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午前零時のマティーニ
作:辰巳尚来



カクテル


カクテル

いつもは午後4時くらいに出勤して、お店の準備をするのんだけど。

コンペが近づくと午後1時か2時には入って練習します。

私が出るのは本選と呼ばれるクラスで、フルーツ、課題、創作の三部門で争われる。

フルーツ部門はりんご、オレンジ、キューイが各1個、パインが1/4カットを規定のお皿に10分以内に盛る。

包丁の扱いやデザインなど、かなり難しい!私も一番の苦手部門。

毎日必ず、フルーツを切るようにしている。

課題部門はお題のカクテルを5分以内で5杯調整する。一切のメジャーカップを使わずに

ハンドメジャーと言う目分量で作る。大体がシェーク物ではなくステアで作るカクテルが多い。

今回は「マティーニ」です。美味しいカクテルを作ると言うより、いかに決められた分量で正確に作れるかがポイント!

最後に創作部門はその名の通りで、いわゆる、オリジナルカクテル!これは、6分以内に5杯調整。

フルーツや課題は前もって練習はいくらでも出来るんだけど、創作はカクテルを作るのに一苦労です。

ネーミングと味と見た目が一致して初めて評価される。なかなか難しいです。

ある程度出来上がった段階でマスターに見てもらう、いわゆる稽古をつけてもらう感じです。

今回、私の構想は白いカクテル。アルコール感がありながらやさしい甘さが広がる、そんなカクテルを創作中です。

「おはようございます。」

おっ!もうそんな時間。アルバイトの前田くんがやってきた。

「姉さん練習ですか?」

「ちょっとだけ、練習つきあって?」

私は前田くんにスットップウォッチを渡してタイムを計ってもらう事にした。

フルーツの練習、パイナップルから切り始める。時間は1分から1分10秒が目安。

三十秒事にコールしてもらう。

次にオレンジ、これは2分〜3分。ここからが難関りんご!一番細工がしやすいけど、以外と時間を食う事がある。

3分〜4分!ここまでで最大かかって8分に抑えないと最後のキューイでタイムオーバーしていします。

キューイは1分!パターンを幾つか考えてないと最後の時間調整が出来ない。

出来上がりと同時にタイムを聞いた。

「9分48秒です。」

ギリギリ!練習では9分切る位でないと安心できない。まだまだ練習です。

「姉さん、だんだん美味くなってますね。」

「サンキュウ。フルーツ食べていいよ」

毎日フルーツを切るのでこの時期のご飯はフルーツで終わることも多い!それでも余る時はゼリーにしてみたり、コンポートにしたりしてこっちも大変!

比較的にうちのお客様はコンペに理解があって応援してくれるので、フルーツ切らせてもらたっり、マティーニ5杯作らせてもらったりしている。

結構辛くて大変だけど、これは絶対に自分の身になるからとマスターは言うのでがんばってます。

もしもチャーリーが応援に来てくれたりしたら、めっちゃ頑張っちゃうけどなぁ?

日曜のデートを励みに練習やらなっくっちゃ!













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