お部屋訪問
「 ぅわ。すごい 」
隣りでリンもポカンと口を開けていた。
自分達は二人部屋だった。
問題はそこに有ったもの。
天蓋ベット。
あの童話とかに出てくる、屋根つきの、あのベット。
しかもドピンク。
全部ピンク。
普通の女の子なら『 可愛い 』とか言うのかもしれないが、自分は男に混ざって野球ばっかりしてきた『 女の子 』とは呼べないような生き物だ。
そこでこんな感想しか出てこない。
どうなのこれ。
「 ・・・・・・・・ 」
リンも押し黙って呆然としている。
話せないけど。
まぁ、自分はいいとして、リンは男。
さぞ複雑だろう。
オズマさん
「 ・・・・・・俺、一人部屋になっちゃいました 」
部屋を訪ねると、オズマさんがしょんぼりしていた。
「 俺、王子様方の護衛も兼ねてるのに・・・・・・ 」
ハァ・・・とため息をつくオズマさん。落ち着き無く脚が動いている。
オズマさんの部屋は普通だ。
狭いながらも、普通に豪華。
リンはジトッとした目で部屋を見ていた。
王子
「 なんだ !!!? 」
「 何か用か ? 」
さすが王子。
なんか色々すごい。
豪華絢爛。
その一言。
自分達は場違いな気がする。
すぐに失礼した。
「 凄かった・・・・・・ 」
リンも隣りで頷く。
リンには悪いが、まだ自分はあの部屋で良かった。
あんなに豪華な部屋だと、たぶん眠れない。
貧乏性だな。
少し笑える。
「 部屋に帰る ? 」
やる事も無いので、そう提案してみると、リンは少し考えて頷いた。
もと来た廊下を戻る。
丁度部屋の前まで来た時、肩を叩かれた。
|