導きの白兎
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◇ ◆ 兎 白 の き 導 ◆ ◇
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光る光る 宮は光る 頭の上で 雲の上で 光る光る 金色に輝く
ここは根の国 真っ暗見えない ここは闇 地下の国
ぴょんぴょん 近づく あっちから こっちへ ぴょんぴょん
なんの音
真っ白小さなうさぎ
「私が出口を教えてあげる」
「こっち こっち」
まっすぐ
どこかへ跳ねて行く ぴょんぴょん
ぴょん ぴょん
白い光になって 走る走る 風を切って
走る走る 力強く ずっとむこうへ 光は行く 闇を駆ける
見えた 遠くに 小さな小さな 光
導きの白兎 すっと飛び込む 溶けてなくなる
外へ繋がる
出口
もう少し
もう少し
ほら 目をあけて
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りわ終『兎白のき導』
宮は出雲大社、白兎は因幡の白兎伝説のウサギさんの像をモデルにしました。本編については活動報告「反転」でも少し触れてます(^^)/