conan/ayumi
AM9:00
「コナン君!私のチョコレートあげる!」
「あーズルイ!アタシもよー!」
あーあ。やっぱりコナン君はもてるなぁ・・・・。
歩美も一生懸命作ってきたのにぃ!いつあげよう・・・。
窓際でしっかりと見つめる。
目の前の彼を見てそう思う。
周りには女の子たちが群がっていた。
とてもじゃないけど渡す暇なんてない。
「吉田さんは?」
「わぁ哀ちゃん!びっくりしたぁ。」
「吉田さんは彼に渡さないの?」
彼女の言葉にドキッとした自分に焦る。
そうだ・・・急がなきゃ・・・早くコナン君に渡さないと・・・。
「うっうん!そうだね・・・。ねえ哀ちゃんはコナン君に渡さないの?」
「え?」
「コナン君のこと・・・どう想ってるの?」
顔を逸らす彼女を見つめる。
流れる赤みがかかった茶髪、切れ長だが大きい瞳、どこか寂しそうな表情。
物凄く綺麗・・・。
「別に江戸川君のことは、仲間であること以外なんとも思ってないわよ。」
「哀ちゃん・・・本当にそうなの?」
「ええ・・・安心して。誰もあなたの彼なんか取らないわ・・。」
真っ赤になったのは自分でも分かる。
「私はあなたのことを応援するわ。」
気持ちがフッと楽になる。
静かに笑って正面を見てくる親友に、精一杯笑った。
「ありがと!哀ちゃん!」
「そんなことより、早く彼に渡しちゃいなさいよ。他の人にとられてもいいの?」
「やっやだ!歩美、負けない!」
相変わらず女の子たちに囲まれている、彼の方へ行く。
「コナン君!いつもありがと!これ、歩美からのチョコだよ!」
「ああ、ありがとう歩美ちゃん。」
コナン君・・・笑ってくれた・・・。
歩美のチョコが一番おいしいんだからっ!
大好きだからね、コナン君!
明るい朝。今日はバレンタイン。
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