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ラライ・・・通常状態は寝惚け娘。起きると天然撫子娘になる。『灼眼の剣士』と呼ばれていて強い…?はず
ミミルッポ・・・ロリ。これ以上の説明はない。
【スィリィ・エレファン編】
ACT XX. ラライ-1
「…さて、とは言ったものの今の貴女と話し合いだなんて今更なんでしょうね」


「私を一番理解しているはずの器が、それでも私の邪魔をする気か。何故?」


「私が貴女の事を一番理解しているからこそ止めさせてもらいます。それと私が貴女の大好きな彼女が信じた『ヒト』だからというのもありますかね?」


「…なら器の貴方、それにそう不確かな身体で私が止められる?」


「止めます。それにそれは私の身体ですよ?いい加減に返してもらいます」


確かに今は“因果の意図”で成り立っている、こんな身体ですけど。他の何方でもない貴女相手であるからこそこれで充分というものです。



――抜刀。



「む?」


「あら?」


「…ほぼ互角か。元々の力が同じとは言え、その身体でよくやる」


「それはこちらの科白です。今の一回で決めようと思ってましたが、中々うまくはいきませんね」


「だが元が“灼眼”である以上、貴女が私に勝る事はない」


遅れて、少しだけ肩が裂けて血が溢れる。

…やはり地力では向こうが上、ですか。判ってはいた事ですが厳しいですね。


「そこでババンっ!?と私の登場だね、ラライちゃん!」


「スヘミアさん…」



――抜刀。



「やや、そんな感動しなくてもいいよ、ラライちゃん。私と君との仲じゃない?」


果たしてどんな仲だったでしょうか?心当たりは全くありませんが、言わない方が良いのでしょうね。


「いえ、それよりもスヘミアさん」



――抜刀。



「ん、何かな?どどんと私を頼ってくれちゃってオーケィだよっ?」


「いえ、そうではなくてですね。張り切っているところ申し訳ないんですけど…」



――抜刀。



「っ」


遅れて四筋、斬られた身体から血が滲む。


「…えっと、もしかして私ってばお邪魔だったりするのかな?」


「いえ、スヘミアさんが助力して下さるというのは大変嬉しいんですけど」


それに“点睛”であるスヘミアさんが加わってくれれば間違いなく灼眼も撃破できるとは思います。でも――



――抜刀。



「う〜ん、起きてる事は分かるんだけど、やっぱり目で追えないなぁ」


腕に切り傷が入る。でも浅い、問題はないですね。


「スヘミアさんは手を出さないでください」


「…あーうん、ラライちゃんがそう言うなら従うけど、大丈夫なの?圧されてるっぽいけど……ってより私にも経験あるから分かるけど、“自分”と戦うのはかなり辛いよ?何と言っても長所も短所も知りつくされてるからね」


「承知、しています」



――抜刀。



切り傷、でも浅い。問題なしです。元より“灼眼”相手に無傷で済ませようなどと思ってはいません。


「いけないとは思いますけど、これも私の意地の問題なんです。“彼女”とは一対一で決着をつけたい」



――抜刀。



「彼女には解って貰いたい。“彼女”を――分からせてあげたい」



――抜刀。

きんっ、と言う澄んだ音。

ようやく初めて、“彼女”と互角に斬り結んだ。


「この瞬間にも“因果の意図”で起きているでしょう悲劇、それは理解しています。ですけど私になら何だってできる、そう言ってくれたあの人の言葉を証明したい。……お願いします、スヘミアさん。」


「……むぅぅ、仕方ないか。ラライちゃんがそう言うんだったら、うん、良いよ。思う存分にやるといい。……と、言うよりもそれを持ち出しちゃうのはずるいんじゃないかなぁ?」


「…ふふっ、ごめんなさい」


確かに、今ここであの人の言葉を出したりするのはずるい事だったと思いますが、それでもやはり私は私の意志を貫き通して、“彼女”にこの気持を伝えたいと思うんです。




「すぅぅぅぅ、ふぅぅぅぅぅ……」


ゆっくりと、ひとつだけ深呼吸。

改めて“彼女”――灼眼に向き直って、構えを解いた。正面に灼眼を見据えたまま、視界を閉ざして自分の中に埋没する。



「≪所詮この身は元より世を瞬くに過ぎぬ身、為れど――≫」



「?どういうつもり――」


どうという事はありません。ただの誓い、一種の自己集中のようなものですから。



「≪――為らば私は手を取りましょう、貴方に向かう剣を執りましょう≫」


自分の中で形作る。それは私の中に在って私ではないもの。でもとても大切なもの。


「≪纏うは炎、揮うは閃光、手に取るは……何処まで往こうと貴方の手のひら≫」


閉じていた目を開く。ずっと黙って見ていてくれた灼眼に少しの感謝を。それとももしかして今の『言葉』に感じ入るものでもあったのかもしれませんね。“彼女”も私である事に違いありませんから。


「――灼眼、私の夢は知っていますね?」


「知っている。それがどうした?何を企んでいる?」


「企むなんて人聞きの悪い。私はただ彼女の愛したヒトというものの大切さをもう一度貴女に――叩き込んであげます」


「貴女は、私でありながら彼女の想いが理解できているというのか?」


「なら逆に問いますが、貴女は私でありながら彼女の想いを、考えを理解できないんですか?」


「…面白い。彼女の想いを理解させてくれるというのなら、させてもらおう、灼眼の器」


「はい、してあげましょう、灼眼の残り香」





使徒の最速たる“灼眼”、元より勝負は一瞬のみ。


でもね、灼眼。ずっと不思議なんですが、どうして貴女は“それ”を理解しようとしないんでしょうね?

知っている、もう気づいているはずなのに。一体何を認めたくないというのか。……まさか、お姉ちゃんを取られたくない妹の心境でもあるまい――、ありうる、と言うよりも本当にその通りなのかもしれませんね。





――抜刀。



と、言うわけで何故かスィリィ嬢たちを完全置いてけぼりで今回の事件の元凶の娘さんたちが最終決戦っぽいものを繰り広げております。
…なんだかこのままスィリィ嬢とは関係ないところで事件が終わってしまいそうな予感…!?
ど、どうしましょ?

まあ、まだ全然解決じゃないですけどね(汗)
と、言うよりもいい加減長くなりすぎてどうしよう??


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