誓い-YUUside RECORDING Style-
どうも。
みずみです。
よろしくお願いいたします。
何度やっても照れる、けど――。
「ケン」
僕はケータイにむかってその名前をつぶやいた。ケン――坂井 健は、僕の幼馴染で、クラスメイトで、恋人。僕のことを一生愛すと誓ってくれた人。
ひとことだけで、録音を終えた。さっそくケン宛てのメールにデータを添付する。
返事はすぐに返ってきた。
『あと何パターンかちょーだい』
僕は呆れながらもケータイのボイスレコーダーを起動して、57回目の録音にとりかかる。
今度はちょっと怒ってみようかな、なんて思ってみたりして。
ケンがお許しを出してくれたのは、96個目のボイスを送信してからだった。
『ユウ、ボイスありがと。おつかれ。たくさんあるから、どれに設定しようか迷うよ~。』
メールの添付ボイスには、そんなことが吹き込んであった。自分がいっぱい録らせたんじゃん、と心の中で思ってみる。
でも、まあ、ケンは喜んでくれてる。そう思うと嬉しくて、ケンにメールを送信する。
『ケンもボイスちょーだい』
2分もしないうちにさっそくもらった「ユ~ウ~」のボイスを、着ボイスに設定した。もちろんケンからのアクセス専用で。「ユ~ウ~」は、口調が普段のケンからは想像もできなくて、思わず笑ってしまった。
――そしてその後100回くらい、ケータイからケンに名前を呼ばれた。
ケンも、相当負けず嫌いだもんね。
ありがと、ケン。
読んでいただきありがとうございました。
感想、アドバイス等々遠慮なく。