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ほんとにスモール。
『スモールサイドすと〜り〜』
『スモールサイドすと〜り〜』


 朝。
 起床した僕は、いつもとは違うことをしてみたくなった。
 とりあえず冷蔵庫にあった温泉玉子を三つほど割り、ジョッキにいれ、ゴクゴクと飲む。
 生タマゴを飲む勇気はない。鳥なんとかとかが恐いからね……
「さて、と」
 いつもよりも大分早い朝だ。寝ている者にいろいろできちゃう特権を得ていることになる。
 ターゲットは一人……片瀬祐。
 久しぶりにあの部屋へ足を踏み入れてみようと思った。


 ぐっすりと眠り続ける祐の前まで無音で忍び寄ると、やることがなくなってしまった。
 地毛といわれつつもカツラだと思い続けていた髪がベッドの上で華開いているのを悶々と見つめ、ポンッと良い案を思いついた。
 ポケットに入れていたウサ耳を取り出す。
 真剣さ百パーセント。授業中でも稀にしか見せない表情で祐の鼓動、表情、身動ぎに注意を集中しつつウサ耳を取り付ける。
 離れて観賞し、再度近づき若干角度を修正。
 それを何度か繰り返したとき、グッとガッツポーズをした。
 取り返しがつかなくなった。
 どうするか――取り外す勇気はないといっておく。
 滲み出てくる冷や汗の下、ポンッと良い案を思いつく。
 ウサ耳と同じく持ち歩いていたデジカメを取り出し、パシャパシャと取る。取りまくる。
 連続するシャッター音のせいか、ううっと唸って祐が起きた。
 僕を見た祐は般若だったのでヒィィィッ! といいつつ逃げ出したくなる。そんな柄ではないのでやめておく。
 僕は爽やかなデジカメを突き出した。
「いやぁ、これで常備する写真が決まっ――ああっ!!」
 祐の実力は神速でデジカメを奪いまっぷたつにできるほどだということを忘れていた。
 手の中にあった機器の感触を思い出そうとするが、空を切っている事実が突きつけられたたけだ。
「……ねぇ、お兄ちゃん♪」
 声は上機嫌だ。表情と完全分離している。
 明暗というところか。聖魔といったほうが良いかもしれない。
 僕は天井をぼんやりと見つめ、走馬灯のように駆け巡るいろんな角度から見たウサ耳祐のひとつひとつを永久保存させる作業に没頭する。
 唐突にすべてがブラックアウトしたのだった。


明日は体育大会前日。明後日は体育大会本番。きっと更新はできません。
『がんバレ』と感想を送りつけてもらえれば一位がとれるかもしれません。きっととれません。
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