必死になって神頼みすることがある。
どうか……リアルの野郎にだけは読ませないでくれと。
さまーすもーるすとーりー【SSS】11
「実は前にお前の寝込みを……」
二度ネタだというのに慌てまくる美姫がおもしろかったので真剣な顔つきをしてみた。
まあ気分での行動なんだが、後悔以上に帰れない気がした。
というわけで外をぶらつく。
いきなりある人物S.Mに出会った。
「アルファベット読みはきついな……」
「いきなりどうした、腐ったか同士三井よ?」
「俺の男友達に腐ってないやつがいたか? 同士御劉」
「俺は腐ってるんじゃない、皆より一歩進化してるんだ。ヒ○カゲと○ザードンの違いなんだ」
軽快なフットワークで見なかったこと&聞かなかったことにした。
通り抜けようとしたら次はもっと見てはいけないものに出会った。
「やあ、祐夜じゃないか」
「よう、輝弥。いきなりなんだがお前の手荷物全部川に投げ捨てていいか?」
「あはは、面白いジョークだね。そんなことした次の日には学校に来れなくなってるかもよ?」
何気に怖いT.Iとかいう皇帝
手に抱えているのが二次元萌娘雑誌だったり二次元萌娘フィギュアだったりしなければかっこいいんだが。
「よくこんなに買えるな……」
「誰だってね、各々のフェチがあるんだよ。祐夜だってそうだろ?」
「俺を変だと言いたいんだな、そうだろ?」
「じゃあ祐夜ってどんなのが趣味?」
己の趣味を思い返してみる。
「……ナイスバディ」
悲愴な顔を向けられた。
「ヘイ彼女、お茶しな――」
最後まで言わせてもらえなかった。
いつの間にか地面に埋まっていた。
痛みすらなかった。地球外生命体によるツッコミだろうか。
それでも立ち上がるのが俺だった。
頭を押さえている美夏にもう一度親指を突き立てる。
「さすがにいきなりこんな愛情表現なんてひどいぞ」
「おまえの脳が一番ひどい状況だと思うけどな」
「君には敵わないよ」
「それはナンパ文句による挑発ととっていいか?」
脈絡がないどころじゃなかったと気づいたのは、意識が黒く染まった後だった。
「弟君、おかえり」
「も、もうお金はないんですっ」
「どこのカツあげなの!?」
家に帰った途端そんな漫才をすることになった。
適当にあしらいたい気分。
「すまん……地球外生命体と格闘してたんだ」
「なんでそんなことになったの?」
「俺がナンパしたから」
「覚悟はあるよね、弟君?」
嘘を少し混ぜるべきだったと気づいた。
逃走経路がなく、目の前に般若がいるところでそう感づいた。
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