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雨は優しくも辛い記憶を呼び覚ます

作者: 東西南喜多

テーマ小説です。「雨小説」で検索すると他の方の作品も読めます。是非、読んでみてください。


子供の頃、俺はとても不思議な経験をしたんだ。

それを大人に話しても、誰も信じてはくれなかった。俺は真面目に話しているのに、大人はただ笑って俺を見ていた。

何故、誰も信じてはくれないんだ。本当の事なのに…俺は嘘なんてついてないのに…。

でも、一人だけ俺のいう事を信じてくれた人がいた。その人はとても優しくて俺の大好きな人だった。

今思えば、それは幼い恋心とでも言うのかも知れない。だけど、当時の俺はそれすら分からなかった。

ただ、俺の言う事を優しい表情で聞いて…時々驚いたり、笑ったりしてくれる事の方が嬉しかった。

優しかったあの人は、今でも俺の中にいる。そう、あの日―――


あの出来事があったのも…今日みたいな雨の日だった。



「しっかし、よく降る雨だ…」

窓の外をぼんやりと眺めている俺の後ろから、聞き慣れた声が耳に届いてきた。

振り返らなくて分かる声の主を無視しようと思ったが、窓に映る奴の顔がそれをさせてくれないみたいだ。

何故、俺の後ろで百面相をしているのか、小一時間程問い詰めてみたい。

「何をしてるんだ…お前は」

「んっ?…気にするな、フォーレン」

「誰だ?…その名前は」

「お前だ…フォーレン」

窓越しに見える馬鹿が俺を指差しているが分かる。頭がいかれたか?雨ばかり降るものだから

頭の中にカビでも生えたか。可哀相に…若いのに、後々苦労するだろう。

「頭は正常だぞ…一応な。だから、フォーレンはお前だろ―――直人」

「直人って呼んでんじゃねぇかよ…アホかお前は」

「おうっ…しまった。笹原修吾、一世一代の大失態っ!…ならば、この場で切腹を―――」

「だから、うっとうしいんだよっ!小芝居は、どこか他でやれよっ」

いい加減、アホを相手するのも疲れたが、後ろで騒がれたのでは堪ったものではない。

勢いよく振り返り、そのカビの生えた頭でも殴ってやろうと思ったが、このアホにそれをすると

また長くなるのでやめておこう。

「酷いではないか…親友に向かってその暴言。今なら、もれなく裁判所がついてくるぞ」

「意味が分からん…本当に、頭にカビでも生えているのか?それより何の用だよ…」

呆れて喋るのも辛い。この馬鹿は、このうっとうしい天気でも、そのテンションは変わりないようだ。

まぁ、それがいいところであるんだが…。だが、今の俺にはついていけないテンションだ。

「いや、もう学校が終わった訳だし帰ろうぜっ!っと思ってな」

「気色悪いスマイルを振りまくな」

無意味に歯を剥き出しにして笑っている修吾を軽く小突いて俺は席を立った。

座りっぱなしだったので、腰が微妙に痛い。身体を廻してコリを取り、鞄を手に取った。

「ほうほう、今日はやけに素直じゃないか…それでは帰るかえ」

「そのテンションについていけないだけだ…」

前を歩き出した修吾は、アホみたいな声で歌いだした。なんでこんなにテンションが高いんだ…こいつは。

「そんな事言うな、心友よ。俺とお前の仲ではないか」

「気色悪い事を言うなっ…何が心友だ」

「心の友と書いて心友。かっこいいではないかぁ!」

宙に指で何やら書いている修吾。その不気味な笑顔をどうにかしてほしいものだ。

「分かったよ…だから、その無意味なテンションを地獄の底まで下げろ」

「それは、俺に死んでこいと言うのかっ!マイブラザーよぉ」

「だからそれがうっとうしいって言うんだよっ!」

すがり付いて来る修吾を叩いて引き剥がすが、またくっ付いてくる。この蒸し暑い中、そんな事をされたら汗だくに

なってしまうではないか。こんな事ならさっさと帰っていればよかった。


「それにしても、さっきは何難しい顔してたんだ?直人」


いきなり真剣な表情を作り、俺を見つめている修吾。さっきまでの馬鹿面はどこにいった?

これでも、俺との付き合いは長いこいつの事だ―――あの一瞬で俺の変化に気づいた訳だな。

さすがと言うべきか…何と言うか、そう言った人の変化だけには敏感な奴なんだ、こいつは。

少しは、自分のテンションにも敏感になってほしいけどな。周りはついていけてない事を実感して欲しいものだ。

「いや…昔の事を思い出していた。あの日も雨が降ってたなと思って…」

「んっ…あの龍の事か。未だに俺は信じられないけどな。死者の魂を空に運ぶのが役目なんだろう―――龍って…」

修吾は、しきりに唸り声を上げて考えていた。だけど、考えたって出てくる答えなんてない。

俺が子供の頃に経験した事―――それは不思議な女の子と龍との出会い。

龍は空に住むと…そして、死んだ者の魂を天国へと運ぶのが役目だと俺の出会った龍は言っていた。

「そうらしいな…俺の会った龍はどんな役目なのかは知らないけどな」

「う〜ん…やっぱり、信じられん」

「別にいいさ…誰も信じてくれなくても…」

半ば自嘲気味に言う俺に修吾は―――

「いやっ!俺は信じるぞっ!お前の事をっ」

「修吾?…今、信じないって言ったのはどこのどいつだ…」

「俺はお前の事を信じる訳で―――お前の言っている事を信じるとは言ってない」

また、意味の分からない自論を唱え始めた修吾。言いたい事は分かるんだけど、こいつの場合は特殊だからな。

そう言えば子供の頃―――修吾だけだったな…俺の友達は。

俺の事を「嘘つき」呼ばわりする奴等に泣かされていたら、近づいてきて本気で奴等に怒ってくれた…。

こいつ自身は覚えてないとシラを切っていたが、俺はシッカリと覚えているんだ…すごく嬉しかった事を…。


「まぁそんな事はいいから、帰ろうぜっ」


俺の背中を思いっきり叩いて歩き出した修吾。あいつなりの励まし方なんだが、結構痛いだぞ。

ジンジンとする背中を擦りながら、修吾の後を追うようにして教室を出て行った。




外は、少し雨が小降りになったのか静かな雨音が辺りに響いていた。

独特の雨の匂い…この匂いを嗅ぐと思い出す子供の頃の記憶。あれは本当にあった事なのか…。

今となっては現実なのか…夢だったのか分からない。それでも、この記憶が消えないのはあの人がいたからだ。


「俺は…あの人を―――」


呟いた声は雨の音にかき消されていく。痛い…あの人の事を思い出すと俺の心は疼き出す。

俺のせいで―――俺のせいであの人は…。

「どうした?直人」

「んっ…いや、なんでもない」

「そうか、なら帰るべぇ」

「あぁ…」

傘を差して歩き出した修吾の後ろ姿をぼんやりと眺めていたが、俺も傘立てに差してある傘を抜いて開いた。

「遅いぞぉ〜、直人」

「悪い…」

振り返り俺を睨んでいる修吾は何故か傘を振って暴れていた。あれでは濡れるだけなのだが…。

それすら気にしてない様子の修吾は、一向にやめる気配がない。

「お前、風邪引くぞ」

「んっ?大丈夫だ。俺は風邪なんか引かないぞ」

何故か笑顔の修吾は俺にピースをしている。こいつはアレだ…一言で言うと―――

「そうだな…何とかは風邪引かないって言うしな」

「どういう意味だ…直人」

「気にするな」

まだ何か言いたそうな修吾を尻目に俺はゆっくりと歩き出した。

それから、暫くは二人で馬鹿な事を話しながら歩いていたが、急に修吾が足を止めた。

「じゃ、俺はちょっと用があるから、ここでなっ」

「んっ…あぁ、じゃぁな、修吾」

「おうっ!風邪引くなよ、直人」

「それは俺の台詞だ」

軽く手を上げて歩いて行く修吾を見送り、俺も歩き出す。

家まではもう少しの場所。この変では一番大きな川を眺めながら考えていた。そういえばここだったな…。

俺がアレを見たのは―――今でも本当だったのか、信じられない。そんな事を考えながら河川敷を歩いていると

突然、強烈な耳鳴りがし出した。


「っ…なんだっ!」


あまりにも強い耳鳴りに立っているのも辛くなり、その場にうずくまる様にして座り込んだ。

しかしなんだ?この頭の中まで響くような耳鳴りは…。目を開いているのも辛いが、それでもなんとか辺りに

目をやると―――俺は固まっていた。そこには川には不釣合いなものがいたからだ。

「なっ!なん―――」

そう言いかけて俺は気づいた。知っている…俺はアレを知っている。子供の頃見た事がある…あのままの姿。

「まさか…」

ただ一言、そう言うと俺は吸い寄せられるように川辺へと近づいていった。いつの間にか耳鳴りは収まっていた。

目の前に広がる光景は、現実を逸脱していてファンタジーの世界にでも迷い込んだみたいだ。

白く霞む周りの景色…どこかおかしい感じがするが、それも気にならなくなっていた。

ただ、目の前にいる―――それが俺を見つめていた。


『久しぶりだな…人の子よ』


頭の中に直接響いてくる声は昔聞いたままの声だ。


『お前には色々と世話になった…』


優しい瞳で俺を見ている。懐かしさが俺の身体を包んでいく。声だけでなく、その姿もあの時のままだ。

現実には在り得ない存在…架空の生物としてゲームの世界などでは有名なものが俺の目の前にいる。


―――龍。


一言で言えば簡単だ。でも、その存在は現実には確認されてない。だから子供の頃、俺の話を誰も信じては

くれなかった。ただ一人を除いては…。


『我等が姫を助けた小さき人の子も…随分と大きくなったものだ』


懐かしそうに呟く龍は俺を見つめていた。何故か居心地のよい感じ…俺の中にある記憶が次々と蘇ってくる。

あの雨の日の出来事―――


『こちらの世界に迷い込んだ姫を、助けていただいて感謝している』


そう言っていたのは、この龍だ。俺はこの川で一人の女の子を助けた…雨に濡れて寒そうに震えていた女の子。

その子を見た時、どうしてか身体が勝手に動き助けていた。最初は俺を見て怯えていた女の子。

話している言葉も俺には分からないものだった。俺は始めてみる女の子を外人だと思ってたっけな。

それから、家に連れて帰ったけど誰もいなくて…その時、ちょうど家に来たのが隣のお姉さんだった。

俺達を見て驚いてたな…二人共びしょ濡れなんで、慌ててタオルやら服を用意してくれたんだ。

それから少しして、女の子は急にいなくなっていた。俺は必死で探し廻って…そしてこの龍に出会ったんだ。


『あの時は世話になったな…人の子よ。姫は今でも、お前の事を気にしているぞ』


今更それを言われてもどうしようもないんだが、今ので嫌な事まで思い出してしまった。

女の子を探し回っていた俺は、またこの川に戻ってきていた。もしかしたら―――そんな気がしていたからだ。

案の定、女の子は俺が見つけた場所にいた。ただ、川を見つめてじっと佇んでいた。

傘も差さずにまた濡れて…そう俺は思いながら女の子に近づいて行っていた次の瞬間―――

いきなり、女の子が川に飛び込んだんだ。一瞬、呆気に取られた俺だけど、この雨で水が増えていたのは

見た目でも分かった。何考えているんだ―――そう思って走り出した時、川から突然水飛沫を上げて現れたのが

この龍だった。龍は俺に礼を言うと女の子と共にその姿を掻き消していった。信じられないものを見た俺は

暫くその場で呆然としていたが我に返り、急いで家に帰った。そして見た事全て話したが、誰も信じてはくれない。

夢を見たんじゃないか…そんな事を言う大人達。心配するどころか、逆に怒られてしまった。

増水した川に近づくなんて―――そう言って、誰も相手をしてくれなかったけど、あの人だけは俺の話を真剣に

聞いてくれた。それだけで俺は嬉しかったが、馬鹿だったのか…もう一度、龍に会えばみんなに信じてもらえる。

―――そう考えて俺は川に行ったんだ。


『さて…人の子よ。我は魂を運ぶ者…お前に会いたがっておる魂がおるので、特例で連れてまいった』


何を言っているのか、最初は分からなかった。しかしその言葉を発した龍は静かに瞳を閉じていく。

俺に会いたがっている魂…。俺の知っている人で死んだ人なんて、何人もいる。しかし、俺に会いたがっているか

どうかは分からない。一人だけ思い当たるのは―――その考えが俺の胸を抉っていく。


「久しぶりだね…直人君」


ぼんやりと宙に突然現れた姿。薄く透けるような姿は…優しい微笑みを浮かべていた。

それは子供の頃、よく見ていた微笑だった。その影のような姿がゆっくりと俺のそばまでやってくる。

次第にはっきりと輪郭を成していく姿は、見間違う事なきあの人だった。

「ゆう…こ…ねえちゃ……ん?」

「うん…何年ぶりかな」

ニッコリと微笑んでいる裕子さん。懐かしそうに俺を見ている姿は当時のままだ…顔も髪型も―――服装までも。

あの日のままの姿。俺を助けてくれた時のままの姿がそこにあった。

「大きくなったね…あの時は、7歳だったかな」

「えっ…あ、うん…」

「あれから9年…もうすぐ、10年だね」

そう…あの日からもう10年が経とうとしている。今年で10年目…それだけの年数が経ったのに、未だに俺の心は

あの日の出来事を後悔している。俺が馬鹿な事をしなければ…裕子姉ちゃんは―――

「裕子姉ちゃんっ!お、俺―――」

「いいのよ…直人君。あなたは何も悪くないのよ」

「でもっ!俺のせいで、裕子姉ちゃんは―――」

「いいの…」

ゆっくりと首を振って俺を見つめている裕子姉ちゃん。なんで、そんな笑顔で俺を見る事が出来るんだよっ!


俺があなたを死なせてしまったのに―――


俺があの時、あんな事をしなければ裕子姉ちゃんは死ぬ事はなかったんだ。俺のせいで死んでしまったのに…。

足を取られて、川に落ちた俺を助ける為に…裕子姉ちゃんは川に飛び込んだ。そして助かったのは俺だけ…。

なんで、そんな笑顔で俺を見ていられるんだ!俺の事、恨んでないのか!なんで…なんで…。

どうしていつまでも、そんなに優しくしてくれるんだよ…どうして…。

「私はね…直人君。あなたを助けた事を誇りにおもっているわ」

「ゆうこ…さん」

俯き唇を噛んでいる俺の頭の上を、優しく透き通る声が通り抜けていく。

ゆっくりと頭を上げて、裕子さんを見てみるとその瞳は優しさに満ちていた。

「いつまでも、自分自身を責めないで…直人君」

「でも…俺の―――」

「それ以上言うと…お姉ちゃん怒っちゃうぞ」

その声に俺はビクッとしてしまった。ちょっとおどけたような声…その言い方は裕子さん独特のもの。

俺がいたずらしたりすると、腰に手を当ててそう言ってきたんだ。


「ほんとに直人君は昔から変わらないね。優しい子…本当に優しい子だね」


スッと差し出された腕が俺を包んでいく。裕子さんが俺を抱き締めている…そう感じるのに少し時間がかかった。

目の前にある裕子さんの顔。昔は見上げていたはずの顔が今は目の前にある。

それだけ時が過ぎて、俺が成長したという事…そして、それだけの時間が経ったという事。

「直人君…もういいんだよ。私はあなたの事を恨んでなんかいないから」

「裕子さん…」

背中を擦りながらそっと囁くように俺に言う裕子さん。その言葉を待っていたかのように俺の目から

何かが零れてきた。次々と零れていく…雨とは違う。俺の中から流れ出る感情の雨―――涙。


「ゆ…うこ……さん―――ご…めん。ごめん…な……さい」


堰を切ったように流れ出した涙が、俺の顔を濡らしていく。今まで言いたくて…言いたくて堪らなかった言葉。

そして、聞きたかった言葉…その二つが叶い、俺の中で何かが弾けていた。

「ごめんなさい…ごめん…な…さい」

「いいのよ…直人君。泣き虫なところも変わってないみたいだね」

背中を擦っている手がゆっくりと動いていく。俺の中でゆっくりと溶けていく蟠りの気持ち。

許されるはずのない罪を…許された。俺の大好きな人によって…その人によって俺は救われようとしている。


『そろそろ…時間じゃぞ』


後ろから聞こえる声が俺を現実に戻していく。その声に反応するようにゆっくりと離れていく腕の感触。

「時間みたい…もう行かなきゃ……」

「えっ…?」

「さよならだね…直人君」

「いやだっ!まだ、行かないでっ」

困った顔をした裕子姉ちゃんは、俺の目を見ながらゆっくりと頭を振っていた。それは拒絶ではなく…別れ。

「…空の上からいつも、直人君の事見てるから」

「ねえ…ちゃん……」

少し悲しそうな声が返ってきた。その瞳には、薄っすらと涙が溜まっている。

いつまでも変わらない人…その心も昔のまま…。いつでも優しい俺の大好きな人…。

「あなたの心を解き放ててよかった…いつまでも私の事で、辛い思いはさせたくなかったから」

「裕子…ねえ……ちゃん」

「直人君…もう悲しまないで」

「―――うん…」

もう一度、俺をシッカリと抱き締めてから、微笑んで離れて行く裕子さん。

ゆっくりと龍の近くまで歩み寄り、こちらを振り返ると―――


「元気でねっ―――直人君」


そう言うと、龍と共に姿がぼやけて掻き消されるように、空に溶け込んでいった。

白く霞んでいた風景が次第に晴れていき、辺りが鮮明になってくる。俺はただその場で消えた裕子さんの姿だけを

思い出すように見つめていた。今のは夢なのか…でも、そうではないと教えてくれるものがある。

頬を伝うもの―――それが夢ではなく現実だと教えてくれていた。


「ありがとう…俺、あなたの分まで生きます。そして―――」


空に向かい消えていく声は、あの人に届いただろうか…。

いつの間にか降り止んでいた雨。見上げれば、空は未だ分厚い雲に覆われている。

しかし、少しずつ雲は晴れていく。雨は続く事はないのだから…いつかは晴れる日が来るのだから。

今の俺の心のように…。



「また…いつか会いましょう」



雲の隙間―――空から一筋の光が差し込んでくる。

これは…あの人からの返事だろうか。光は温かく、まるであの人が包んでくれているような感じがする。

また、瞳から涙が零れ落ちてきた。いつまでも、俺はあの人に助けられてばかりだ…。

光を追って、空を見上げて―――


いつまでも涙は枯れる事なく、流れ続けていた…。











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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 読みやすいので、読者をあきさせることなく最後まで読み進めることが出来ます。その点に関しては、文句のつけようがないです。ただ、少し龍の登場などが行き当たりばったり立っ…
[一言] キャラの立ち位置というのでしょうか…前半のキャラが後半出てこなかったり、またはその逆。キャラをまんべんなく作中に登場させると良いと思います。 竜の女の子は出してほしかったかも…。なんだか偉そ…
[一言] 読ませていただきました。 雨が話全体に独特の雰囲気を作っていると思います。 全半のコメディ風味な会話と、後半のシリアスな空気があっていないような気がしました。 とはいえ、最後の終わり方は余韻…
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