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異世界で始める人生改革 ~貴族編〜  作者: 桐地栄人
〜第一章〜 幼年期
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第34話 初戦闘前に

今日も短いですm(_ _)m

守りはやはり厳重だった。


「こんな事ならコウとメイ兄弟も連れて来るんだった・・・」


コウとメイとは俺が二番目に買った奴隷の名前だ。


「夜まで待っている時間は流石にないだろうし、そもそもあの盗賊団が姫様攫ったっつー証拠も別にないしな」


ぶっちゃけただ何と無く首を突っ込んでみたくなっただけなのだ。


とりあえず普通に庭まで出る。


特に止められる事はなく普通に庭まで出れた。


そのまま外に出ようとすると


「レイン様お待ちください。

外出禁止令が出ております。

お戻りください」


ですよねー。


「いえ、スクナとアイナに買い忘れたものを頼むだけですよ

僕は外には出ません」


「そうでしたか。

スクナとアイナでしたらどうぞ」


と言って彼女らを外に出す。


「では、お疲れ様でした」


と言って俺だけ引き返す。


「なら塀を飛び越えればいいんだよ」


普通なら真夜中にやるのだが俺には神眼がある為、兵が近づいてきているのかこちらを見ているかが即座にわかるのだ。


「塀高いな〜・・・」


塀というか日本の隙間なく石を積み立てる感じではなく、西洋風の棒を立ててその先端が尖っているタイプのやつだ。


時間をかければ普通に登れるのだ。

俺の握力は既に常人を超える。

余裕で登り終える。


「よいしょ!っと、んじゃ合流地点に行きますかね」


当然買い物など嘘である。


そのままの足で合流地点に行き、二人を見つける。


「やあ、お待たせして申し訳ない」


「いえ、それほど待ってはおりません」


「そうでしたか、では早速参りましょう」


と言いとりあえずさっきの場所まで進む。


もちろん表通りではなく裏道を通ってだ。

すると、まだ奴らはそこにいた。

というか2人増えた。


「アイナさん、スクナさん今この家の中には盗賊団が4人います」


「はあ・・・

何故お分かりに?」


当然の疑問だった。


「秘密です」


奴隷だからこそ使える言い訳だ。


「・・・畏まりました。

それでどう致しますか?」


「そりゃもちろんたお「おやめ下さい」・・・はやいよ」


たお、さないで情報収集かもしれないじゃないか。


「私達では絶対に勝てません。

レベルもステータスも足りません」


「そこはそれちゃんと用意はしてきていますよ」


とうとう第三者に魔法の存在を明かす時が来た。


「オッホン、あ〜、スクナ、アイナ、君達、というか僕以外誰も知らない事なのですが、僕はですね、実は魔法が使えます」


「「・・・」」


長い沈黙がそこにあった。


その後しばらくしてスクナが

「ハ?」


と言った。


「論より証拠ですね。はい、お二人に剛力をかけます」


手を伸ばし心の中で剛力と呟く。


「なっ!!??これは火支援魔法!!??な、何故ご主人様が魔法を使えるのですか??!!」


声がでかいっす。

と指を唇に当て、しーっのジェッチャーをする。

と今度はアイナが


「ご、ご主人様には魔法才能が一つもなかったはずです。使えるはずがありません」


まあ当然の反応だろう。


「ふっふっふ〜、君達はある重要な能力を聞き忘れているぞ。

魔導王の存在を!」


「ま、魔導王?」


(ありゃまだ聞いてなかったのか?

まあレア度9だしな、もう少し俺が大きくなってから伝えても遅くなかっただろう)


「まあとにかくだ。魔導王のおかげで僕は魔法が使えます。というわけでこれから貴方方に支援魔法をかけます。

今剛力でSTRが3倍くらいになりました。

今度は鉄壁でVIT3倍と俊足でAGIを3倍にした後、グラデュアルヒールでHPを徐々に回復させます。

切り傷くらいならすぐに回復しますので気にせず戦ってください。

その後を即死でなければエクスヒールで治しますので、即死だけは!避けるように」


大事なことなので2回言った。

死んだら治せんからな。

剛力や他の魔法はMPを使えば使う分だけステータスが上がる。

MPをそれなりにつかったが一度使うとかなり持続するので問題ない。


「後は、敵に鈍足だけかけておきますので速さで翻弄しながら気絶させてください」


「「・・・」」


あっけにとられていた。


「どうしました?大丈夫ですか?」


「あ、あ、あ・・・」


あとしか言わなくなってしまった。

相当驚いたのだろう。


「な、なんで・・・」


とアイナが口を開いた。


「これが僕の異能です」


嘘、言ってみたかっただけ。


仕方ないので2人の両肩をバンとたたいてやる。


「しっかりしてください。僕の親衛隊。

貴方達に王女殿下の運命がかかっていると言っても過言ではありません。

思い出してください。貴方達が何のために鍛えてきたかを」


というと2人の顔がみるみる戦士の顔になってきた。


「「ハッ!お見苦しいところをお見せしました!」」


「構わないですよ、いつも通りとは言いません。足と手が動けば勝てます!!」


ステータスは相手の2倍、素早さは俺の鈍足で2分の1にする。

負けるわけがない。


「敵は二階に2人、一階に2人です

気絶させたあと情報を吐かせましょう」


「「ハッ」」


メイドなしの初戦闘だ。

俺が一番緊張しているのは内緒だ。

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