エピソード4 エンジン始動!
★ワンポイントイングリッシュ
●transfer (トランスファー)=移動。転校する。
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忘れがちだが、私は学生ビザでNYに来ている。
ということは、フルタイム(朝9−午後3時)で学校にいなければいけないのだ。
なのに、なぜ、生活がパーティとセフレで埋まってるのか?
理由はこうだ。
フォーダム大学の英語講座をとることでビザを取得した。
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登校して授業を受ける
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日本で大学まで出してもらった上に、「はい!では教科書をひらいて」とか言って、いい大人が
英語を教えてもらう授業にうんざりする。←勉強の仕方は知っているから、自分でできるはず。
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しかも、英語学校に通ううちは、ほんものの「アメリカ人」には出会えないことに初めてきづく。
英語学校の先生は、親切丁寧なスピードで、わかりやすくしゃべるけど、NYの町でそんなしゃべり方をするのは
政治家か、英語教室の先生だけだ。日本で「N●VA」などに通うのと一緒ってことだ。
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1週間で退学。
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次の学校を探すまでの執行猶予がある(たしか30日だか、40日間)
というわけで、次の学校を見つけて、手続きをするまでは、ふらふらしていても大丈夫というわけだ。
ダンスがしたいのだから、ダンススクールでビザを取得すればいいのでは?
という疑問があるに違いない。
その通りだ。
NYで暮らして1ヵ月ほどで、お気に入りの先生やクラスを少しだけ見つけた。
ジャズダンスとバレエのクラスをいくつか。
だが、私が本当にやりたいタップダンスではなかった。
タップダンスのクラスを色々受けても、「そこそこ楽しい」だけで、何か求めているものと違った。
さらには、自分が何を求めているのか?がわかっていないのだから、なかなか見つかるものではない。
苛立つ毎日の中、出会ったのが啓太だ。
彼は熱かった。
パーティーの毎日で、なんとく、「みんなこんな感じか」と意識レベルがどんどん低下していく私の目に
啓太は熱く映った。
日本で役者を目指していて、今、NYに勉強にきている。
英語は頑張って自分で勉強して、今「ストラスバーグ」という演劇学校に行っている。
「ストラスバーグ」は、かなり厳しいけど、面接で受かれば入れる。
と教えてくれた。
「啓太」という人間の魅力が響いたのか?
「アクティング」という文字に心がひかれたのか?
その両方か?
久々に、目的意識を持って、明るい顔をして、強いエネルギーを持った人間に出会った私は
本当に久々に自分らしいエンジンがかかってきた。
「アクティングスクール」いいかも?って。
早速、面接のアポ(予約)をとり、面接に合格し、リ ストラスバーグで勉強することになった。
リ ストラスバーグとは、あのミュージカル「コーラスライン」でも、演じられている悪名高き
「へんてこな演劇学校」のことだ。(←自分が「風」になりきったり、「アイスクリームコーン」になりきったりする
変てこな演技指導。←コーラスラインより)
演劇の内容がどうこうではなく、私にとって大切だったのは、「何かをはじめる」ことだった。
私は、エネルギーのある啓太に出会って、エネルギーのある活動と人間性を取り戻しはじめていた。
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追記
★リ ストラスバーグ http://www.strasberg.com/
一時期、ヨーロッパ、アメリカで一斉を風靡した演劇学校。
ドイツ生まれの学校なので、現在も生徒の多くはヨーロピアンだ。
古くは マリリンモンロー、ジェームスディーン、最近ではロバートデニーロや
アンジェリーナジョリーなど、多くの有名俳優もこのメソッドを勉強した。
Sense of memory (センス オブ メモリー)という、メソッドを基盤として、
人間の中に眠っている記憶を呼び起こし、「今、あたかも、●●がおこっているかのように感じて、演じる」という指導方法だ。
私が通った1996年当時でも、多くの有名人がそこで勉強したという名声と、その「へんてこメソッド」による悪名の両方が耳に入ってきた。
しかし、私にとっては、ジェームスディーンに教えたことのある先生から習うのは、なんとなくアメリカ人の仲間入りしたようで、少しうれしかった。
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