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さあ、一気に呑んでみよう
o メイドさん+幼女とご主人様
ど-158. 緑色の液体もエメラルドと言えば聞こえが良い


「旦那様、如何なされましたか?」


「いや、何て言えばいいか…」


「何も仰られずとも結構に御座います。旦那様の仰りたい事はこの私、重々承知して居ります故に」


「ん?そうか……つか本当にそうなのか??」


「はい」


「見事に言い切ったなぁ。んで、俺の言いたい事が分かってるならわざわざ聞いてくる必要もないんじゃないかと思うわけだが」


「そこは旦那様より直接ご意見を賜りたいという私の忠誠心をご理解くださいます様」


「…忠誠心、ねぇ」


「何か?」


「いや、なんでもない。んーと、そうだな」


「如何なされました、旦那様?」


「ちょっとばかし“アレ”、取って来てくれないか?」


「アレ、で御座いますか」


「そう、アレ」


「アレで御座いますね?」


「ああ………って、一応聞いておくけど“アレ”がどのアレを指してるか、ちゃんと分ってるよな?」


「はい、それは勿論」


「ならいいや。ちょっと行って取って来てくれ」


「了解いたしました、旦那様」


「……早く行かないのか?」


「はい、行きますとも」


「……で、早く行くんじゃないのか?」


「はい、行きますとも」


「ならさっさと行けよ。なんで行かない?」


「そんなっ、旦那様は私が邪魔であると、だから即刻出て行くようにと、そう仰られておられるのですね?」


「あー、はいはい。そんな芝居腐ったモンは要らないから。今ちょっと手が詰まってるんだ。さっさとアレ、持ってきてくれ」


「…承知いたしました、旦那様。ところで旦那様?」


「あぁ、何だ?」


「旦那様は只今、何をなさっておられるのでしょうか?」


「分かってるんじゃなかったのか、つか見れば分かるだろ?ちょっとした新薬の実験だよ」


「新薬、と言うのは薬と言う事でよろしいのでしょうか?」


「ああ、お前の言いたいことは分かる。俺もちょっとどうしたものかと困ってるしな。…普通、こんなアオミドロな液体を飲みたがる奴なんていないよなぁ。成分的には問題ないはずなんだけどな」


「それでは旦那様、ただちにモルモットを御一人、連れてまいります」


「てぇぇ、ちょい待てお前!!」


「如何致しましたでしょうか旦那様。いえ、問題には及びません、旦那様の命とあれば皆様方誰であろうと涙をお飲みになってご納得されてしまわれるでしょう」


「いや、そもそも俺は別にモルモット持ってこいとか言ってないから。アレってのはアレだ、このドロドロのぐにゅぐにゅからなめらかさと香りを出すためにヨークトの葉を数枚摘んできてくれ、と言ったんだ」


「はい、それも承知しております。ですが試食の者が必要な事もまた確かでありましょう?」


「そりゃそうだが…まぁ、俺が飲んで確かめてみるさ」


「いえ、それはいけません。仮にも旦那様のお体に若しもの事が御座いましたら私どもは……」


「なんだ、珍しく殊勝なものいいじゃないか」


「いえ、旦那様の体調それ自体は全く問題はないのですが私の“旦那様で戯れる”と言う日々の日課が欠けて少々調子が狂う恐れがありますので」


「っとおぉい!!てめぇ何ほざいてますか!?」


「おっと、口が滑ってしまいました。旦那様、ただいまの発言はお忘れください」


「誰が都合よく忘れるか。後で覚えてろよ…って、それはいいからさっさと持ってきてくれ」


「はい。了解いたしました、旦那様。では旦那様ご所望のヨークトの葉数枚とモルモット一体をお連れ致しますので、少々お待ち下さいますよう」


「って、だからコレは俺が飲むからモルモットは…って、もういきやがったか。一度決めたら行動が早いなぁ、あいつ」




「しかし旦那様の心配性に困ったものです。旦那様がお作りになられた薬なればこそ、皆様も信用なされておられますものを」



少し飽きてきた。


旦那様の今日の格言
「失敗と成功は繰り返すものだ。……げふっ」

メイドさんの今日の戯言
「だ、旦那様ー!?」


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