朝起きたときの話9
朝起きたときの話
涙
100円
鉄
肌に寒さが突き刺さる、しかし人に満ちた商店街。
「……」
暇だから外出してみたのだが、いかんせん――寒すぎる。
あの夏の白昼と同じほどにミスった気がして仕方がない。
「あの夏は大変だったな……」
「同感だ」
あの夏とのデジャ・ヴ。
「……なんだ、本編の最終話近くで混沌を創り上げた悪い娘の美夏君?」
「ケンカ売ってんのか」
当たり前だろうが。
「……殴るぞ」
「慰謝料として、その手にある『おでんかん』をもらおうかな」
美夏をまじまじと見つめる。
冬だから当たり前だが、美夏はスカートではない。今回は、勝てる。グッと拳を握りこむ。
美夏――微笑を浮かべた。
「本当におでんかんでいいのか?」
「何言って――」
俺の眼前に掲げられる五百円玉。
食いかけのおでんかんよりも出来立てほやほやなものが喰える――思わず生まれた貪欲。判断が鈍る。硬直。
「残念、時間切れだ」
「何っ!?」
美夏の手には中が空っぽな缶があるだけだった。
屈辱的だ。またしても俺は猿にされた。またしてもピュアでガラスな心に傷をつけられた。知的でクールでかっこいいというレッテルを汚されてしまった。実に屈辱的だ。
「ってことでお前をひぃひぃ言わせる。今すぐ言わせてやる。覚悟しろ」
「……お前はまた性懲りもなく」
美夏が般若に変化しつつあるが、そこですぐに必死な土下座モードに入っては男が廃る。
……あと一回くらいならおちょくれるかな。
「祐夜――思うことが罪なこともありけり、だ」
「何ッ!?」
振り上げられた足を見た。
スカートじゃないから萌えな――
グシャッ!!←何かがぶっ飛ばされ潰れた音
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「はい、というわけで夜更かしさんのお休みの時間、次回予告のコーナーだよ!
なんかね、最近この小説の読者数が落ち気味らしいよ。そろそろ3ndに入るか別の連載始めるか受験勉強に専念するか決断するっぽいー。ってことは、もしかしてずっと私のネーム決まらないままなの!? 作者ー、後で体育館裏に来なさいよー。
とまあそんなこんなでお送りしますこのコーナー! 次回のタイトルは『朝起きたときの話10』。夢から覚めてもにフェンスの向こうに十字架、三つのキーワードが織り成す物語はどたばたコメディにも優るとも劣らないギャグコメっすよ! 多分! いきなり作者が『更新止める!!』とか言い出さないことを祈っとかないとねー。
というわけで以上、お相手は作者の都合により奈奈氏のまま登場な『可愛いあの娘なわ・た・し』でした! 次もずっと私のターン!」
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え? 100円玉が五百円玉になってるって? 誤字じゃないですよ。
だって今時、百円玉じゃ缶コーヒーも買えませんからね。
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