第五話 連続地雷と苛立ち
案の定 つきあって半年もたつと「価値観」の違い、とか「視点の違い」とかで、
地雷の「連続踏み付け」が続くようになった。
どかん。どかん。どかん。
沢山のマイナーインシデンツ(小さな出来事)がメジャークライシス(大きな危機)につながる。
マイナーインシデンツの例
● ケイのバイトが続かない
● ケイのダンスについて、私が突っ込みすぎる
● ケイの借金が判明(さらに「友達のためにかりた」とかありがちのウソ)
←たいていこの手 の借金は パチンコなどのギャンブルか風俗。←この年齢の少年にありがち。
● ケイの「俺もNY行って、どうたらこうたら、、、」という発言 ←日本ではダメだけど
NY行ったらスゴイぜ!的な?←いや日本でダメな人は アメリカでもダメっしょ?みたいな?
メジャークライシスの例
★ 主に、私の中で勝手に疲れてきちゃう(説教ばっかりしちゃうから)
でも客観的に見れば、それ全部、20代前半ならあたりまえなのかもしれない。
だけどすぐ横で見てると苛立ってきちゃうし、お互い言い過ぎちゃう。
かなりメジャーなクライシスを迎えたのは 私がある芝居に出演するのが決まったとき。
台本の中に「キスシーン」があったのだけど、
ケイに言うと面倒なことになりそうだったから黙っていた。
だけど、一緒に暮らしているから当然、家に台本が置いてある。
ある日帰ってきたら、ケイが台本を手に待っていた。
そして「なんだよ、このキスシーンって。きいてねーよ。ふざけんなよー」と怒りをぶつける。
私はとっさに平謝りに謝った。
「ごめんね、ごめんね、ごめんね、言ったらイヤだと思ったから。
でも仮本だから無くなるかもしれないし、、 まじでごめんね。ごめんね。」
と謝り続けて30分が経過、ケイのキゲンは直らず、ついに私の忍耐も切れた。
「つか、仕事だし。いい加減にしてよ!!」と逆切れ。
うざっ!めんどくせー!!!
ケイは「逆の立場だったらどうだよ?」って当然の意見を押してくる。
だけどその瞬間、私の中のジャイアンシステム(お前のものは俺のもの、
俺のものは俺のもの。のび太のくせに生意気だぞ)が作動して、
「逆とか無いし。だってケイはダンサーで仕事してないし、逆だったら私は絶対許さないけど、
私は私の仕事を認めてくれて尊重してくれる人じゃないと無理!」
ってつい、本音すぎる本音を言ってしまった。
この日から かなり険悪な日々が続いた。
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