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いや、毎日変新って無理じゃね?
と、思いつつもまだ続く。
o メイドさんとご主人様
 ど-18. れん歌


「絡め合うその貴方の目に見つめてるその指先…いつまでも変わらぬ想いを、この胸の内に秘めて…気づかな…、何方でしょうか?」


「何してるんだ、お前?」


「…旦那様ですか。いえ、恋歌を歌っておりました。今スカームで人気の歌であると、ミミルッポ様よりお教えいただきました。いいですね、愛しの人を求めるというのは女性にとっては何よりの夢でございます」


「の、割には何も感じてないように思えるんだけどな。せめてそこで少しくらい嬉しそうなり頬を染めるなりの表情変化をして見せたらどうなんだよ。無表情かつ平坦な声で今の言葉を言われるほど説得力がない事はないぞ?」


「旦那様はですからもてないと、親切な私めが敢えて進言させていただきましょう」


「理由が今一判らないんだが。急にそんな事を言われる謂れもないし、何より理不尽だ」


「私に言わせていただくと旦那様の存在自体が理不尽でございますので、それ以上の理不尽はないかと存じ上げますが?」


「…俺の存在って一体何だよ。ああ、何故か悲しくないのに目から汗が」


「馬鹿で低脳で無能すね、博識の旦那様。目から出るのは涙と決まっております。血涙と言うものも御座いますが……旦那様が今流しておいでなのは間違いようもなく涙で御座います。何か悲しい事があったのでしょうか?僭越ながら私目に出来る事は何かないでしょうか?」


「ああ、その如何にも親切ぶっただけの台詞が身に沁みるよ」


「お褒めに与り恐悦至極、感謝の極みで御座います」


「皮肉だよっ」


「では私も旦那様に同じ言葉をお返しいたしましょう」


「…お前の存在自体が皮肉と感じるのは俺の間違いか?」


「いえ、旦那様。旦那様がそうお感じになられたのでしたらその様で間違いはないのでしょう。大丈夫です。旦那様は存在自体が理不尽であると、先ほど申し上げましたように私は旦那様に夢妄想野望須らく虚しいだけの虚構である類のお言葉を頂いても何らショックを受ける事は御座いません。いやはや、よく言われるものですね――愚か者の相手はするな、と」


「俺はお前が愚か者でない事を今心の底から悔いてるよ」


「私は旦那様が愚か者であられる事を心の底から喜び祝福いたしましょう」


「………」


「……、知っていますか、スカームでは恋歌を想い人に捧げて告白をするらしいです」


「さらっと話題を変えるなよ。いつもの事だから気にしないけど……いや、待て。この思考自体洗脳されかけているのか?……深く考えないで置こう。で、そんな事は知らないがそれがどうかしたのか?」


「いえ、言ってみただけです」


「そうか」


「はい」


「…で?」


「何が、でしょうか?」


「オチは?」


「そんなもの初めからございませんが?」


「………」


「………」


「何か言えよ」


「では旦那様。私は旦那様とは異なり多忙を極めておりますので、これで失礼させていただきます」


「や、待て。何、これ。この話題このまま放置か!?」


「…………『私は貴方と共に』、これが今の歌の名です。最もそちらの世事に疎い旦那様にお教えする気はございませんけれども、ですね」


本日の一口メモ〜

『れん歌』
当然のことながらメイドさん作の短い歌。童唄っぽいものと思ってくれればいいかも?
あとミミルッポさん…何気に複数回の名前登場。や、やるなぁ…、何が?

只今長編執筆ちゅー……と言う事で意外と次話アップがやばい。……まあ、日々は滞りなく続くけれど。


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