harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜(44/151)縦書き表示RDF



ヘタレじゃないもん
…ヘタレじゃ、ないもんっ

harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜
作:nyao



4. どれいとご主人さま


「なあ?」


「……」


「頼むよ、機嫌直してくれ」


「……」


「ほら、謝るからさ、この通りっ!!」


「……」


「いい加減、何か話してくれても――」


「あのね、一ついい?」


「…何だ、レアリア?」


「怒っているのは私で、貴方が謝らなきゃいけないはずなのも私。しかもこの子は全然怒ってないじゃないのよっ!?」


「まあ、そう言う可能性もあるな」


「あるな、じゃなくって、実際そうなのよっ!!」


「アル、お前もそう思うか?」


「……」


「違うってさ」


「この子、何も言ってないじゃない!!」


「俺とアルは互いに以心伝心という奴だ。な?」


「……」


「はっ、見事に無視されてるわね。ざまあみろ。ね、あなたもそうおもうわよね?」


「……」


「うぐっ。しかも何故かお前はアルに服握って貰えてるし。不公平だっ」


「ふふんっ、羨ましい?」


「滅茶、羨ましい」


「へ、変なところで正直ね、貴方」


「後な、俺の名前はレム、だ。ご主人様の名前はちゃんと覚えておくように。はい、復唱」


「レム様…、はっ、ていうかあんた何を言わせるのよっ!?」


「ちなみに今俺は別に主人権限使って命令とかしてないぞ?」


「〜〜〜!!」


「……」


「ああ、アル。お前だけが俺の心の支えだ――うぅ、やっぱり俺には見向きもしてくれないのね。どうしてだろうか?」


「この子があなたの本質を解ってるからじゃない?」


「それはない。何故なら驚愕の事実としてレアリアに懐いているからだ」


「それはどういう意味よー!!」


「……」


「と、冗談はさておき、だな。そもそもとして過去の経歴を考えるとアルの反応がない方が正常なんだ。て言うより、この場合は少しでも反応しているレアリアの方が変わっているわけだが――ふむ?」


「な、何よ?」


「んー。正直まだ何とも言えないが、魔物使いとかのスキルがあるんじゃないかな、と思ってな」


「はぁ?いきなり何言いだすのよ?と、言うよりもこの子…アル、って言った?が魔物だとでもいうの?」


「お前失礼な奴だなー。こんなに可愛いアルが魔物のはずないじゃないか。まあ魔物を差別する気はないし、俺としては魔物でも一向に構わないわけだが…と、そうじゃなくてだな。まあ魔物使いの才能ってのはちょっと違って、人を引き付ける何か能力がある気が…するんだよな、何と無くだが」


「訳分からないわよ」


「よしっ、じゃあここいらでご主人様らしいことの一つでもしてみるか――質問だ、答えろ。レアリア、何か特殊能力を持っているな?」


「なっ、ぐっ……い、いいえ。判りませ――、っ!?い、今のは、何?」


「…成程、大体理解した。それと、あまり逆らわない方がいいぞ。ちなみに今のが主人権限を利用した一種の命令行為だ。とはいっても俺の場合は強制力は極端に弱いから意思一つで簡単に抵抗できるんだけどな」


「じょ、冗談じゃない――!!」


「別に冗談は言ってないぞ。あと言っただろ、意思一つで命令なんか無視できるって。試しに一つ実践してみてやろう。そうだな――レアリア、服を脱げぐふげらぁ」


「できるかー!!」


「…ごほっ。ぁ、あのヤロゥめ、いつの間にこんな仕掛けを。館に帰ったら見て…いや、後が怖いから止めておこう」


「…て、あれ、あんた、どうして私が何もしないうちからそんなにぼろぼろなのよ?」


「気にするな。後、分かったか?今の一応主人権限利用した命令だったのだが、あの程度の意志力があれば俺の命令は無視できるわけだ」


「???聞いた話と違うわね。奴隷は主人に絶対服従――生死与奪権すら握られるはずよ?」


「…確かに生殺与奪権は持ってるけどな、最初に主人として俺は別格だって言っただろ。あれは別に待遇面の問題じゃなくってこういう命令無視がホイホイできるって言う問題なんだよ。理解できたか」


「…つまり、あんたはヘタレだって事ね」


「違うっ、どこをどう取ったらそんな答えになるんだよ!?」


「――えと、全て?」


「……」


「いや待て、待って下さいっ。何でそこで今まで黙ってたアルが慰めるみたいに俺の服を掴みますか!?やめて、そんな目で俺を見ないでー!!」


「……」


「まあ、あんたが悪い奴じゃないって言うのは今のやり取りで何となく分かったわ」


「ぅ、嬉しくなんてないやいっ」


「……」


「済みません、アルさん。今だけは俺に構わないで頂けますか?身に沁みる優しさが痛いのです」


「……」


「そうだよな。アルがそんな事聞いてくれる、分かってくれるわけもないか、はふぅ。世の中って世知辛いね」


「でも、正直奴隷って言うのはまだ受け入れて――て、ちゃんと聞きなさいよ」


「あん?だって、結局はお前の不手際だろ、全部。むしろ命を救った俺を敬いこそすれ非難される覚えは初めからないぞ?」


「ぐっ。た、確かにそうだけど…わ、私にだって色々としなくちゃいけない事があるのよっ」


「何を?」


「そりゃ……色々と、よ。軽々しく言えるはずないでしょ?」


「じゃ、逆に聞くぞ。その色々とを済ませればお前は晴れて俺のものになるわけだな?」


「ちょ、人聞きの悪い言い方しないでよっ!!」


「別に間違ってないだろうに…。で、どうなんだよ?」


「…初めから私は誰のものになるつもりもないわよっ!」


「まあ、いいさ。俺としてはちょっとアルに今の世界を見てもらいたかったから。仕方ない、寛大なご主人様に感謝しろよ?しばらくレアリアの事情に付き合ってやろう」


「…癪に障る言い方ね」


「事実だ。俺は偉いからな。家に帰れば幾人もの女が――」


「はいはい、妄想はいいから。………まあ、感謝だけはしておくわ」


「ふふんっ、当然だ。それじゃ、レアリアはどこに行きたいんだ?」


「私の目指すところは――アルカッタ、北の軍事大国よ」


「……(こくこく)」





「いや、反応してくれるのは嬉しいのだが、意味解ってないところで頷くの止めような、アルー?」




質問、アルカッタでどこですか?

A. 国の名前です。北の方にあって、軍隊とかすごいらしいよ?

…へぇ〜


アルーシア(愛称、アル)は旦那様の心のオアシスです。でも生水はお腹を下す事があるので注意しましょう。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう