変詩1【日曜日の彼】
今日は日曜日 彼に会えるだろうか?
彼は日曜日だけに現れる だから私は日曜日が好き
でも彼が現れない日曜日もある だから私は日曜日が恐い
目を閉じて 彼の唇を想像してみる
思わずこぼれ落ちる笑み
時計を見る 時刻は六時半
ドキドキしながら テレビのスイッチを入れる
で、出た!
穴子さんだ!
変詩2【血と駆け引き】
踏ん張りに踏ん張った末 トイレで大をし終えた私
でも本当の試練はこれから
私は潔癖症 清潔を愛す者
だから私は奴らを根絶やしにする
十回ほど折り畳んだ紙で 汚れた裂け目へと踊りかかる私
案の定 一拭き程度では浄化しきれない
フ……面白い!
拭いて 拭いて 拭きまくる私
紙切れ 直ぐさまリロード
再度攻撃を開始
今回の敵はしぶとい 長期戦の予感
退くべきか 退かぬべきか
これ以上やれば 私も痛手を負うだろう
かといって 奴らを野放しになどできない
私は……戦う!
拭け 拭け 拭くんだ私
敵は確実に勢力を弱めていく
走る痛み これは血?
純白に染み渡る紅 目を細める私
でも負けない 私は絶対に負けない
拭け 拭け 拭き乱れろ私
どれだけの時が流れただろう 気付けば汚れは完全消え去っていた…
残ったのは 血の染みたトイレットペーパー
私は痛みを笑顔で封じ込め そっと便器の底へと戦いの証を沈めた…
変詩3【日曜日の星空】
サザエさんのエンディング なんて切ない曲なんだ…
僕は無言でテレビを消した
明日は月曜日 気怠いだけの憂鬱な日々がまた始まる
何故こうも寂しいのだろう
何故こうも苦しいのだろう
僕はいつでも一人じゃないはずなのに…
何気なく開いた窓 満天の星空
でもその中に暗い星が一つ…
そうか…
僕は……『独り』だったんだ………
変詩4【ネット小説】
今日も僕はネット小説を読む
ジャンルはファンタジー
……面白い!
とても素人さんが書いたとは思えない
次はコメディーを読んでみよう
……ん? 何だこれは?
大学生の兄が小学生の妹に変態行為を働く小説…
けしからん! 僕はこういう話が大嫌いなんだ!
……あれ?
でも読んでみると案外面白かったりもする
どこにどんな天才奇才が潜んでいるか分からない
それがネット小説なのだ
ここには無限の可能性が広がっている…!
※無論、この詩の作者は天才には程遠いです… |