最終話 存在意義
ダイが日々の木刀作りをして疲れて寝静まっていた時に襲撃は遣ってきた
ダイやフィルの居る客室の扉が音も無く静かに開き、剣を持った何者かが侵入してきた
部屋の前に居るであろう護衛は何故か一人も居なかった
その者は一般の騎士と同じ鎧を纏っており腰から静かに剣を引き抜くと、そのままダイが寝ているであろうベッドの膨らみへと剣を突き立てた!
「!?なんだ、この感触は・・・」
侵入者がシーツを捲くるとベッドに寝ていたのはダイではなく2等分された丸太だった
踵をかえして部屋の出口に向かおうとしていた騎士(?)の後方からラグロスとルベックが羽交い絞めにして身柄を拘束した
「其処までだ!! ついに捕まえたぞ!」
手に持っていた剣は部屋の隅に隠れていたレイラの一撃で叩き落されている
「くっ、離せ!」
「ダイ殿の部屋を変えておいて成功でしたね」
肝心のダイはといえば、部屋の隣に設置してある騎士の控え室で息を潜めて座っていた
フィルはといえば、昼間にフェリスの部屋で遊んだ後、そのままフェリスと一緒の部屋で眠っていた
目にも留まらぬ早業で騎士の鎧を脱がし五体を縄で縛り上げた襲撃者が床へと転がった
「何故ここにお前達がいる!?」
「何故かって? そりゃあダイの工房襲撃時に殺された部下の鎧を着込んだ何者かが平然と城内を歩いていれば誰でも怪しいと思うだろうが!」
最悪の事態を想定し素人目には分からないように、騎士個人個人の鎧には印がつけてあった
「それに貴様からは血の匂いが終始、漂っていたからな」
その時、ダイがエリスに付き添われ客室へと足を踏み入れた
「おっ? ダイ、来たか・・・」
「ダイ、早速で悪いが知っている顔かどうか確かめてくれ」
両手、両足をラグロスとルベックが左右から押さえ込んでいる状態の襲撃者の顔を見たとき、信じられないものを見たと思った
なぜなら、其処には既に死んでいるはずの者の姿があったからだ
襲撃者の顔を見て固まっていると、ラグロスから声を掛けられた
「ダイ、どうした? この男に見覚えがあるのか?」
「カ・・・」
「カ?」
「カイザル・・・ラダムのカイザル王!」
「「な、なんだと!?」」
その場に居る全員が驚愕していた頃、抑えられているカイザルが口を開いた
「久しぶりだな小僧、貴様のせいで我が国は滅んだのだ!」
ようやくラグロスが正気に戻り、カイザルへと声を発した
「何を言うか! ダイは関係ないだろうが!!」
「その餓鬼がラダムに来てから、全てに於いて計画に狂いが生じたのだ!!」
逆恨みもいい所だ・・・でも錬金術でラダムの城に細工した事は本人である、僕しか知らないため此処に居る全員が僕に同情してくれている
「いうことはそれだけか!お前の処罰は後日行う事とする。誰か、牢にぶち込んでおけ!」
その後、拘束していたラグロスから一般騎士へと身柄が引き渡され牢に連れて行かれるかと思った矢先に一瞬の隙を突いてカイザルが騎士の腰に装着されている剣を奪い取り、僕に襲い掛かってきた。
丁度、態勢を崩していた僕はそれに抗う術は無く斬られると思った瞬間、素早く反応したラグロスの一撃によりカイザルはその場で剣で串刺しにされ息絶えた。
「危なかった・・・ありがとう、ラグロス!」
「貴様ら油断するな!!ダイに何かあれば俺はお前達を絶対に許さない!!」
「ラグロス、もういいから・・・」
この時、思ったことはと言えば自分の身よりもフィルがこの凄惨さを見ていなくて、よかったと言う安堵感だった。
その後、念のためと一週間程を城で生活したあと特に危険がない事が確認された後、城の裏手にある土地を購入し工房業務を再開した。
更にダイの鍛冶の功績を称え、国家専属の鍛冶師として後世に至るまで語り継がれたと言う・・・。
最後まで突っ込みどころ満載な小説でした・・・・・・・・・。
自分自身もあまり納得できる内容ではありませんがネタが尽きてしまったため、無理矢理な展開ではありましたが無事に終わらせました。
また構想を練って投稿したいと思っておりますが、今度は2日に一度という慌ただしい更新ではなく、ゆっくりとした内容の濃い作品を作りたいです。
今まで『最強の錬金術士』をお読み頂きありがとうございました!!
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