エピソード20 OBAMA!
この物語は唐突に終わる。
あの、9,11のテロが唐突にやってきて、
私にはガンという病気が唐突にやってきた。
実話だけを、噛み締めながら書きつづってきたこの物語は
同じように、唐突だけど、最高の終りを見つけた。
世界中に希望を与える、あの日を迎えて、、。
9,11の事件から8年。
私がガンを克服してから8年。
私がNYを去ってから8年。
あの日から、ずっとNYに何かを置いてきてしまったような気がしていた。
病気と闘い、その後、社会に復帰するためにもがいている間に、
大好きだったマスター達は、この世を去ってしまった。
そうしたら、もう、NYを訪れる意味が無いように思われて、
NYがずっと「遠い場所」になってしまった。
だから、NYやアメリカからタップダンサーが日本にやってきても、
私は彼らに会うことを恐れた。
何を恐れていたのか?わからないが、「遠い国からやってきた人」に会うことを恐れた。
Alienated
英語で言うところの、「よそ者」感。みたいな。
でも、今年の私は違った。
あれから8年が経過し、やっと本来の「健康」を取り戻し、病気の恐怖からくる「ウツ」とも向き合うことができ、
病気のことも言葉や文章にすることができた。
NYにも行ってきた。
NYでは、私が、雨の日も、風の日も、雪の日も、通い続けた、練習スタジオ
「FAZIL'S」を訪れたかった。
そこに、あのころの自分の残像や、大好きなマスター達や、ダンサー達の残像を見ることができれば、、、と思っていた。
しかし、そのスタジオすら、もう、無くなっていた。
スタジオがあるはずの8THアベニューを、何度も何度も、行ったり来たり、行ったり来たりして
スタジオが無くなっていたことに気づき、呆然として、涙が溢れた。
そして、今年、日本にやってきたダンサー、ジェイソンとも、きちんと向かい合って話をすることができた。
ジェイソンは、「アメリカ初の黒人大統領誕生」の歴史的な日を日本でむかえた。
私はジェイソンと会って、何よりも、そのことを話したかった。
だって、きっと、日本人の私にも、夢や希望を抱かせてくれるこの出来事、
彼らにとっては、どんなに大きなことか?
想像もつかないくらいだと思う。
私はジェイソンに
I couldn’t have imagined that last year.
去年でも、黒人の大統領なんて、全く、想像できなかったよ。というと、
ジェイソンは、
ME NITHER!!!! 僕だってさ。
NONE OF US COULD! 全く誰も想像できなかったさ!
UP UNTILL THIS YEAR!!! 今年まではね!
とチカラいっぱい言った。
and, imagine, those masters who went through a lot,
back in those days,,,,
なくなった タップマスターたち、黒人が迫害されていた時代を生きてきた人々,
そんな人たちが,もし、今日という日を知ったら、、、、。
ジェイソンは、その日一日、泣いて過したという。
「こんな日に感情的にならずにはいられない」という。
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ジェイソンは 言った
I see myself as leader , 俺は自分のことをリーダーとして見ている
it might be a leader of a small community, とても小さい集団のリーダーかもしれない
but, as a leader, I always pay attention to the bigger group, and a bigger community
だけど、俺はリーダーだから、常に、もっと大きい集団とか、グループのリーダーを見ている。
because, it affects everything, なぜなら、大きいリーダーは僕らに影響を及ぼす。
art imitates life, アート(ダンス)は「生活」を反映するし
art imitates politics アート(ダンス)は「政治」も反映する。
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これからは、
「黒人の大統領」が夢でないことを、
不可能を可能にすることができることを、
世の中は本当に変えられるということを、
自信をを持って、子供たちに話すことができる。
私は、ずっとさぼっていた、寝る前の感謝のお祈りをまた始めたいと思う。
YES WE CAN!!!
もっとできるはず。
きっとできるはず。
きっとかなうはず。
もっとかなうはず。
夢をもてますように。
希望を持てますように。
愛がありますように。
真実がありますように。
やさしさを取り戻しますように。
あたたかな光が差しますように。
あたたかな光がさしますように。
私にも
あなたにも
私にも
あなたにも
YES WE CAN !!!
30歳〜35歳までの、
苦しく、悲観的で、迷走した日々にピリオドをうつ。
36歳から、また希望を持ってがんばれる自分をはじめる。
YES WE CAN !!!
近藤りずむ 36歳。 2008年11月8日。
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