ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
今度こそ
今度こそ


午前零時を目前にして店内は何となくゆったりした時間が流れていた。

「いらっしゃいま・・・・せ」

扉を開けて入ってきたのは・・・・

「おぉ、村田!こっちこっち。」

森川さんが手招きをした。

「悪いな、急に呼び出して!」

「いえ、近くに居ましたから」

森川さんは西さんとマスターを紹介していた。

店内のお客様のほとんどが入ってきてからの彼に釘づけになっていた。

「マスター!マティーニおねがいします。」

マスターはミキシンググラスをすばやく冷やし、オレンジビターズを振りかけ

キンキンに冷えたビフィータージンを注ぎ、ノイリープラットをバースプーンを使って

2滴落とした。

そしてゆっくりステアをし、グラスにまさに糸を引く様に注がれる。

最後にレモンピエールを振りかけて完成!

「すばらしいですね。まさに芸術ですね」

「ここのマスターはええ腕してるから、お前呼んだんや。どないや?」

「いや〜、美味いです。それに雰囲気も最高ですね」

村田と言う彼はマティーニを美味しそうに飲みながら西さん達と話をしていた。

「はやみ、ちょっと」

美佐が小声で私を呼んだ

「めっちゃ男前やん!チャーリーもあんな感じ?」

美佐との会話に高島くんが聞き耳立てている

「もっと好青年って感じかなぁ?」

確かに、ハッっとするぐらいの男前の村田さん!

「村田君はそれにしても男前やねぇ〜、うらやましいわ」

「マスター、お世辞はやめてくださいよ」

「こいつめっちゃくちゃモテよるでぇ〜、クラブとか行ったら独り占めやで!」

「社長、やめてくださいよ。モテないですよ!言うほど」

美佐の視線は村田さんに釘づけになっていた。

「さっきから気になってるんですけど、この黒板何ですか?」

やば、見つかった!

西さんが笑いながら説明し、視線が私に向かってきた。

「それはおもしろい!綺麗な方ですね。僕が彼女に一目惚れしそうです。」

うまい!すばらしい社交辞令!

「みんながイジメるんですよ。まったく!」

「僕の友人でこんなタイプの奴がいますから、今度連れてきますよ。」

「案外、それがチャーリーだったりして・・・」

高島くんのチャチャにみんなが笑った

「まさかね」

村田さんは一瞬にしてみんなの人気者になり、店は楽しい雰囲気に包まれた。

ただ一つ、美佐の視線を除いては!


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。