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すみません、今回、凄く短いし説明っぽい内容なので退屈なお話です。
……むぅ
【キックス編】
Early X. キックス-33
「みょうりょうの欠片……?」
「はい。詳細は省きますが分かりにくいと仰られるのでしたら、怨霊の様なものにでもとりつかれている、もしくは性質の悪い病気にかかっていると考えていただければ宜しいかと」
「悪い、病気……」
「はい、キックス様」
「……あの、ルイルエお姉様」
「はい、何でございましょうか、キックス様?」


彼女は今、怨霊と表した。もしくは病気と。
怨霊ならば“払う”事が出来る。病気ならば“治す”ことができる。それはつまり、そういうことではないかと。

一言、聞くだけだと言うのに何故か喉がからからした。
胸の動悸がうるさいほど激しく響いているのを自覚する。

大丈夫、彼女がそう表現したのであれば、それは必ず意味のある事だから。何も見当違いの推測ではないはずだ、と。


「なら……ノノを元に戻すことも出来るんですよね?」


自分でも分からないくらいに決死の覚悟で絞り出した言葉を。


「キックス様のお考えは分かります」
「なら――っ」
「ですが、私も少々表現の仕方が悪かったようですね」
「……ぇ」
「病には不治の病と言うモノが御座いましょう? それに怨霊とは言え完全に乗っ取られ、いえ喰い尽くされてしまえば例え払ったとしても後に残るのは空っぽの肉体のみ。つまりはそういうことで御座います、キックス様」
「それ、は」
「……正直何度も同じことを言うのは決して好むところではないのですがこの際です。二度は申しませんので良くお聞きくださいますよう。はっきりと、断言します」
「――」
「あそこまで完全に“冥了”に乗っ取られたノノーツェリア様を完全に元に戻す事は、少なくとも私には無理です。死に際の一時に、であるならば可能かもしれませんが」
「そん、な……」
「ですのでキックス様。そのような期待は、決してありえないと心置きを」
「……」


いや、初めから分かっていた事ではあった。彼女が以前、ノノーツェリアとナナーツォリアのうち、どちらかしか救う事が出来ないと言った時から。

――それでも、と思ってしまうのはいけない事だろうか?
彼女ならば何だって、例え不可能なことであっても出来てしまう、と。最後になればいつも通りの振る舞いで、数日前のあの時に助けてくれたようにまた助けてくれるのではないかと、そう期待するのはいけなかったのだろうか。


「他者に助けを請うこと自体悪いとは申しません。ですが、助けてもらうことを前提にするのとは意味が大きく違う。――私も少々、過保護すぎましたか」
「……」


ぼんやりと、ただ何も言えずに彼女を見つめて。
その瞳はキックスの方を見てはいない。対峙したままのツェルカとノノーツェリアの方を真っすぐ見たまま――二人の足元のぼろ布のようなご主人様にも一瞥もくれてはいなかった。

その姿を見て。
彼女の揺ぎ無い不動の姿を眺めて、ここにきてようやくキックスは悟る事が出来た。彼女は助けてくれる気はないのだ、と。少なくとも彼女ではノノーツェリアの事は助けられない。――何より、そう彼女自身が断言したのだから。

――あぁ
と、途方もない絶望感が胸を襲い、キックスは出来る事なら膝をついて崩れ落ちてしまいたかった。でもそれは出来ない。
険しい表情を浮かべたままのツェルカと、何を考えているかさっぱりわからない、無表情のまま佇んでいるノノーツェリア。その二人を見て、何もしていない自分だけが早々に膝を折って挫折するわけには、行かなかった。



今にも砕けそうな気持ちを必死に集めて。
だから、この時の僕は――


「何よりもキックス様、それでは意味が御座いません。意思無き者に意味はなく――旦那様と私が差し上げた“力”の奮う場所もない。臨まずして、先ず何を望むと仰られるのです?」


彼女のその言葉を、完全に聞き逃していた。



◇◆◇

【アルとレムの二言講座(ツッコミ役:レアリア)】


「ほっほっほっほっ」

「……」

「アルは本当に軽いなー。全然、持ってる気がしないぞ? もっとちゃんと太らないとなっ」

「……」

「ぷに~……うん、やっぱりいい肌触りと弾力性だよな、アルの頬って」

「……」

「――口動かさずに足動かしなさいよレム!? と言うよりも何でこう何度も何度も魔物に襲われてるわけ、私たち!? あんた、何か呪いとか変なモノでもかかってるんじゃないの!!??」


「否定はしない」

「……(すぅすぅ)」

【お終い】



なんともはや。早寝早起きが難しいです、最近。ので小説を書く時間が……ないっす。


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