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おせんざい

作者:聖魔光闇
 私の家の馬鹿娘。数年前の初詣の時に訳のわからない事を言い出した。
「ねぇ、今日おせんざい出すの?」
「は? 今何て言った?」
「だから〜。今日おせんざい出すの?」
 何の事やらわからないので、放っておく事にした。
 車の中では、兄弟姉妹が喧嘩したり、仲良く遊んでいたり……。
『よくもまあ、コロコロと変わるものだ』
 と苦笑しながら、車を走らせる。
 神社に到着すると、出店に興味津々でキョロキョロしている。
『まるで、お上りさんだな』
 何て思いながら、まずは初詣にきた、本当の目的地に向かう。
 その時だった。また馬鹿娘が聞いてくる。
「ねぇ、おせんざいいくら出すの?」
「おせんざいって何!?」
 おせんざいおせんざいうるさいので、ちょっとだけきつめに聞いてみる。
「神様にお祈りするのに、おせんざい必要でしょ!」
『ぁあ、お賽銭の事か……』
「それは、おせんざいじゃなくて、お賽銭って言うんだよ」
 娘の頭にポンと、右手を乗せて伝えると、
「ああ!! そう! お賽銭! 私何って言ってた?」
 顔を真っ赤にして聞いてくる。
「ずっと、おせんざいって言ってたよ」
 そう伝えた途端
「ぇえ! 嘘ぉ! 私ずっとおせんざいって言ってたじゃない!」
『また、おせんざいって言ってるよ……。もう、いいや』

 その時娘は小学三年生。もうちょっと言葉を覚えられないかなぁ。
 そんな事を思った一日だった。

 家に帰っても、祖父や祖母に
「今日、おせんざい百円入れたんだよ」
 と自慢気に話している。
『だから、お賽銭だってば……』


『おせんざい』と『お賽銭』似てる?

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