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序章
第19話 シトリーからのプレゼント
「拓也ー!出かけるわよー」
「へーい」

俺は慌てて着替えてポッケの中に財布をねじ込み、ケータイを持って玄関を出た。


19 シトリーからのプレゼント


父さん達は、もう車に乗り込んでいた。
直哉は久しぶりの家族そろってのお出かけに後ろの席ではしゃいでいた。
俺は直哉の隣の座り、車が出るのを待った。車が出てすぐ澪の家の前を通った。
澪大丈夫かな。俺は澪の家を見て軽くため息をついた。

「行ったらまずは買い物したいわ。そしたらお昼にしましょうね」
「やった!お昼!!」

直哉はその言葉に喜んだが、俺は素直に喜べない。
母さんの買い物長いんだよな。いつまでもいつまでも選び続ける。待つ方としてはぶっちゃけもう少し早く決めてほしいもんだ。
そんな恐ろしい事は言わないけど…俺も服かなんか買ってもらお。久しぶりの買い物だ。1着位なら多分OKだ。
そう思うと俺も若干テンションが上がってきた――――――!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
百貨店の地下の駐車場に車を止めると、直哉は嬉しそうに街に出た。
俺は買い物になると、直哉の面倒役になるので急いで直哉を追いかけた。
相変わらず人が多い…。直哉はケータイ持ってないからはぐれたら最後だよ。
俺はしっかり直哉の手を握り(直哉は恥ずかしいから離せとごねたが無視)、母さんの後を付いて行った。

「あーこれも可愛いわ!こっちも!貴方どっちがいいかしら?」
「どちらもよくお似合いですよー」
「こっちの黒の方がいいんじゃないか?」
「じゃあそうしましょ。これ下さい」

なげぇ…1つの店に何分いるつもりだ。
直哉は立ちっぱで足が痛くなったのか、俺にもたれかかってくる。直哉の体重も支えなければならず、逆に俺の脚がきつくなってくる。
直哉、兄ちゃんにもたれかかるのはやめてくれ。
俺はなんとか直哉の体重を支えつつも、母さんが終わるのを待っていた。

「さぁ!みんなでご飯にしましょう!」

母さんは買い物の袋を大量に持ってルンルンだった。
俺たちはその逆でテンション急降下だ。
やっと飯にありつけるよ。

俺たちは昼飯を食う為に、近くのパスタ屋へ行った。
ここは買い物に行った時の俺たちのパターンでいつもここに食いに行く。
直哉はパスタを食べるのに苦戦しているようだった。(スプーンを使わないから)
俺は自分の分を綺麗に食べ終わり、母さんと直哉を待っていると電話が鳴った。
ディスプレイには澪の文字。なんかあったのか?俺は席を立ち、入口前で電話を取った。

『拓也?』
「澪、どうかした?」
『苦しい、助けて……』

澪!?澪の声が明らかに違う。なんか声が震えてるし。
俺は慌ててすぐに行くとだけいい電話を切った。

「母さん!澪が具合悪いみたいだからちょっと帰るわ」

母さんがなんて言うか、大体見当がつくので、俺はそのまま走って店を出た。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺は慌ててバスに乗り、家の近くまで帰った。
そのまま俺は澪の家に行き、インターホンを鳴らした。

「拓也!」

澪はインターホンには出らずに、そのまま玄関を開けてきた。
そしてこともあろうか俺に抱きついて来た。
み…みみみみみみみみみ澪!!!?(どもりすぎ)なっなんで!!?
澪は俺が放心しているのにも気づかず擦り寄ってくる。

「ずぅっと苦しかったの…拓也が傍にいてくれなかったから」

わああぁぁあああ!!一体何が起こってるんだ!?俺このままじゃ軽く鼻血3リットル!!
澪は事もあろうか俺の手を掴み、自分の胸に持って行った。

「ね?ドキドキしてるでしょ…?」

こ、これ以上はやばいって―――!澪いったいどうしちゃったんだよ!!?

「拓也になら全部あげる…ね?部屋にいこ……」

そそそそそそそそそそれって……!!駄目だって!そんなん絶対!!!
澪は俺の手をグイグイと引っ張っていく。
俺はその手を振りほどくこともできず、ただ流されていった。
澪は部屋に着くと、ベッドに乗り俺を見つめてきた。

「ね、拓也。脱がせて」

これ以上は―――――――――!!!こういうのはちゃんと恋人同士にならないと!!
動かない俺を見て、澪は悲しそうに顔を伏せる。

「拓也……あたしのこと嫌い?」

滅相もない!!むしろ好きです!!でも今の澪は澪じゃない。
今の澪から好きって言われても全く実感なんてわかない。

「澪さ、今日どうしたの?」

俺に抱きついてくる澪を抱きしめたい衝動に駆られながら俺は必死に問いかけた。
澪はなんでそんなこと聞くんだ?とでも言うような目で、俺を見つめてくる。

「何にもないよ?拓也に会いたかったの」
「で、でもさ。今日の澪、澪らしくないし……どうしたのかなって」
「だって拓也のこと好きなの。どうしようもないんだもん」

ぶはっ!!!いきなり!!!っていうかマジでどうしちゃったんだよ澪!!
俺が困り果てていると、指輪が薄く輝いた。

「な、何だよ!?」

最近おとなしいと思ってたら……そして光が部屋を包んだ。

「ん……あたし、え?拓也?」
「澪!よかっ「なんでここにいるの!?え!?なんであたし達抱き合ってんの!?」

澪は何が起こったのかと目を開けると、驚いたような声をあげた揚句、俺を突き飛ばして(ひどい!)後ずさった。

「なんだよー澪が俺に電話かけてきたんじゃん〜」
「あたしが!?そんなことしてないし!」

なぜだか知らないが澪は完全に記憶を失っているようだった。
その瞬間、指輪がまた薄く光り、俺になにかの映像を流しこんできた。

『もう1つのプレゼント。楽しみにしときな』

まさか……!でも可能性はあいつしか!俺は腹立たしくなり、歯を食いしばった。
澪は不安そうに近づいてくる。

「拓也、その…突き飛ばしたこと怒ってる?ええっと……ごめんね?」
「あいつ……許せねぇ」
「拓也?」

俺は立ち上がって部屋を出た。

「拓也!待って!どこ行くの?」
「ドイツだよ!あのヤローふざけやがって!!!」

俺は勢いよく澪の家から出ると、光太郎のマンションに向かい出す。
澪は俺が心配なのか後ろを小走りでついてくる。

「澪、来るなって!今回はやばいんだから!」
「だって拓也が……」

俺は澪の言葉も無視して足早に歩きだす。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
光太郎のマンションについて俺はインターホンを鳴らした。
セーレは俺が急に来たのに驚いたが急いで鍵を開けてくれた。
俺はそのまま部屋まで上がり、ドアを開けた。

「わー拓也どしたの?顔が怖いよー」

ヴォラクがセーレの後ろに隠れながらどうしたんだ?と尋ねてきた。

「あの悪魔、澪を操ってやがった……」
「操る?」
「わかんねえけど!急に抱きついてきたり、その……服脱ごうとしたり!!」
「それって拓也が望む展開じゃん」
「違う!俺は合意の上でだなぁ!!」

「あたし、拓也の前でそんなこと…」

後ろを振り向くと、顔を真っ赤にした澪が立っていた。

「あ、いや!でも止めたから!見てないんだ!見てない!マジで!本当に!!」

澪は恥ずかしくなったのか、その場にしゃがみこんでしまった。
ヴォラクは状況を楽観視しているのかケラケラ笑い、澪の前にしゃがみこんだ。

「拓也のせーだー。澪だいじょぶ?」
「そういえば」

セーレが急に思いだしたように話し出した。

「シトリーってそんな能力あったよ、どんな人間も恋愛面において、やりたい放題できるって。もちろんそういう展開に持っていくことも容易じゃないのかな?」
「のんきに言うなよ!やっぱりあいつのせいじゃねーか!!今からドイツに行こう!」
「今から?別にいいけど……見つけられるの?」
「見つけてみせる!!何が何でも!!!」

俺の言葉に圧倒されたのか、セーレはため息を1つついた。

「わかった。わかったよ。連れてくよ。準備するからストラスを呼んできてくれ」
「わかった」

俺は頷いて、部屋から出て行った。

「澪、でいいかな?大丈夫?悪魔のせいだから気にすることないよ」
「あ、あたし……あたし!」
「とりあえず、まだシトリーに操られてる可能性があるから、俺たちと一緒に来た方がいい。1人だと止めれる相手がいないからね」
「はい……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ストラス!」

俺は家の玄関を鍵で開け、(鍵は庭の倉庫に入れてある)自分の部屋へ向かった。

『拓也、出かけたのではないのですか?』
「急いで戻ってきたんだよ。それよりドイツに行くぞ!決着つけてやる!」
『どうかしたのですか?いつもの拓也ならば怖がって行かないではないですか』
「澪を操ってたんだ……許せねぇ!」
『なるほど、わかりました。付き合いましょう』

母さん達もいないので、俺はそのまま肩にストラスを止まらせて家を出た。
俺はマンションに着くと、急いでエレベーターに乗り、部屋まで上がった。

「拓也はや〜い」

俺がつくか否や、ヴォラクが少し感心したように呟いた。
澪は少し気まずそうに顔をそらし、セーレの後ろに隠れた。

「さ、時間もあんまないからグズグズはできないね。行こうか」

セーレはジェダイトを召喚し、澪を乗せた。

「セーレ。澪も連れてくのか?」
『まだシトリーに操られてる可能性がある。一緒にいたほうが安全だろ?』

確かにそうだけど。でもぶっちゃけやっぱあんま巻き込みたくない。
俺はしぶしぶ馬に乗り、(しゃがんでもらって)出発した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ドイツについた俺たちは急いで大通りに出た。

「でもあいつ一体どこにいんだろ?簡単に探せるかなぁ」

ヴォラクは流石に面倒くさいのかあくびを1つした。

「見つけてやる。絶対に」
「ありゃま。やる気まんまん」

ヴォラクは一体何なんだ?と言う顔をした。
俺はとりあえず道を歩きまわった。しかし姿は見つからず、俺は地団太を踏んだ。

「くっそ―――――!!見つかんねぇ!!!」
「俺を呼んだ?」
「おわああああああああぁぁああぁあぁああ!!」
「うわ!声でけぇ!!」
「拓也のその声、久しぶりに聞いたー」
「お前……声でかいな〜。どっからその声出してんだ?」

いやヴォラク、そんなのん気に。敵が目の前にいるってのに……シトリーは半ば驚きながらも俺の腹を(ここか?と言いながら)ポンポンと叩いた。
こいつのこのひょうひょうさに俺は怒りが軽く飛んでしまった。
でも惑わされちゃいけない!!こいつは澪を操ってんだ!
俺はシトリーの肩をつかんだ。

「なんのつもりだよ!澪をこんな目に遭わせておいて!」
「あれはあんたへのプレゼントさ。ドキドキしただろ?あんた童貞そうだから」
「なぁああ!!!!!」

俺は顔を赤くして思わず手を放してしまった。
シトリーは軽く笑い、辺りを見回した。

「にしても……ストラスたちはこいつの味方をしてんのか?」
「契約しちゃったからね」
「そうか」

シトリーは軽く考えて俺に向きなおった。

「なぁ、俺とも契約しようぜ?悪いようにはしないからさ」
「はあぁあああぁぁぁああ!!!?」

シトリーはニヤリと笑い、なぁいいだろ?と催促してきた。

「だ、誰がお前なんかと……!!それにお前は信用できねぇ!この間だって契約者を!」
「あれはあいつが悪い。俺は女の子に暴力振る奴が何より嫌いなんだ」

妙なとこでジェントルマンな奴だな。

「お前はそんなことなさそうだしな。それにお前ぶっちゃけできないだろ?」

できないじゃなくてしないんだ!!!
シトリーはブレスレットをシャランと回した。

「契約の証にはこれをプレゼントするからさ」

それってただの契約石だろ?何偉そうに言ってんだ?
ていうか俺はお前となんかずぇっっったい契約しねぇ!!だってお前は澪を…!(以下略)

「冗談じゃない。俺はお前を地獄に戻すために来たんだよ!」
「はぁ!?マジかよ!冗談じゃねーし!!地獄には全然かわいい子いないんだぜ?俺は絶対に戻らないね。マジでこの通り!な?」

シトリーは手を合わせて頭を下げてきたがそんなのお構いなし。
俺は首を横に振った。しかしシトリーは意味ありげに笑い、呟いた。

「別に誰でもいいってわけじゃねえんだよ。ただ気になることがあってな、指輪の継承者のお前の近くにいれば、それがわかるかもって思ったんだ」
「気になること?」

聞きなれない言葉に俺は首をかしげた。しかしシトリーは何も教えてくれない。

「悪いけど〜……契約者でもないのに気軽に教えたくはないなぁ〜」
「じゃあいいや知らなくて。ていうか地獄に帰れ」
「やなこった」

シトリーはニヤリと笑い、その場から走り出した。

「な!!」
「捕まえてみろよ!」

なんて足の速い!あんなん追いつける訳ねぇ!
とりあえず俺たちは見失わないようにシトリーの後を走って追いかけたけど、シトリーの足は思った以上に早く、俺たちは見失ってしまった。

「くっそ……見失った」
「ジェダイトがいればな……こんな人のいる場所で出せないけど」

セーレも息を切らしながら呟いた。

「ていうかシトリーってあんなに走るの速かったっけ?」

ヴォラクはストラスに小声で話しかけた。
ストラスはヴォラクの腕の中で小さくつぶやいた。

『シトリーの本来の姿は豹です。それを考えればあの足の速さも納得です』
「なるほど。豹が人間に化けてんのか」

ヴォラクは納得したように頷いた。しかし完全に見失っては元も子もない。
俺たちはそのまま真っすぐ歩き続けた。
すると、目の前から黒髪の女性が歩いて来た。
見た目がすごく綺麗なだけあって、周りの男達も振り向いていた。

「うおっ!美人!」
「拓也」
「冗談だって澪」

その女性は俺の目の前で立ち止った。

「な、なんですか?」

こんな近距離でぇ!!
女性はニコリと笑い……そしてナイフを俺に突き立ててきた。

「わああああ!!!」

俺は思わずしゃがんで、なんとかその場を乗り切った。
周りの人間がなんだ?と言う顔でこちらを見てくる。
俺は恐る恐る上を見上げた。そこにはトパーズのブレスレット。

「シトリー……」

女性はにやりと笑って、ナイフを握りなおした。

「ね?今ここで契約してくれなきゃ、あたしここで暴れるよ?」

なぜ女言葉?それに何で女になってんだ?っていうかやばいやばい!!
ヴォラクが結界を張ろうと手を微妙に動かした。しかしそれさえもシトリーはお見通しだった。

「ヴォラクー。変な真似しないでね?した瞬間ここ、血の海になるから」
「チッ!何だよ!何が目的なんだよ!?」

シトリーは途端に真面目な顔をした。

「なにも気づいてないの?」
「なにも?」

セーレが首をかしげた。
シトリーは盛大にため息をつき、俺たちにそのことを教えた。

「誰かが嗅ぎまわってんのよ。このきな臭い事件をね」
「事件?」
「悪魔が全部この世界に召喚されたことよ。それに召喚門の封印が弱まってる」
「なんだって」

セーレ達が顔を真っ青にした。
俺は何が何だかわからずに首をかしげた。

「拓也、とりあえずマンションに戻ろう。話を聞くべきだ」
「でも!こいつは!」
「本格的にヤバい状況が来てるかもしれないんだ」
「セーレ?」

俺はセーレの言うことを聞き、しぶしぶ頷いた。
俺たちはシトリーと一度、マンションに戻ることにした。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「へぇ綺麗ね、ここ。日本は治安がいいからね」

シトリーはマンションをキョロキョロと見回した。

「ってか何で女になってんだよ」
「あたしって男と女の2つの性を持ってんのよ?あんた知らなかったの?」

知るかよ普通。男と女って……頭こんがらがってきた。

「シトリー、話の続きを」

セーレが催促し、シトリーは続きを話し出した。

「だから言ったとおり、召喚門の封印が弱まってるの。これ以上弱まれば」
「なんでそんなことに……」
「わからない。今までこんなことなかった。このままいけばサタネル達も」
「そこから人間界に出入りできるのか?」
「実際べリアルやアスタロトは召喚されてるでしょう?あんな強大な悪魔を簡単に召喚できる門よ?ルシファー様達も出てこれる」
『そのようなことになれば人間界はおしまいです』
「でもルシファー様は人間界との関与をそこまで望んではいない。ルシファー様が出てくることはないと思うわ。その代りパイモンとバティンがいるけどね」
「2人に会ったのか?」
「バティンだけね。もう契約者を見つけたそうよ。あたしだけじゃない。すべての悪魔が既に契約者を見つけてる。今からがやばいってこと」

俺は訳が分からなくなり、話に首を突っ込んだ。

「なぁ。なんでお前はそんなに俺たち人間の心配してるんだ?」
「あ?そりゃ女の子がいるからに決まってんだろ。それ以外に何かあんのか?」

するとシトリーは女の姿から男に姿に戻った。
ですよねーお前はそういう悪魔だよな。

「でだ。悪魔狩りしてる奴がいるって話を聞いてさ、お前と思ったわけよ」
「噂?」
「おう、だってあのマルファスがやられたんだぜ?噂にもなるって」

そんな!?こんな有名のなり方はヤダ!!!

「だから、悪魔の中にお前を狙ってる奴がいるわけ」

俺を!!!?やめてくれよ!俺はただの1高校生だ!!
俺はあいた口がふさがらなくてあんぐりしていた。俺を狙ってる……それってマジで怖いんですけど。

「俺はこの一連の事件を調べたいわけ。そしたら何も知らない人間より、何か知ってる人間の方がいろいろと都合がいいだろ?」

まぁ言われてみればそうだけど。

「だから俺と契約してほしいんだよ。な、頼むよ〜人殺さないって誓うから」
それは当たり前だ。なに偉そうに言ってんだ。
「生活費だってバイトして自分で稼ぐしさ〜」

お前バイトなんてできるのか?

「……ほんっと――――――――に何もしないんだな?澪を操らないな?」
「もちろんだって!あれはお前の為に…「それはもういいから!!!」

俺はシトリーに手を伸ばした。

「わかったよ契約してやる。変なことしたらすぐに地獄に戻すからな」
「そうこなくっちゃ!」

シトリーは軽く笑い、ブレスレットを俺の手に置いた。

『貴方かなりの悪魔と契約してますね』
「自分でもそう思う」

これで4人か(1人は1匹か?)

「そうとなれば今から就職先を見つけないとなー!かわいい子が多い居酒屋かなぁ!」

シトリーは意気陽陽に雑誌で調べ始めた。なんだか溜め息しか出てこない。
溜め息をついた俺をシトリーは横目で見て、雑誌に目を戻す。
しかしその目は笑っていなかった。
そしてシトリーが隠していたのもそれだけではなかった。


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