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この物語は…以下略(笑)
o メイドさんとご主人様
 ど-0. はじめまして
「と、言う訳で始まった」

「私が旦那様にどれだけ御自分の夢が愚か極まりないのかを皆様方に説明する場ですね?」

「違うわっ!!」

「失礼致しました。私とした事が皆様に対する挨拶が遅れました。そうですね、メイド…メイ、では些か捻りが御座いませんし、メイド、made…つくる、つくり……ええ、私の名前はクゥリ(仮・嘘)と申し上げておきましょう」

「って、俺に対する詫びじゃないのかよっ、しかも(仮・嘘)って何一つ本当の事言ってないじゃねえか、お前っ!!」

「何を仰いますか、旦那様。私は旦那様に対して何一つ疚しい事など申しておりません。ですから旦那様に詫びる必要は御座いませんし、何より正しく(仮・嘘)と申し上げているではありませんか。第一旦那様は人様の事を如何こうおっしゃれる立場ではないでしょう」

「あ、どういう意味だよ?」

「どうもこうも、自己紹介もせずに何様のつもりですか……いえ、旦那様は旦那様でしたね。それ以上でもそれ以下でもありません。ええ、そうですとも。このアスタシアにも劣る……旦那様のおばか」

「アスタシアて……ミドリムシかよ。いや、待て。そもそも俺たちは一体誰に対して話しているんだ?」

「ふふっ」

「や、その意味深な含み笑いは何だ?」

「失礼致しました。そう言えば皆様方には未だ旦那様の夢がどのようなものか言っておりませんでしたね」

「俺の質問に答えろよ……?」

「旦那様の夢はハーレムだそうです。一人の殿方に対して多数の御婦人方がきんを共にするというものですね」

「その通りだ。って、少しくらいは女としてお前も今の内容に恥じらいを持ったら如何だ?」

「はい、ではそのように……旦那様、そんな、私の事を“おまえ”だなんて……御戯れを」

「いや、つっこむ所違うから、それ」

「蛇足ですが今のところ旦那様を囲うご婦人はお一方もおりません。終いには金品で“隷属の刻印”の刻まれた方々を買い漁りに走る始末。全く外道ですか、旦那様は。居ておれません」

「……無視するなよ。それに“隷属の刻印”なんて回りくどい言い方するなよ。単に奴隷で良いじゃないか」

「む〜、旦那様なんてもう知りませんっ」

「意味分からないからさ、行き成りそんな可愛子ぶった事、それも言葉だけで言われても」

「少しばかりお茶目を演じて見ました。如何様でしたでしょうか?」

「……少し疲れてきた」

「有難う御座います。正しく旦那様に精神的ダメージを与えられていた事を大変嬉しく思います」

「なあ?」

「はい、何で御座いましょうか旦那様?」

「俺は、お前の、旦那様……で合ってるんだよな?」

「今更何を御戯れを。旦那様は旦那様以外ではないと、それ以上でもそれ以下でもないアスタシアにも劣る存在であると先ほど申し上げたでは御座いませんか。もうお忘れでしょうか? ……流石は旦那様ですね」

「初めて笑顔を浮かべて俺を褒めているようだが、俺は果たして喜んでいいものなのか?」

「訂正いたします。私は旦那様を褒めたつもりは一切御座いません。貶したのです」

「普通訂正する場合があったとしても逆じゃないのか、それって?」

「事実は常に正しく受け入れるよう、御推奨申し上げます、旦那様」

「一つ聞きたい。お前は俺の事を一体何だと思っているんだ? ……いや、旦那様以外で」

「……」

「なあっ、せめて何か答えてほしいんですけどっ!! その哀れみの篭った目は何だよ、いや何ですかっ!?」

「……このような戯れの場でよろしいのでしたら、皆様方。これ以降もお付き合いいただけると恐らくはどちらかの何方かが喜ぶ事と推定致します」

「頼むから何か言ってくださいよ!!!」

「……旦那様のおばか」

「そ、それがお前の答えか……」

「……旦那様のおおばか」

「“お”が一つ増えた!! 何故に!?」

「知りません、もうっ」

「ふ、ふふっ。もうお茶目を演じても無駄だからな」

「……」

「あ、あれ?どうして何も言わないんだよ、おい?」

「……」

「お、おい――?」

「……本当に、旦那様はばかであると申し上げておきます」
取り敢えず、頑張ってみましょう?


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