第一章 明日がある!
生徒指導室
「お前らぁぁぁ!!!」
バカは怒鳴られる度にビクついている。
あぁだせぇ…だせぇよ。
「貴様ら自分達のしたことが分かってんのか!?」
「なんもしてねぇです。」
「………」
俺は捕まったので潔く開き直っていた
「まだしらをきるか!!」
「だからナンモシテネーってゆってるじゃネーデスカ〜このハゲ!!」
「………」
「貴様ぁさっきからその態度はなんだぁぁぁ!!」
すごい、スゴすぎるよ小畑……。
かれこれこんな会話が約20分続いている。
僕達は結局ロッカーから引きずり出され、小畑は半ば抵抗しながら、僕は大人しくしながら、二人して授業中のクラスからすごい目で見られながら…ぁぁ恥ずかしい。ぁぁ情けない。僕は魂の抜けた顔で引きずられていった。
小畑は抵抗を試みていたけどどこからともなく召集された黒服集団に取り押さえられた。
そして今にいたるわけだ。
「貴様らが悪いんだぞ!反省しろ!」
「反省してますぅ!」
「………」
僕はこの通り先程から黙っている。
作戦―黙秘し続けて終わりの兆しが見えたら速攻反省アタック―
を使っているんだけど…コレじゃ無理…ですよね。
「貴様らぁ!!停学だ!」
「ふん!上等じゃねえかハゲ!…です。」
(なんで僕も入るの!?)
「私はハゲてはいない!」
「心がハゲなんだよ…です。」
(「です」をつけても敬語にはならないよ?あと意味不明)
謎の教師が戦法を変えた。
「お前…名前は?」
「……西川のぶ子」
(誰!?)
久保田義満は悔やんでいた。
なぜ?
なぜ?こんな肝っ玉の据わった奴が女なのか?
なぜサボったのか?
彼は完膚無きまでにに怒りつぶそうとしていたが、今やこの西川のぶ子の根性を見込み、我が高校初女団員として勧誘しようとしていた。
「お前今の自分に満足しているか?」
……?
今度は何言い出すんだこのハゲ?
これは明らかに俺のペースだな。
ケケケケッ。
少しばかり俺はコイツを尊敬している。
ただの教師ならとっくに折れて返す所なのにコイツはなかなか落ちない。これはなかなかだ。さすが久保田だな
しかしなんで口調が変化した?
まぁだいたいコツはつかんだから俺は奴がキレそうなことを言う
「あなたは今の髪の量で満足してんですか?」
久保田義満はキレた。
「お前ぇ、教師舐めんのいい加減にしろよ?」
「テメェ、女子高生舐めんのいい加減にしろよ?」
「………」
「さっきから…さっきから…」
謎の教師が震えだした。…マズくはないか?
小畑は堂々と腕組みをして言葉の続きを待っている。
あの…一応、怒られてるんですよ?
バチンッ
小畑はビンタされた。
叩かれた箇所を片手で触っている。
何があったのかよく分かってないかんじだ。
そして僕は立っていた。
なんかよく分からない怒りに動かされて…
「あんた!コイツが悪いかもしれないけど、てぇ上げるなんて最低だぜ!?」
結局俺らが解放されたのはすぐあとだった。
あの後は教師も女子に手上げたからだろ〜すぐに説教は終わった。
まぁともかく……結果オーライかな?
にしても、びびったよ。ここまでやられるとは思わなかったからなぁ。
俺は一人で歩きながら、そのことを考えていた。
あと少しアイツを見直した。
今は家だ。
結局あの後僕達はすぐ解放された。
あ〜きっとブラックリストにはいったよな〜
けれど悲しくはない。
それは何故かは分からない。
小畑が僕を名前でよんでくれたからかな。
たったそれだけけど。 |