊勝な物言いだな。熱でもあるのか?」


「旦那様、私は常に殊勝な物言いを心がけておりますので、旦那様に致しましては頭が悪いのだと常々申し上げている所存で御座います。なお私は至って健康でありますので、旦那様の気遣いだけを心嬉しく頂戴したいと思います。率直に申し上げますとそれ以外はいりません」


「…俺の気のせいだったか」


「何か?」


「いや、何でもない。それじゃ、俺は行くけど洗濯物には精を出せよ」


「はい。……いえ、ですが旦那様」


「ん、何だ?」


「ご期待に添えなく大変申し訳ない所存ではありますが、洗濯物は洗濯部の方々の仕事であり私は残念ながら彼女らの仕事を取り上げる事は出来ません。しかし旦那様がどうしてもこの私に、この私に洗濯物をしてほしいとご所望であらせられるのならば致し方ありませんでしょう。彼女等を至急――」


「あ、いや、俺が悪かった。だから他の奴から仕事を取り上げなくてもいい」


「…そうですか。旦那様の御心遣い、痛み入ります。彼女等も私と心を同じくして…いえ、それはありませんか。しかし僅かばかりの感謝はしている事でしょう」


「あー、まあお前はお前の仕事をしてればいいさ。つーわけで今度こそもう行くぞ」


「はい。……では街の方へ?」


「ああ、そのつもりだ」


「では、護衛部の方々はいつものように?」


「そうだな。それと、迎えの方もいつもどおりに頼むぞ」


「はい、承りました。では、行ってらっしゃいませ、旦那様」


「ああ、行ってくる」


「………この女誑し」


「んあ、今何て――」


「………おおばかの旦那様と、申し上げただけの事ですよ。――私の旦那様」


本日の一口メモ〜

『龍種』
太古の昔に滅びたとされる種族。
髪の色で赤は火龍、青は水龍…となる。
ちなみに皇族は銀髪で白龍。

『洗濯部』
清掃部とは微妙に違う。ん百人の衣服を手洗いするのはそれなりに大変らしい。


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