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気だるい毎日
作:宙華



さて、腐ってるのはAかBかその他か


「…っ!」
すれ違いざまにぶつかられた。明らかにわざとだと感じた。
「いったぁ〜い〜!!」
Bが大声で叫び、キッと睨んで来る。Bはモデルのように美人だ。
だが私から言わせると性格は悪い。私は何故か目をつけられてしまった。
思い当たる節は全く無い。私は私以外の他人と関係が無いからだ。
「おいお前!ぶつかったなら謝れよ!」
近くにいたA男が怒鳴った。A男はBに好意を寄せている。
Bが、A男に見えないようニヤッと笑う。A男が心配そうに
「大丈夫か?」
とBに言う。
「いいの、痛いけど平気だから気にしないで」
「お前は優し過ぎるんだよ、それより謝れよ。お前だよブス!」
次の瞬間、私の右手はA男の口をガッチリ押さえていた。
「お前、は、黙って、ろ」
それからドンッとA男を突き倒す。そしてBを睨み付けた。
人が周囲に集まり始めた。
「私の周りには、あんたみたいにわざと他人を悪者にして
男の同情を買おうとする性格ブスがたくさんいるから、
私にはすぐ分かるよ、そう言う演技」
「ひっどぉーいひっどぉーい!」
「はぁ?わ、訳分からない事言ってんじゃねーよ!謝れよ!」
A男は私に押さえられた事に相当びっくりしたようで、
先程より声の勢いは弱い。
「大嫌いなんたよね、そう言う女も、そういう女に騙される男も」
A男とBを思いっきり睨み付けると二人が怯んだ。
「二度と私に近寄るな。話しかけるな。出来るでしょう?目があるんだから」
吐き捨ててさっさとその場を後にした。
私の予想通り、次の日には私は
『Bにわざとぶつかった揚句、中傷した』
と言う噂が流れ、またしても集団無視に発展した。
しかし常に一人でいる自分には余り関係がない。
人を徹底的に近付かせないのは理由がある。
人を近付かせない性格だと教師どもにも知らせることで、
人をいじめたと言う最低な濡れ衣を着せられる事は
かろうじて逃れる事が出来るからだ。
逆に金を盗まれたとか、今回のBのような場合の標的にはなりやすいが。
私は何を言われても構わないと半自暴自棄に思っているものの、
されるのは嫌だ、許さない。御免だ。
あの時Bを近付かせてしまったのは
気を緩めていた自分の落ち度だったと深く反省した。
それにしても集団無視は楽だ、
誰を信用すべきで誰を信用しないでおくべきか私に教えてくれる。












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