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第020話 『情報』
「もってきたよぉ」

かなり古そうな物。一見ノートにも見える茶色い物だ。

「これはねぇ、あの二人の関係者のノートなの」

やはりノートだ。あっていた。
貴重な情報があることを期待する。

「あっ。そんなに期待しないでね。内容そんなにないから。」

「そうか。」

それでもだ。貴重な情報に違いはない。
存分に期待させていただこう。

「無償で教えられるところまで教えてくれ。」

「無償?だいじょぶだよ。お金取らないから」

「ほんとか?助かる。」

内心かなり喜んでいたが、表には出さない。
アリスは俺が金を持っていないことは理解してくれているようだ。
さて、どんな情報が聞けるか楽しみだ。しかも無償だし。

「じゃあ、とりあえず手に入れた情報全部言うね。途中で質問も受け付けるからねぇ」

「わかった。」

「ん。まずあの二人
あれは古代文明の時の遺産だね。それは確定だよ。
CP3ってかかれてたり、もう一人。ゆうたんを刺した方。
あっちには首筋にEB4ってかかれてた。
でぇ。何体あるかっていうとねぇ。
ノートには25体ってなってるの。
全部人型だって。」

少し引っかかるな。実際見た柱の数は

「35だ。矛盾してるな。」

「そう。それが引っかかるところの第一なんだよねぇ。」

35と25。さすがに差がありすぎるが。
あそこまで高性能の兵器だ。一気に35体も作れるはずもないだろうから
後で追加作成されたんだろう。このノートは古いようだな。

「ん~それがさ。25体目作ったところで
作れなくなったみたいだよぉ。
メインの研究員達が全員行方不明にでもなったのかな?
消息不明だって、ノートの最後に書いてたよ。
その後は5ページぐらいの間だけ真っ黒で。
それ以降は全部白紙だね。
黒いところは今分析中だよっ。」

じゃあ残りの10体はなんなんだ?誰が作った?
そしてこいつらの目的は?

「作成目的?それも書いてたね。
それは、今でいう警察みたいなものだったみたいなんだよねぇ。」

「警察ってことは。犯罪者を取り締まったりとかそういうことか?」

「たぶんね。悪を防ぎ抑止する、秩序を乱す者を御する力。
って書いてあったからねぇ。」

なるほどね。だから高性能なわけか。
昔の時代。それは魔術を作った時代だといわれている。
魔術を作った。ということはまだまだ魔術については未知であったということ。
万人が使えるわけではないし、その威力に、力におぼれる人もいただろう。
魔術師相手では普通の人は到底敵わない。
魔術を利用した犯罪に対抗する手段として作られた。納得はできるな。

「しかし、ちと高性能すぎやしないか?」

「そうなんだよねぇ。だから私は戦争とか
そういうのに使われてたんじゃないかなぁと思うんだけど。
なんともいえないよねぇ」

「確かになぁ・・・」

「で、他は?」

「あとはねぇ。25体のスペックの表示かな。
単位がわからないから役に立たないけど。
あとはねぇ・・・・・・無い。」

「えっ?マジか」

「マジです。」

「貸してくれ。」

「ほい。」

ひらひらさせているノートをアリスから受け取る。
表紙に何かかかれている。
上の方と下の方に分かれているために
別の文字だとは理解できるが
俺には古代文字のために理解はできなかった。

数ページめくるが、ページの構成はほぼ同じで
見開きで、2ページにわたってスペックの表示らしきものが書かれている。

ノートの左上には分かる文字でコードNoが書かれていて
いくつかは記憶に残っているものもあった。
一番巨大だった柱。JZA-080の文字は見当たらないし
他にも見たことのある文字が見当たらないのもある。

「アリス。」

「ん?」

「これ、表紙には?」

「その文字?え~っとねぇ
上には真実の翼。
下にはエーテル・ハルマーだね。
人間兵器のプロジェクト名と
誰かの名前じゃないかなぁ。聞いたことはないけど。」

「真実の翼に、エーテル・ハルマーか」

なにか引っかかるぞ。聞いたことあるような。そんなかんじ。
脳の奥かなり深い部分にわだかまりを感じたが、答えは見つからない。
なんだろう。くそっ気になる。気になるがわかりはしない。

「あの。」

俺の耳元。レナが話しかけてきた。

「どした?」

「いえ、なにか外が静かではありませんか?
その・・・・・・この時間なのに。」

「えっ?」

耳をすます。・・・・・・。
確かになにも聞こえない。小鳥のさえずりさえも。

「なにかあったのかなぁ?私、ちょっと見てくる。」

わき腹のあたり、そこがズキンと痛む。
完治しているはずなのにだ。

「アリス!!ちょっとまて、なにか嫌な予感がする。」

こういうとき、俺の予感はあたるんだ。
良い予感はまったくあたらないが
悪い予感はだけよく当たる。
それに痛みを発する完治したはずのわき腹。
それが不安を上乗せし
悪い予感的中の可能性を示唆しているのだ。

「これは・・・・・・なにかあるな。」

次回へつづく・・・・・・


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